ロイヤル英和なくなっとるがね…（２）｜辞書の改訂について豆知識な

　続いて…

(3)中級・中高生、高校・大学受験に使う人向け
(a)ウィズダム英和辞典
　コンパクトなわりに用例が充実しています。語法の説明が気に入りました。お薦めします。
(b)オーレックス/アドバンストフェイバリット/スーパー・アンカー/ルミナス
　英和辞典です。私の好みで左から四冊ならべました。右の二冊がクセが少なくて使いやすいかもしれません。実物を見て自分にあうものを選んでください。
(c)プラクティカル ジーニアス英和辞典
　今回はこれを買いました。巻末の文法のまとめが単語と連携していて、塾でさっと確認してもらうには使いやすいなと思ったからです。高校生向けに絞ってあるので、ジーニアス第四版よりこちらがお薦めです。プラクティカルじゃないジーニアスは、電子辞書に入っているし。

(d)ニュー・アンカー英作文辞典
　英作文・和英辞典はどれも英和辞典とセットで使うものなので、コンパクトで用例が素直なこれを薦めます。在庫が少なくなってきています。
(e)オーレックス/ルミナス/グランドセンチュリー/ウィズダム
　和英辞典です。英語的発想で言いかえられた自然な用例が多い四冊です。和英辞典が初めてなら、右から見ていくと良いでしょう。

　類義語の使い分けを対比したり、単語をその中核となる意味（コアイメージ）でまとめて理解するには、紙の辞書が有効です。電子データ化されていない資料を見て仕事ができる訓練にもなっているわけですから、ぜひ使いこなしてほしいですね。

　最後に、ちょっと役立つ豆知識を。買う前に本を開いて、巻末の奥付（おくづけ）を確かめてみましょう。出版年が古いものは改訂（かいてい）されていません。逆に、版が重ねられている本はどんどん改良されているということです。初版には意外に間違いがあって、それを見つける趣味をもつ人たちもいて…これで立派な辞書オタクです。（塾長）