べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

身のまわりの体験から(3)|応用には「正確なことば」

2010年05月12日 | 理科
 前回はこちら

 今回は、学校で学習することを応用にいかします。前回とおなじく、ヒントのなかの「伝えるためのことば」から答えをだしてください。


[例題]

「花」ってどんなものでしょう?「ことば」で説明(せつめい)してください。

[例題の答え]

植物にさくものです。花びら、おしべ、めしべ、などでできています。花がかれると、実になって種ができます。

『解説』

 ほかの答えもできますが、小学生以上なら「植物」「花びら」「おしべ」「めしべ」「実」「種」が答えに入っているかをみます。これらのことばが「花のつくり」の説明にかかせない「伝えるためのことば」だからです。


 学校で学習するのは、こういった説明にかかせない「伝えるためのことば」です。「伝えるためのことば」ですから、正確なほうがいい。

 そこで問題をとく前に、「伝えるためのことば」を書き写して正確におぼえます。教科書のまとめや辞書や事典などをつかいます。今回は[ノート]の部分を写してください。


 おっと!写すのが目的ではなく、おぼえるのが目的です。読めない字の「ふりがな」は写さなくてもいいのかな?


[ノート]

はい【肺】
酸素をとりいれ、二酸化炭素をはきだす「呼吸」(こきゅう)をおこなう体のなかの部分。

さんそ【酸素】
ものが燃(も)えるのをたすける気体(きたい)。からだのなかで栄養をもやすのもたすける。空気にふくまれ、肺から呼吸でとりいれる。

えいよう【栄養】
炭素(たんそ)をふくみ、燃やすとこげる。よく燃える水素(すいそ)という気体もふくむので、エネルギーになる。

にさんかたんそ【二酸化炭素】
炭素をふくむものを燃やすとでる気体。口からはく息やケムリにふくまれる。

あんもにあ【アンモニア】
おしっこにしてすてている気体。運動などでからだのなかでできる、つかれのもと。


 ここまで写しましたか?写したらたら、写した文を指しながら声に出して読みます。写すことが目的ではありませんでしたね。

 では、問題にいきましょう。


[問題]

薬には飲み薬もありますが、血管(けっかん)に注射(ちゅうしゃ)もします。これはなぜでしょう?


[ヒント]

血管には血液(けつえき)が流れています。血液をを流すのは…?心臓(しんぞう)ですね。

血液はからだ全体にひつような酸素と栄養、いらない二酸化炭素とアンモニアなどを運んでいます。

心臓→肺(呼吸に使う)→心臓を、くりかえす
心臓→からだ全体→心臓を、くりかえす



[答えを見る前に] 

何も書いてない人いませんか?これは応用なので、完全な答えはありません。ヒントのなかの「ことば」をつかって、ためしに答えを書いてみましょう。

ためしてみなきゃいつまでも自転車には乗れないように、なにも書かなきゃいつまでも応用はできません。たくさんまちがえよう!



[答え]

血液が心臓をポンプにからだ全体に薬を運ぶから。


『解説』 

 「血液」「心臓」「からだ」「運ぶ」などがポイントですね。「血管」「肺」も入れてもいいです。「ポンプ」はなくてもOK。

 満点はなかなかいないでしょうね。ことばで説明する問題なので、部分点(ぶぶんてん・△)でだいじょうぶ。


 何も書かなかったひとは…残念ゼロ点です。答えを見たらわかった?それは、だれだってそうじゃないですか。「読んでわかる」ではなく、「問題がとける」のが応用ですから。

 入学試験とは、あなたがどれだけ「とけるか」をみるテストです。わかる"だけ"なら興味はありません。(塾長)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。