風にまかせてふわふわり。。。

生きていると色んなことがある。

富士山登頂記 ~水事情~

2005年08月19日 20時41分50秒 | 歩く
富士山では“水は貴重品”だと、母から何度も聞かされていた。
ネットで調べて、ペットボトル500mlが500円することだって分かっていた。
…それでも私は甘かった。

 手を洗う・顔を洗うスペース、そう洗面場所くらいはあるだろう…そう考えていた。
そんなもの、どこにもなかった。
トイレだって、手洗い用に水の出てくるところはあるけれど、ポタポタ…程度。
それで指先を濡らすだけ。

 持って行った水は、私が1.5ℓ、卓也が1ℓ。
一日目は二人とも、500mlは飲んだ。
泊まった山小屋で、2人で2本の水を買った。1000円也。

 とにかく水はない、そう思って間違いない。
何が困ったって、私はコンタクトレンズを使用している。
一日目は、装着したまま寝た。
さすがに目が痛くて、二日目は外そうと思った。
水がないのは勿論だけど、手を洗う場所もない。
勿論、石鹸なんてない。
丸一日以上も、ロクに手を洗っていないのだから、その手でコンタクトレンズを外すことには抵抗があった。
けど、そんなことは言ってられない。
買った水の半分以上を使って、手を洗い、コンタクトレンズを洗った。

 山頂から下山してくる道は、砂埃がすごい。
顔を洗いたくても洗えない。
水1本を使ってタオルを濡らし、3人でそれを使って顔を拭いた。

 蛇口から当たり前に出てくる水が、これほど貴重なものかと、初めて知った。
いい経験だった。


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 富士山から帰って、暫くは水に神経質になった私たち親子も、今ではあのときの気持ちはどこへやら…。(^^ゞ
それでも、水は貴重品。
身体のどこかに、”節水”が染み込んでいるようだ。
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