あんぱんまんに寄せて。。。

「アンパンマン」の作者のやなせたかしさが亡くなられたと、報道されたのは今週のこと。

私にとって、アンパンマンは馴染みがない。
私自身が「絵本」としてのアンパンマンがあまり好きではなかったのと、
息子も好んで絵本もテレビも見ようとはしなかった。

が、ただ一つ、私の興味を引いたのが主題歌。



「アンパンマンのマーチ」

作詞：やなせたかし／作曲：三木たかし／編曲：大谷和夫／歌：ドリーミング


そうだ　うれしいんだ　 生きるよろこび　　たとえ　胸の傷がいたんでも

なんのために生まれて　なにをして生きるのか
こたえられないなんて　そんなのはいやだ！

今を生きることで　熱いこころ燃える　　だから君はいくんだほほえんで

そうだ　うれしいんだ　生きるよろこび　　たとえ　胸の傷がいたんでも
ああ　アンパンマン　やさしい君は　　いけ！　みんなの夢まもるため

なにが君のしあわせ　なにをしてよろこぶ
わからないままおわる　そんなのはいやだ！
忘れないで夢を　こぼさないで涙　　だから君はとぶんだどこまでも

そうだ　おそれないで　みんなのために　　愛と勇気だけがともだちさ
ああ　アンパンマンやさしい君は　　いけ！　みんなの夢まもるため

時ははやくすぎる　光る星は消える　　だから君はいくんだほほえんで

そうだ　うれしいんだ生きるよろこび　　たとえ　どんな敵があいてでも
ああ　アンパンマンやさしい君は　　いけ！　みんなの夢まもるため




若い頃、身体を壊して「死」を考えたことがあった。
「生きる」ことの意味が分からないことがあった。
辛くて、つらくて、孤独で、悲しい時期があった。

丁度その頃だった。
「アンパンマンのマーチ」を聴いたのは。。。

衝撃的だった。
子ども向けアニメの主題歌でありながら、ものすごいメッセージが込められている。
「何？この歌？！」
当時、PCはもちろん、youtubeなんてものもないし、何とかしてこの歌をもう一度聴きたかった。
職場にアンパンマンが好きな子どもがいたので、歌ってもらって覚えた。

歌うたびに、聴く度に泣けてきた。


「そうだ　うれしいんだ　 生きるよろこび　　
　たとえ　胸の傷がいたんでも
　なんのために生まれて　なにをして生きるのか
　こたえられないなんて　そんなのはいやだ！
　なにが君のしあわせ　なにをしてよろこぶ
　わからないままおわる　そんなのはいやだ！」


私に言っているように思えた。。。


アンパンマンはやっぱり今でも好きなお話ではないけれど、
この歌だけは空で歌える。



やなせたかしさん。
「手のひらを太陽に」の歌も、この方が作詞されたとか。
「生きる」ことへのメッセージを　分かりやすく後世に伝えて下さったのだと思う。



ご冥福をお祈りいたします。