紙一重

　先日、吉野に行ったのですが…。

　連れ合いが、用事があって出掛けていたのです。
他にも幾つか最期のお付き合いをしなけりゃならなくて…
それで私が車と連れ合いを迎えに出掛けた。。。と言う訳だったのです。




　…で、連れ合いが会わなけりゃならなかったある人が、
丁度その日の朝早くに、家族の運転する車に当てられて、
転んで打ち所が悪くて、亡くなられた。
その方の奥さん、私と同じ年、子どもは同級生。。。



　今年の夏。
私の二十数年来の親友のご主人が、事故で頚椎を怪我された。
当初は四肢が動かなかったようですが、今ではご自身で歩くことが出来る。
今尚、リハビリに励まれている。


　何が人の運を分けるのかはよく分からない。
でも、私の親友のご主人は、
運が悪けりゃ、寝たきりか最悪の事態もあったと想像できる。




　ウチの連れ合い。
親戚の借金を背負ってしまった。
吉野の家も取り上げられ、まだ尚相当額が残っている。


　でも、家はなくなって、まだ相当額の残高があるけれど、
酷い取立てに合うことはない。
自己破産もしていない。
贅沢は出来ないけど、食べるのに困ったりしてはいないし、
一応普通の生活は出来ている。
財布の中にお金がカラッポ…なんてこともない。
嬉しくない出来事に遭遇したけど、最悪ではない。



　私の親友もそう。
好くはないけど、最悪ではない。
なのに、知人は最悪の事態になってしまっている。




　何が人の運命や人生を変えるのか…？
よく分からないけど、
見えない何かに、助けられたり支えられたりしているのかな。。。？と感じる。


　ヒトの人生、何があるのか分からない。。。





　知人のご主人の事故死の知らせを聞いて、色々と考え込んでしまった。
同じ村内で、よく知っていた方なので、少なからずショックだった。


　ホント、人の運命は分からない。
幸も不幸も紙一重。。。
悔いの残らないように…、感謝の気持ちを忘れずに…、
自分に正直に、世間に正直に過ごしたいと、益々感じた。。。


　普通に過ごせることが有難い。。。