風にまかせてふわふわり。。。

生きていると色んなことがある。

墓参にて

2005年07月29日 14時42分55秒 | 思うこと
 先日、母・息子の3人で、父の 墓参り に出掛けた。
写真の夕日は、その時のもの。
見事にまん丸でオレンジ色に輝きながら、島の向こうに消えていった。
大阪から関東地方は、広範囲にわたって台風が来ていた…と言うのに。


 この地の家に住む身内が居なくなって、もう十数年。
母が1・2ヶ月に一度、墓の掃除に来ているとは言え、草は生え放題だ。
ここ数年、母は墓を移すことを考えているようだ。
そうでないと、いつかは無縁仏になってしまう。
それはそれでもいいとは思っているようだが、そうなるとその土地に住むほかの人に迷惑がかかることになる。

 母は、もう墓そのものを無くしてしまおうとしている。
だから墓を移すのではなく、遺骨を移すといったほうが適切だ。
調べてみると、いくつかの方法があることが分かった。
実現させるためには、厄介な問題があることもわかった。
母は自分の元気な間に何とか…と思っているようだ。
家を勝手に出て行ってしまった私が意見することではないので、弟と相談して何らかの対処をすることだろう。

 母のこんな話から、“墓”は何の為に誰の為に存在しているのか…という疑問が湧いてきた。
少なからず、以前から墓に対しては思うことがあった。
亡くなった人を弔う為でもあるが、生きている人の為でもあると、私は思う。
でもその生きている人が居なくなったらどうなるのか…。
墓は荒れて朽ちてしまうだけだ。

 今は“自然葬”という形で色んな弔い方があるが、その方法はまだ一定ではなく、またその条件も厳しいようだ。

 連れ合いの三十三回忌を間もなくに控え、両親の五十回忌を数年前に済ませた母が「お母ちゃんも、十年後はどうなっているか分からん」とポツっと言った一言が、やけに耳に残った。
母は今年、68歳になる。



   ~ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ~



 この母と、来週、富士登山に出掛けます。
親子3代での登山。
こんなに大きなイベントは、おそらく最初で最後になることでしょう。

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16 コメント

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お墓。。。 (のぶこ)
2005-07-29 15:04:31
わたしは二人姉妹の姉です。

父には妹がいますが、子供はいません。

今あるお墓は。。。叔母がお参りを続けていますが

二人が亡くなって、わたしと妹がいなくなったら

守っていく人がいなくなってしまうのです。



のらきち城のほうは。。。

先日墓地を借りました。まだ墓は建てていません。

でも。。。わが家には子供がいないので

やはりわたしたち夫婦がいなくなったら

守っていく人がいないのです。



これからどうするのか。。。どうなるのか。。。

難しい問題ですが、今から考えておかないとね!



富士山登山!

楽しんできてくださいね(*^_^*)/
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うん、難しい… (Hiromi)
2005-07-29 15:45:16
のぶこさん♪

 実は、実家もそういう問題があるんよね。

弟夫婦には子どもがいないの。

母の兄姉のところも同じ。

絶えてしまう家が幾つもあって、墓守をする人が居ない…。

家制度ってのは無くなってしまったように言われているのに、墓だけは残っているんよね。

難しい問題よね、ホントに。

 私は婚家の墓には入りたくないので(あんなことがあったから)、自分の最期はこうして欲しい!――ってのはあるけど、死んでしまった後のことは、残った人に任せるしかないもんね。

 ホント、母の言うように元気な間に考えておかなくっちゃ!って思う。うん。
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お墓や遺骨のことは (横浜のおーちゃん)
2005-07-29 17:28:56
多くの人が悩む問題ですね。

昔と「家」の考えが変わってきましたから、先祖代々を誰かが守ると言うのも難しいことです。

私は長男で3年後には父の50回忌を行いますが、自分自身のことは残った人の考えに任せるつもりです。

ところで、お母さんは随分早くご両親と別れられたのですね。

親子3代是非いい登山にしてください。
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ホント、難しい (Hiromi)
2005-07-29 22:53:15
おーちゃん♪

 母は三軒分、10基の墓の世話をしています。

そして母の母…つまり私の祖母に当たる人は母が15歳の時に、父…私の祖父に当たる人は母が2歳の時に亡くなったそうです。

母は結婚と同時に、今の家へ墓守の為に養子縁組をしました。

そういうこともあって、自分が元気な間に何とか墓の片付け(適当な言葉ではないでしょうが)を済ませておきたいのだと思います。

ホントに難しい問題です。

 そう、富士山がもうそこまで来ています。

あとは好天を願うばかりです。
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私も考える (風民)
2005-07-30 02:02:12
私も子供がいないので、よく考えるよ。

今は、むちゃくちゃコンパクトなお墓で、たくさん並んでて、お世話もしてくれる。ってところがあるよね。生きてるうちに購入して、死んだらココに夫といっしょに入れてね、って申し込もうと思ってる。ばあちゃんは、近くのお寺にお墓なしでまつってくれる所があるから、そこへお願いしようかと、おぼろけに相談しています。実家は、どうしようかね~。私は、お墓にこだわらないから、きっと作らない方向で考えると思うな~。

体調、直りましたか?
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考えちゃうよね (Hiromi)
2005-07-30 06:46:14
風民さん♪

 私もお墓にはこだわらない。

だから散骨でもいいんだけど、これはちょっと大変みたいね。

岩手県に墓標の代わりに木を植える…ってのがあったので、それがいいなと思ってる。

これがダメなら、大阪の一心寺さんね。(笑)

 なんかねぇ~、身内で宗教上の理由から親の葬儀にも出ない従姉妹が居て、散々もめたことがあったんよね。

あんなの見てると、考えさせられちゃう。

難しいよね。

 体調は戻りつつあります。

ご心配をおかけしました。m(_)m ありがとう。
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Unknown (MichiKusa)
2005-07-30 07:06:44
私が物心ついてから現在迄に、菩提寺(京都西陣)の墓標が4基に増えました。祖母・両親・伯父夫婦達。最も古いのは22歳で戦死した叔父(父の弟)の墓です。この叔父を知る者はもう殆どいなくなり、私も、彼岸参りのついでに墓標に水をかける程度です。故人を知っているからこですが、親族でも、知らない人の墓に合掌しても双方の気持ちは通じません。いずれ、多くの墓が無縁仏になり、土に還っていくのでしょう。「戦没せし弟の墓西日きびしきに水を汲みてはそそぎにそそぐ」父が詠んだ歌ですが、風化寸前の光景です。
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一字訂正です。 (MichiKusa)
2005-07-30 07:11:31
からこです→からこそです
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Michikusaさん♪ (Hiromi)
2005-07-30 12:15:14
>親族でも、知らない人の墓に合掌しても双方の気持ちは通じません

 この言葉、心から納得…です。

ウチの場合も“私の父=卓也のじいちゃん”なわけですが、息子にとっては写真の顔しか知らないおじいちゃんです。

気持ちはあっても、これが現実…なのでしょうね。
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ふん、ふん。 (うらべに )
2005-07-31 07:16:50
一人暮らしの友達が居て、その話をしたばかりでした。

離婚されて、一人暮らしのお姉さんと自分が終わったら墓を守る人はいないと言うこと。

自分の代で終わりだから、墓は処分して、自分は散骨してもらって終わりにしようかと思っているそうです。

墓と言う物があるから、継続することが大事になってしまうのかも?

女姓の場合は、婚家が栄えて実家が無くなる。

なんだかな~・・・?という感じがしますね。
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