3/20(日)
【晴れたり 曇ったり】
地震後、初めて街中に出た先週の木曜日と同じく、
8時のバスで、街中に出た。
先週は平日だったからか、
東京の満員電車さながらだったけれど、
今日は割と空いていた。
それでも、地震前のバスの利用率を考えれば、
軽く10倍位にはなっているような気がする。
特に、今日は日曜日だったし。
先週はギューギュー詰めだったので身動きも取れず、
外を見ることが出来なかったのだけれど、
今日は車窓の風景を眺めていた。
途中、営業していないガソリンスタンドに長蛇の列。
考えられない位に、長い。
何だか、哀しかった。
バスの運転席では、
引っ切りなしに無線が鳴っていた。
「今、何人位ですか? どうぞ。」
「●人位です。どうぞ。」
そうやって、やり取りしながら、
バス停で待っている人を全員乗せることを考えて下さってる。
この無線のやり取りは、
先週の木曜日にも聞こえていた。
温かくて、
皆で一丸となっていることを感じ、
ただ嬉しかった。
席も自然に譲り合い、
お互いがお互いを気遣い合っている。
私も含め、
こうなる前から出来ていれば良かったのだろうけれど(^。^;)、
でも、思い知らされている今だからこそ、
本来の姿に戻っているのではないか。
人間、捨てたもんじゃない。
今日は、
北九州のT瀬さんから戴いたご連絡で、
大阪からいらしたお二方と行動を供にした。
ホームレス支援全国ネットワークのS野さんと、
支縁のまちネットワークのK浪さん。
地震発生の翌日から、
既に炊き出しを行っていたという、
ワンファミリー仙台を拠点に、
取り敢えず状況を把握されたいとのことで、
やはり沿岸部を見ておかなければと、
ワンファミリー仙台さんの車をお借りして、
S野さんとK浪さん、
そしてナビ的に私が同行させて頂き、
三人で沿岸部を見て来た。
45号線沿いから行き、
多賀城、塩釜、松島、
そして荒浜、名取。。。
・・・かなり、ショッキングだった。
情報で耳や目にし、
覚悟していたつもりだったけれど、
・・・凄まじかった。
家に損害もなく、
なくしたものもない私なんて、
ライフラインの復旧を待てるだけ幸せだと思い知った。
ここは、
映画のロケ地ではないんだと自分自身に言い聞かせ、
理解不能な現実の景色を目に焼き付けて来た。
私には、
何が何だか解からない。
ただただ、
恐怖に打ちひしがれた。
仙台駅中心部の街中、
そして、そこから更に西に位置する私の住む団地とのギャップ。
それは、
ギャップというには、
あまりにも違い過ぎる状況だった。
しかし、
見ておけて良かったのだと思う。
あの現実を見ないまま、
ライフラインが復旧し、
日常に戻ったら、
私は、また自然災害の恐ろしさを実感できないままだった・・・。
◆散文「全て想い出」
やがて
全て想い出になる
楽しく嬉しい出来事は美しく
辛く哀しい出来事は勇気となって
【晴れたり 曇ったり】
地震後、初めて街中に出た先週の木曜日と同じく、
8時のバスで、街中に出た。
先週は平日だったからか、
東京の満員電車さながらだったけれど、
今日は割と空いていた。
それでも、地震前のバスの利用率を考えれば、
軽く10倍位にはなっているような気がする。
特に、今日は日曜日だったし。
先週はギューギュー詰めだったので身動きも取れず、
外を見ることが出来なかったのだけれど、
今日は車窓の風景を眺めていた。
途中、営業していないガソリンスタンドに長蛇の列。
考えられない位に、長い。
何だか、哀しかった。
バスの運転席では、
引っ切りなしに無線が鳴っていた。
「今、何人位ですか? どうぞ。」
「●人位です。どうぞ。」
そうやって、やり取りしながら、
バス停で待っている人を全員乗せることを考えて下さってる。
この無線のやり取りは、
先週の木曜日にも聞こえていた。
温かくて、
皆で一丸となっていることを感じ、
ただ嬉しかった。
席も自然に譲り合い、
お互いがお互いを気遣い合っている。
私も含め、
こうなる前から出来ていれば良かったのだろうけれど(^。^;)、
でも、思い知らされている今だからこそ、
本来の姿に戻っているのではないか。
人間、捨てたもんじゃない。
今日は、
北九州のT瀬さんから戴いたご連絡で、
大阪からいらしたお二方と行動を供にした。
ホームレス支援全国ネットワークのS野さんと、
支縁のまちネットワークのK浪さん。
地震発生の翌日から、
既に炊き出しを行っていたという、
ワンファミリー仙台を拠点に、
取り敢えず状況を把握されたいとのことで、
やはり沿岸部を見ておかなければと、
ワンファミリー仙台さんの車をお借りして、
S野さんとK浪さん、
そしてナビ的に私が同行させて頂き、
三人で沿岸部を見て来た。
45号線沿いから行き、
多賀城、塩釜、松島、
そして荒浜、名取。。。
・・・かなり、ショッキングだった。
情報で耳や目にし、
覚悟していたつもりだったけれど、
・・・凄まじかった。
家に損害もなく、
なくしたものもない私なんて、
ライフラインの復旧を待てるだけ幸せだと思い知った。
ここは、
映画のロケ地ではないんだと自分自身に言い聞かせ、
理解不能な現実の景色を目に焼き付けて来た。
私には、
何が何だか解からない。
ただただ、
恐怖に打ちひしがれた。
仙台駅中心部の街中、
そして、そこから更に西に位置する私の住む団地とのギャップ。
それは、
ギャップというには、
あまりにも違い過ぎる状況だった。
しかし、
見ておけて良かったのだと思う。
あの現実を見ないまま、
ライフラインが復旧し、
日常に戻ったら、
私は、また自然災害の恐ろしさを実感できないままだった・・・。
◆散文「全て想い出」
やがて
全て想い出になる
楽しく嬉しい出来事は美しく
辛く哀しい出来事は勇気となって