部屋を出た頃は陽も高く人の動きも多くて
全く気が付かなかったのだけど、
宮の庭園はすっかり秋の気配に支配されていた
夏の間は色濃い緑で覆われていた木々も
ハラハラと一枚づつ葉を落とし
あちらこちらに松ぼっくりや栗のイガが落ちている
光る物は卒業して今は動く物なのだろう?と思っていたのに
何故か僕の手には松ぼっくりが三つ握られている(笑)
大きいのがパパで中位のがママで可愛いのがジンだそうだ!
そろそろ暗くなってきたし戻ろうかと話していると
何処からともなく虫の声が聞こえてきた
僕よりはるかに地面に近い所にいるジンにとって
生まれて初めて聞く不思議な音楽♪
その場にじっと座りこんで
何処から何故?どうして?と言いたげに僕を見上げる
鈴虫位なら大丈夫だと思うけれど・・・
翅の付いている虫はいつ襲って来ないとも限らない
だからと言ってジンの疑問をその儘にして立ち去る事も出来ないし
なるべく虫から離れてジンが指さす所を見ると
鈴虫が固まって翅を振わせていた
鈴虫達がお話しているんだよ、と言うと
「ママにも見せてあげる♪」と言うジン
そんな予感はしていた・・・
どんな小さな発見も僕と見たのと同じ様に
ママにも見せたいと思っているジン
なんて優しい事を言うんだ、お前は♪
抱きしめたくなるじゃないか、涙。。。
いいでしょう?と言う顔で僕の返事を待つジン
いいでしょう?と言われても。。。
どうしよう?💦
こういう場合ママを思う気持ちは大切にしてやりたい
でも僕は虫を捕まえる事が出来ない。。。
ましてや虫を怖がっている事を感じさせては
父親の沽券に繋る
これから先の子育てにも多大な悪影響を与えかねない
こんな時チェギョンならどうするだろう?泣
と考えていた時
チェギョンが帰りの遅い僕らを心配して迎えに来た
冷えてきたのにどうしたのかなと思って!
と僕らの上着を持って来てくれた
地面に座り込んで虫の様子を観察するジンに
虫さん達仲良しだね、何をお話しているのかな?と言うチェギョンに
ジンがお家に連れて帰りたいと言ったらしい
やっぱり!
でもママも見たのだからいいだろうと思う僕に
チェギョン譲りのお願い光線でパパ捕まえてと訴える
ジン、ママも虫さんを見たからその儘にしておいてあげよう?
虫さんもパパやママとバイバイしたくないと思うよ?
「良かった☆チェギョンはいつも僕が困っている時に助けてくれる、
これで何とか父親の面目も立ったし、さすがは僕のチェギョンだ!」
ジンはちょっと考えてから
うん♪と言うと急に甘えん坊になってママに抱っこをせがんでいる
じゃあ、虫さんにバイバイしようか?
と促すチェギョンと一緒に小さな手を握ったり開いたりする
覚えたてのバイバイをして見せた
さあ、お家に帰ろうかと言う僕の隣で
チェギョンに抱っこされて嬉しそうに笑うジン♪
チェギョンの少し冷えた肩を抱きながら
三人で押しくらまんじゅうみたいに固まって
ひんやりし始めた庭園を暖かい我が家を目指した
☆
どう?
グッドタイミングだったでしょ♪♪
部屋に戻るなりチェギョンが得意そうな顔で言いだした
何の事?汗。
ごまかしてもダメよ!
ジンに鈴虫を捕まえてって言われて困っていたでしょ?
え?
そうなるだろうと思っていたのよ!
どうして?
最近絵本を読んでいると虫とか動物がよく出て来るのよ
それに興味があるみたいで何度も同じところを読んでくれって言うから、
さっき出掛ける時にきっと困る事が有るだろうなって思っていたのよ(笑)
そうなのか。。
それで、出がけの言葉の意味が判ったよ
パパ頑張ってって!
散歩するだけなのに何を頑張るのかって思っていたんだ
これから色んなものに興味を持ってくるからシン君も大変ね
この辺で虫嫌いを克服した方がいいんじゃない?
父親の沽券に係るわよ?
いいよ、お前がいるからなんとかしてくれるだろう?
今日みたいに!
完璧な父親だと子供は委縮するから何処かちょっと位抜けている方が
父親だって人間だから完璧じゃないって事も判かるだろう?
パパが身を持って示すって訳ね♪♪
シン君も成長したわね
お陰様で、お前が育ててくれているのだろう?(笑)
そうよ、学校の勉強は程々だったけど
子育てと夫育てはまずまずみたいね♪
まずまずって、いい父親だと思うんだけどな?
そうね、父親としては合格点だけど、
夫としてはね~~?
何が足りないんだよ!
そうね、愛♡かな(笑)
これ以上に♡?
もっともっとね♡
欲張りだな☆
それではリクエストにお応えして♂♀
ちょっと待ったシン君!
背中に虫が付いているよ~!
早く言ってくれよ。。涙
取れた?まだ?早く。。泣き。。。
ジン!!
目と耳を塞いでなさい。。。●~* 笑(^^♪
全く気が付かなかったのだけど、
宮の庭園はすっかり秋の気配に支配されていた
夏の間は色濃い緑で覆われていた木々も
ハラハラと一枚づつ葉を落とし
あちらこちらに松ぼっくりや栗のイガが落ちている
光る物は卒業して今は動く物なのだろう?と思っていたのに
何故か僕の手には松ぼっくりが三つ握られている(笑)
大きいのがパパで中位のがママで可愛いのがジンだそうだ!
そろそろ暗くなってきたし戻ろうかと話していると
何処からともなく虫の声が聞こえてきた
僕よりはるかに地面に近い所にいるジンにとって
生まれて初めて聞く不思議な音楽♪
その場にじっと座りこんで
何処から何故?どうして?と言いたげに僕を見上げる
鈴虫位なら大丈夫だと思うけれど・・・
翅の付いている虫はいつ襲って来ないとも限らない
だからと言ってジンの疑問をその儘にして立ち去る事も出来ないし
なるべく虫から離れてジンが指さす所を見ると
鈴虫が固まって翅を振わせていた
鈴虫達がお話しているんだよ、と言うと
「ママにも見せてあげる♪」と言うジン
そんな予感はしていた・・・
どんな小さな発見も僕と見たのと同じ様に
ママにも見せたいと思っているジン
なんて優しい事を言うんだ、お前は♪
抱きしめたくなるじゃないか、涙。。。
いいでしょう?と言う顔で僕の返事を待つジン
いいでしょう?と言われても。。。
どうしよう?💦
こういう場合ママを思う気持ちは大切にしてやりたい
でも僕は虫を捕まえる事が出来ない。。。
ましてや虫を怖がっている事を感じさせては
父親の沽券に繋る
これから先の子育てにも多大な悪影響を与えかねない
こんな時チェギョンならどうするだろう?泣
と考えていた時
チェギョンが帰りの遅い僕らを心配して迎えに来た
冷えてきたのにどうしたのかなと思って!
と僕らの上着を持って来てくれた
地面に座り込んで虫の様子を観察するジンに
虫さん達仲良しだね、何をお話しているのかな?と言うチェギョンに
ジンがお家に連れて帰りたいと言ったらしい
やっぱり!
でもママも見たのだからいいだろうと思う僕に
チェギョン譲りのお願い光線でパパ捕まえてと訴える
ジン、ママも虫さんを見たからその儘にしておいてあげよう?
虫さんもパパやママとバイバイしたくないと思うよ?
「良かった☆チェギョンはいつも僕が困っている時に助けてくれる、
これで何とか父親の面目も立ったし、さすがは僕のチェギョンだ!」
ジンはちょっと考えてから
うん♪と言うと急に甘えん坊になってママに抱っこをせがんでいる
じゃあ、虫さんにバイバイしようか?
と促すチェギョンと一緒に小さな手を握ったり開いたりする
覚えたてのバイバイをして見せた
さあ、お家に帰ろうかと言う僕の隣で
チェギョンに抱っこされて嬉しそうに笑うジン♪
チェギョンの少し冷えた肩を抱きながら
三人で押しくらまんじゅうみたいに固まって
ひんやりし始めた庭園を暖かい我が家を目指した
☆
どう?
グッドタイミングだったでしょ♪♪
部屋に戻るなりチェギョンが得意そうな顔で言いだした
何の事?汗。
ごまかしてもダメよ!
ジンに鈴虫を捕まえてって言われて困っていたでしょ?
え?
そうなるだろうと思っていたのよ!
どうして?
最近絵本を読んでいると虫とか動物がよく出て来るのよ
それに興味があるみたいで何度も同じところを読んでくれって言うから、
さっき出掛ける時にきっと困る事が有るだろうなって思っていたのよ(笑)
そうなのか。。
それで、出がけの言葉の意味が判ったよ
パパ頑張ってって!
散歩するだけなのに何を頑張るのかって思っていたんだ
これから色んなものに興味を持ってくるからシン君も大変ね
この辺で虫嫌いを克服した方がいいんじゃない?
父親の沽券に係るわよ?
いいよ、お前がいるからなんとかしてくれるだろう?
今日みたいに!
完璧な父親だと子供は委縮するから何処かちょっと位抜けている方が
父親だって人間だから完璧じゃないって事も判かるだろう?
パパが身を持って示すって訳ね♪♪
シン君も成長したわね
お陰様で、お前が育ててくれているのだろう?(笑)
そうよ、学校の勉強は程々だったけど
子育てと夫育てはまずまずみたいね♪
まずまずって、いい父親だと思うんだけどな?
そうね、父親としては合格点だけど、
夫としてはね~~?
何が足りないんだよ!
そうね、愛♡かな(笑)
これ以上に♡?
もっともっとね♡
欲張りだな☆
それではリクエストにお応えして♂♀
ちょっと待ったシン君!
背中に虫が付いているよ~!
早く言ってくれよ。。涙
取れた?まだ?早く。。泣き。。。
ジン!!
目と耳を塞いでなさい。。。●~* 笑(^^♪
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます