僕の宝物73 学園祭 朝の部♪

７５/６６．学園祭　朝の部♪2009/9/19(土) 午後 5:42


学園祭の当日、僕らはタイトなスケジュールを調整して
なんとか休みを貰う事が出来た

朝から何となく慌ただしい雰囲気の僕らをみて
ジンも張り切って保育園のバッグを自分で肩にかけ
僕の手を引っ張り早く車に乗ろうとせがんでる

秋晴れの構内では朝早くから元気な声があちこちから聞こえる

校門の内側には学園際の案内板が設けられ
来客には案内図と一緒にプログラムが渡された

学部毎の模擬店や催し物、クラブのサークルの模擬店
近隣の住民とのコミュニケーションを図る為に
フリーマーケットもある

案内板には保育園の模擬店を示すアヒルのシールが貼られていて
ジンにもすぐに模擬店の場所が分かった様で
チェギョンと一緒にココって言いながら小さな指を指している

記念の一枚を撮っておこう☆
ジンを抱いたチェギョンをパチリ！

この頃ジンはカメラを見ると「いいお顔☆」と言っては
目を細めて両手の人差し指をほっぺにあてて笑う様になった

可愛いと言うか面白いと言うか。。。
最近撮った写真は全部同じポーズなんだ

たぶん、毎朝見ている子供番組の影響だと思うのだけれど
本人はそれが一番いい顔だと思っているので
たまには違う顔を撮りたいのだけれど
ジンにはジンの考えが有るのだろう
個性を尊重する事も大切だからと
今はジンの自主性に任せている(笑)

チェギョンがカメラマンに対する礼儀だと言って
ピースを止めなかったのと同じか？(笑)
やっぱりお前達は親子なんだな♪

自分で歩くと言うジンを下に降ろしてゆっくりと模擬店に向かって歩いて行くと
広い構内はいくつかのブースに分けられ、近所の家族連れや子供達も沢山いて
地域のお祭りの様な賑やかさだ

入口から少し入った大きな木の下に保育園が担当する模擬店のスペースが用意されている
僕らは昨日の準備には参加出来なかったので、少しでも手伝えればいいと思って
今朝は早めに来た

ジンの保育園のお友達も家族総出で来ているのでジンはいつもより張り切って
遊びの輪の中に入って行った

この間の収穫祭に保育園のお友達の家族も来てくれてからは
すっかりジンもお友達の仲間入り♪
沢山のお兄さんやお姉さんが出来てとても楽しそうに遊んでいる

これからどんどん友達の輪を広げて成長していくのかと思うと
ちょっぴりセンチになる僕。。。


その間に僕らは開店準備にとりかかった
結局保育園の模擬店はママ達が作った可愛い小物と其々の国のお菓子を
作って売る事になった

パパ軍団は予想どうりミッシェルパパと保育園パパ達のミニコンサート

パパ達と言っても殆どプロに近い人達ばかりなので
人気も上々でチケットもほぼ完売に近い

僕も歌う事は好きだけれど今回は時間の都合で練習に参加出来なかったので
場内案内係と受付を担当する事になった

場内案内って。。
翊衛士が僕の為にする事を僕がすると言うのも
こういう事が無いと絶対に経験出来ないからね

どんなに大変なのかを身を持って経験するのも
開かれた皇室には必須項目でしょ？(笑)
父上が聞かれたら驚くだろうな？
卵でもぶつけられたらどうするんだって(笑)、

でも心配ご無用ですよ、父上！
僕には強～い味方がいますから！爆笑



学園祭開始直後から僕らの店は黒山の人だかり

「皇太弟ご夫妻の店だ☆」と物珍しさも重なってアッという間に完売
売る物が無くなったらお店は終わり
始まって2時間もしない間に店じまいとなった

さすがは皇太弟ご夫妻の人気は凄いですね♪と言うパパ達の言葉に
嬉しいより僕達の為に気を遣わせてしまった事が申し訳なくて

「お騒がせしてすみませんm(__)m」と謝ると

アッと言う間に完売なんて効率のいい仕事が出来ましたね♪
おかげでコンサートの練習の時間も出来たのだから
殿下ご夫妻に感謝しなくちゃいけませんね☆と、

心苦しく思っていた僕を逆に励ましてくれた
そして、コンサートまで少し時間が有るので
他の店を見てきたらどうかと進めてくれた


そう言えば初めての学園祭
自分達の店しかまだ見ていなかったので
ジンとチェギョンと一緒に他の店も見て回る事にした

お昼に近い時間なので、あちこちの店からは美味しそうな匂いがする
その度にチェギョンが立ち止まり

「懐かしいな♪」と言っては覗きこんで名残惜しそうに前を通り過ぎる・・・

殆どは学生やＯＢが出している模擬店なので
融通を利かせてやりたいと思っても食べ物は遠慮した方がよさそうだ

でも芸術系の学部も多いのでチェギョンが好きそうな
綺麗なビーズのアクセサリーや可愛いピアスが沢山並んでいて
手にとって見ては

「綺麗ね☆」と目を輝かせている

そんな顔で見られたら素通り出来ないだろう・惚♡

チェギョンが気に入ったブレスレットをお揃いで買う僕♡
優しすぎるかな？
だってチェギョン・ラブ♡なんだもの、テレ。。

「買ってくれるの？」と嬉しそうに見上げるチェギョンにちょっとドキッ♡としたけれど
一応は公衆の面前だからとデレっと成りそうな顔を＜デ＞位で止めて

「いいよ、その代わりお揃いで！」とシレッと言って買った(笑)

心の中では「お揃いだ～～～♪♪」って凄～～～く嬉しかったんだけれどね♪♪

チェギョンの「有り難う☆」の言葉が気持よく響いて
そう言えば結婚指輪もまだあげていない事を思い出した。。汗

お祖母様から譲られた金の指輪は特別な物だから普段する訳にはいかない
今度機会があったら考えてみよう



休憩時間も終わってパパ達のコンサートが始まった

場外にも響き渡る優しい歌声に
通り過ぎる人達も足を止めて聞き入っていた

ジンを抱いてコンサートを聞いていたチェギョンの傍に
そっと母上様がお祖母様と一緒に近寄って来られた

ジンはお祖母様が大好きでお顔を見るとすぐに大きな声で「ま～ま」
と言うものだから一瞬スポットライトを浴びてしまったけれど
ジンが言うのだから仕方ない

お祖母様と母上様が会釈されると会場から歓迎の拍手が贈られた
演奏は一時中断したものの、お祖母様の合図でまた静かに始まり
人々の心を和ませる素敵なコンサートになった♪