僕の宝物106 成長♪

最近のジンの口癖は　どうして？なぜ？何？

興味深そうな顔で僕らに聞いてくる

判らないこと興味のあることは
直ぐその場で解決することが大切だ！

子供にあとで。。は通じない！

だからこれは何？っと聞かれると
直ぐに事典や図鑑を開いては
一緒に調べる事にしている

こういう時間を持つことが
子供の成長の為には貴重な事だと思うんだ


でもこの間の質問にはどう答えていいのか困ってしまった

お昼寝の時間がずれたからなのか
夜になっても中々寝ようとしないジンが

パパはママが好き？と聞くから
大好きだよ♡と答えると

どの位？

これ位かな？
と両手を思い切り広げて言うと

じゃあ、僕は？

大好きだよ♡

どれ位？

これ位かな？
とさっきと同じ位に手を広げると

じゃあ、ママと僕とどっちが一番？
と真剣な顔で聞いてきた

息子か、妻か。。。

ねえ、どっち？
と真剣な眼差しで僕の答えを待っている

そんな真剣に聞かれても。。
二人共かけがえの無い僕の大切な宝物だから
どっちが一番なんて決められない

もし二人が同時に溺れていたらどっちを先に助けるかな？
ジンか、チェギョンか？

心配そうに僕を見詰めるジンに
業を煮やしたチェギョンが

ジンに決まっているでしょ？
貴方はパパとママの大事な宝物なのだから☆

とジンを優しく抱きしめながら答えると

さっきまでの不安な顔がサッと笑顔に変わって
満足そうに

ママ大好き♡とママのほっぺにポッポして

お休み♪♪
と嬉しそうに部屋に戻って行った

なんだ僕にポッポはないのか？。。。


シン君って何時まで経っても子供なんだから(笑)

だって本当にどっちなんて決められないよ。。　嘆

判っているわよ♡それ位♪

でもさっきのジンの顔を見たでしょ？
子供はいつも自分の事を一番に思って欲しいものなの

誰が一番なんて決められない事は判っているの

でも言葉で言って欲しいし、
抱きしめて欲しいのよ

貴方の事をいつも大切に思っているし
愛しているのよってね♡

その言葉を聞きたくて無理矢理質問しているの。
いつも自分に関心を持って貰いたいのよ。。

シン君にも覚えがあるでしょ？
陛下に振り向いて欲しくて
わざと反抗的な態度を取ったりしたこと無かった？(笑)

無償の愛を受けるから
子供は成長出来るものなの

無条件に味方してくれる人がいるだけで
百万の味方を得た様な気分で
人生の荒波を乗り越えていけるのよ！

そういうものなのか。。

少し前まで子供だとばかり思っていたお前が
なんだかとても逞しく思えるよ♡

ジンが育つのと同じ様にお前も母親として
一人の人間として成長してきたんだね

なんだか僕だけが取り残された様な気分だ・・

そうだ！
疑問に思う事があれば直ぐに解決するのが大切な事だよね☆

ねえ、チェギョン♪

もしジンと僕が同時に溺れていて船には２人しか乗れなかったら
どっちを助ける？

すると間髪入れずに答えが返ってきた

二人を助けて私は水に入るわ
大切な二人を助けられずに生きてはいけないから♡

そう言いながら優しく僕を抱きしめてくれた・・・
思わず涙ぐみそうになる

僕はまだまだ未熟だな。。。
到底お前の考えには及ばない

お前の愛を超えるにはまだまだ時間が掛かりそうだ

もう少しだけ待っていて
必ずお前の愛に応えられる男になって見せるから　断