僕と彼女♡ ３

二人のシーンの撮影の翌日から2日間、
僕らの結婚式のシーンを撮る事になっている雲弦宮で
宮廷の礼儀作法の勉強会が行われた

ドラマで着る衣装を着てお辞儀の練習をしたり
正式なお茶の入れ方や飲み方を習ったり
実際には無い宮廷を体験する事で
少し皇室の空気を感じる事が出来た気がする

そしていよいよ全出演者と製作スタッフが一同に会しての
顔合わせと台本の読み合わせが行われた

彼女とはこの3日の間に少し話せる様になったので
気が楽になったけれど
今日来られる先輩達は僕が子供の頃から画面を通してしか
見る事が無い様な錚錚たる方達ばかりで

特に最年長者の皇太后役のキムヘジャ先生は
韓国の母と言われる大女優さんで
聞くところに依れば主役以外はどんな役も引き受けない事で
有名な方なんだけれど、

今回はファン監督が撮られると言う事で
特別に出演して頂ける事になったそうなんだ
こんな大先輩方と一緒に仕事をすると思うだけで緊張する

いよいよ本読みが始った

緊張感でピンと張り詰めた空気の中
粛々と本読みは進められて
まあまあの滑り出しだと喜んでいたのに

本読みに集中しすぎたのか緊張しすぎていたのか
僕の番になっているのに気が付かなくて

ほら早く☆

と言う彼女の声でやっと気が付いて
急いで続けたのはいいけれど

何度も練習した筈なのに焦りなのか
緊張なのかしどろもどろになってしまって

新人大丈夫なのか？？？？怒。

と一斉に向けられた先輩方の厳しい目が
僕を心配しているのがアリアリと判った、、
大失敗だ・・反省

8時間に及ぶ読み合わせが終わってホッとしたのも束の間
ベテランの先輩達が帰られた後、
僕と彼女とジョンフンさんは監督から特別に指導を受ける事になった

前途多難な航海の始まりの予感。。。