先週の土曜は藤城清治さんの影絵公演に行ってきました。
http://www.gingeki.jp/special/fujishiro.html
藤城先生の影絵は2年前に展示会で初めて実物(静止画)を見たのですが、
それまでテレビや媒体でしか見ていなかったので、予想を超えた雰囲気や存在感にかなり圧倒されたのです。やはり本物の光を通してうかびあがる絵だったからだと思います。
その展示会の時、藤城さんは影絵を動かして写す舞台もやっていたという事を知って、機会があれば是非見たいと思っていました。
そういうわけで嬉しい事に今回公演があるという情報が。現在84歳というお年なのに、そのパワフルさは尋常じゃないです。
しかし、影絵の公演って一体どんなふうに行われるんだろうというのが、まったくわからない状態で行きました。舞台の上に小さい舞台があって、下で人が2~3人いて動かすのかなぁ、、、で、藤城先生もそれを自分で動かすのかな?とかそんな感じに思っていたのですが、全然違いました。
劇場はこんな感じに、ふつうの演劇も出来るところなのですが、
http://www.gingeki.jp/seat.html
ここの舞台の前に、映画館のようなスクリーンが2、3重にかけてあり、その後ろで演技者が動かす人形やしかけを次々に入れ替えながら、色々な光で投影するという方法でした。演技者、操作人員も多分2~3人なんてものじゃなく10人~20人以上はいるんじゃないでしょうか。まあでも、それはスクリーンのこちら側にいる観客には全然わからんのです。
光はあるときはレンズのようなものを通してズームされたり、フェードイン、フェードアウトっぽくも出来るので、リアルタイムの舞台なのに、ものすごく幻想的な世界観なのです。写されているのは本当に幻想的な映像になっているので、実際にどういうふうにしかけが動かされているのかがちょっとわからないものもあるくらいでした。
しかも大画面いっぱいの大きさなので、すごい迫力、しかもラッキーな事に前から4列目だった。(@_@)(ちょっと前すぎて首が、、)
あるときはそのスクリーンが風に吹かれ、波のような効果が出ていたり、スクリーン自体がふわーーっと上に行って、それが波の上の面になったりして、まさか、、、!という演出がどんどん出てきました。う~~ん、、、、なんかもうすごすぎてヤバイ。世の中にこんなものがあったとは、、。
幻想的な光空間の中に飲まれていると、感動がじわじわとくるんですよ。。
こういうのはもっと世間に知られてもいいと思います、でもかなり興業は大変だと思うので、どうしても公演は限られたものになると思うんですが、、。他のところでももっと小規模な影絵とかはあると思うんですが、世界観にマッチしていれば、あらゆる手法の演出を躊躇なく取り入れてしまう貪欲さがいい。他にこういうのと同じのをやっているかというといないと思うんですよね。まさに藤城ワールドという感じ。
そして影絵公演の他にトークショーもありました。これもまたよかった。。
戦時中海軍に学徒動員され九十九里浜に配属になった時、一日だけ帰省出来た際に人形劇の人形をトランクにつめて戦地に持ち込み、仲間を元気づけるためにそこで人形劇をしていたんだそうです。
そして帰れる事になった時、人形を持ち帰る事が出来ずに、砂浜の中に埋めてきたんだそうです。それがどうなったかなぁ、と心に残っていらっしゃるようです。なんかこういうエピソードだけでも絵本が出来そう。。(涙)当時は戦時中で明日の命もわからないから、とにかくつくることにも演劇にも夢中で出来た、とおっしゃっていましたが、60過ぎて、今は84歳になって、今度はまた当時と同じような気持ちになってきた、というんです。
う~~ん。。なんかもう、、人生まるごと、クリエティブ魂という感じ。
でもやっぱり元気で長生きはするもんなんだなぁと思ったりしました。だって藤城先生と同じ歳まで現役で創作活動が出来れば、私の場合あと50年近くもあるっす。(@_@)先生には追いつけないかもしれないけど、それだけやれたらいいなぁ。。
あと、「こういう仕事というのは、アマチュア的な精神がけっこう重要」というふうにおっしゃっていたのも、
なんだかよくわかりました。
あまりにも「仕事!」ということを意識すると、時間に見合ったギャラがもらえるかどうか、、とか、仕事として成り立つのかどうか、、という事ばかり気になって、そこそこのものは出来てもものすごく良いものは出来ないんですよね。
採算とか関係ない、とにかくつくりたい、表現したい、限界までクオリティの良いものにしたいと思うのは、アマチュア的精神を最後まで捨てずに持っている事が重要なんだなと思いました。
最後にパンフレット買った人向けにサイン会まであって、なんとサインいただいて握手をしちゃいました!(T_T)藤城先生の手あったかくてふわっとしていました。間近で先生を見るととてもお若い!背筋もシャンとしていて、60代くらいにしか見えないんですよ。。ほんとに。
なんだかとっても貴重な一日でした。
http://www.gingeki.jp/special/fujishiro.html
藤城先生の影絵は2年前に展示会で初めて実物(静止画)を見たのですが、
それまでテレビや媒体でしか見ていなかったので、予想を超えた雰囲気や存在感にかなり圧倒されたのです。やはり本物の光を通してうかびあがる絵だったからだと思います。
その展示会の時、藤城さんは影絵を動かして写す舞台もやっていたという事を知って、機会があれば是非見たいと思っていました。
そういうわけで嬉しい事に今回公演があるという情報が。現在84歳というお年なのに、そのパワフルさは尋常じゃないです。
しかし、影絵の公演って一体どんなふうに行われるんだろうというのが、まったくわからない状態で行きました。舞台の上に小さい舞台があって、下で人が2~3人いて動かすのかなぁ、、、で、藤城先生もそれを自分で動かすのかな?とかそんな感じに思っていたのですが、全然違いました。
劇場はこんな感じに、ふつうの演劇も出来るところなのですが、
http://www.gingeki.jp/seat.html
ここの舞台の前に、映画館のようなスクリーンが2、3重にかけてあり、その後ろで演技者が動かす人形やしかけを次々に入れ替えながら、色々な光で投影するという方法でした。演技者、操作人員も多分2~3人なんてものじゃなく10人~20人以上はいるんじゃないでしょうか。まあでも、それはスクリーンのこちら側にいる観客には全然わからんのです。
光はあるときはレンズのようなものを通してズームされたり、フェードイン、フェードアウトっぽくも出来るので、リアルタイムの舞台なのに、ものすごく幻想的な世界観なのです。写されているのは本当に幻想的な映像になっているので、実際にどういうふうにしかけが動かされているのかがちょっとわからないものもあるくらいでした。
しかも大画面いっぱいの大きさなので、すごい迫力、しかもラッキーな事に前から4列目だった。(@_@)(ちょっと前すぎて首が、、)
あるときはそのスクリーンが風に吹かれ、波のような効果が出ていたり、スクリーン自体がふわーーっと上に行って、それが波の上の面になったりして、まさか、、、!という演出がどんどん出てきました。う~~ん、、、、なんかもうすごすぎてヤバイ。世の中にこんなものがあったとは、、。
幻想的な光空間の中に飲まれていると、感動がじわじわとくるんですよ。。
こういうのはもっと世間に知られてもいいと思います、でもかなり興業は大変だと思うので、どうしても公演は限られたものになると思うんですが、、。他のところでももっと小規模な影絵とかはあると思うんですが、世界観にマッチしていれば、あらゆる手法の演出を躊躇なく取り入れてしまう貪欲さがいい。他にこういうのと同じのをやっているかというといないと思うんですよね。まさに藤城ワールドという感じ。
そして影絵公演の他にトークショーもありました。これもまたよかった。。
戦時中海軍に学徒動員され九十九里浜に配属になった時、一日だけ帰省出来た際に人形劇の人形をトランクにつめて戦地に持ち込み、仲間を元気づけるためにそこで人形劇をしていたんだそうです。
そして帰れる事になった時、人形を持ち帰る事が出来ずに、砂浜の中に埋めてきたんだそうです。それがどうなったかなぁ、と心に残っていらっしゃるようです。なんかこういうエピソードだけでも絵本が出来そう。。(涙)当時は戦時中で明日の命もわからないから、とにかくつくることにも演劇にも夢中で出来た、とおっしゃっていましたが、60過ぎて、今は84歳になって、今度はまた当時と同じような気持ちになってきた、というんです。
う~~ん。。なんかもう、、人生まるごと、クリエティブ魂という感じ。
でもやっぱり元気で長生きはするもんなんだなぁと思ったりしました。だって藤城先生と同じ歳まで現役で創作活動が出来れば、私の場合あと50年近くもあるっす。(@_@)先生には追いつけないかもしれないけど、それだけやれたらいいなぁ。。
あと、「こういう仕事というのは、アマチュア的な精神がけっこう重要」というふうにおっしゃっていたのも、
なんだかよくわかりました。
あまりにも「仕事!」ということを意識すると、時間に見合ったギャラがもらえるかどうか、、とか、仕事として成り立つのかどうか、、という事ばかり気になって、そこそこのものは出来てもものすごく良いものは出来ないんですよね。
採算とか関係ない、とにかくつくりたい、表現したい、限界までクオリティの良いものにしたいと思うのは、アマチュア的精神を最後まで捨てずに持っている事が重要なんだなと思いました。
最後にパンフレット買った人向けにサイン会まであって、なんとサインいただいて握手をしちゃいました!(T_T)藤城先生の手あったかくてふわっとしていました。間近で先生を見るととてもお若い!背筋もシャンとしていて、60代くらいにしか見えないんですよ。。ほんとに。
なんだかとっても貴重な一日でした。
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