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寮管理人の呟き

不動明王の背後に広がる広島市西区の町並み

私は芝生を歩いて石造りの不動明王の前に立った。大火炎と剣を見て「般若心経」の説く世界について考えた。

 人は果てしない欲望を満たそうとするあまりに逆に不幸になってしまう。我の強さを抑制することが解決への近道である。

大量消費文化にどっぷり浸かった団塊~ポスト団塊世代(全部とは言わないが多いことは事実)に足りない物は謙虚さと感謝の気持ちであろう。思い通りにならないと自分の器の小ささを棚に上げてすぐ他人や環境のせいにする。

愚痴を毎日こぼしたところで事態が変わるものでもない。己の歪んだ性格を日々矯正する方が先なのである(笑)。こういった「とうじん」を慈悲の心で救うとされるのが不動明王だ。

行者山からは広島市西区の沿岸部(御幸川周辺)を一望できる。はるか昔川は町内から不浄な物を外に出す「キヨメ」の役割を果たすと考えられていた。つまり己斐の海(瀬戸内海)は豊かな漁場であるのと同時にドロドロとした人間の思いや厄災の受け皿でもあった。美しい景色とは逆の醜き人の心を頂上から認識することができて有意義であった。

行者山から御幸川、太田川、江田島を望む

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