寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

広島県福山市伏見町4‐17・いづも庵

2022年11月07日 | 備後福山・記憶に残る店
関東暮らしの経験がある私は今でもそば屋を時々利用する。一杯やりたいがために店に入るというのが正直なところ。「いづも庵」は昭和の雰囲気が漂う小さな店で隠れファンも多い。

天ぷら

天ぷら2

小イワシの天ぷらと熱燗(祖父がよく飲んでいたミヨシ正宗)を頼み体を温めてから冷たいそば(韃靼そば)で締めた。酒のアテの大半は400円前後なので良心的と言える。私が通う店の条件は「客とは適度な距離感を保つ」ことと「料理が美味し過ぎない(※ちょっと物足りないと感じる位がベストだ)」ことである。

そば



広島県福山市南手城町1丁目7‐11・「ラーメン 八福神」

2021年11月21日 | 備後福山・記憶に残る店
朝ラーメン(営業時間6:00~14:30)が食べられることで人気を集める「八福神」。最安の味噌ラーメンは10周年の感謝価格(税込み)300円である。具材はチャーシュー、ねぎ、もやし、メンマ。「神石ラーメン 花しるべ」の定番商品と比べると(よい意味で)自己主張の強い味わいだ。見てくれ重視のご時世に「シンプル・イズ・ベスト」と言いたげな超然スタイルには感動すら覚える。お客が何を求めているかを冷静に分析するラーメン店はここと引野町の「KAZU」なのかもしれない。多くの日本人が忘れちまった昭和の「お助け」の精神が残っている点も高く評価すべきだと思う。

ラーメン

2023.3.15追記
味噌ラーメンは現在税込み500円
醤油ラーメンが最安の400円(豚脂が大嫌いな人は「あっさり」で注文するとよいw)


広島県福山市元町13-18エルコレビル・「裏路地レモネードスタンド四畳半」

2020年10月14日 | 備後福山・記憶に残る店
「天満屋福山店」駐輪場の近くで見つけた立て看板…怪しげな店名「裏路地レモネードスタンド四畳半」への進路はすぐに分かった。

立て看板2

路地

路地2

「イケダビル」と「瀬戸内料理たんと」との間の細い路地を歩いて行くと同様の立て看板がある。エルコレビル裏手の掘っ建て小屋(失礼)が店だった(笑)

店舗

気さくな女店主(古川琴音似)が今年6月オープンと話してくれたが、昨年9月に開業した「居酒屋四畳半(週1の営業?)」が元になっているようだ。現在は高根島のレモンを使用したレモネードを各種販売している。

レモネード

私は彼女の説明を聞いた上で炭酸で割らないタイプのレモネードをテイクアウトした。甘ったるくないのがウリで柑橘特有の皮の苦みも感じる。決して安くはないが、気に入って通う人もそこそこいるのだろう。やはり女性客が多かった。

広島県福山市伏見町1‐18・「あさひ立ち呑み ともや」

2020年07月30日 | 備後福山・記憶に残る店
令和2年7月19日(日)にオープンした立ち飲み屋はアサヒタクシー株式会社飲食部門が運営する。最近まで「七輪鶏焼 力丸」が営業していたが、その前は「人情酒場 松屋」だった。

新店2

コロナの騒ぎで大勢で酒を酌み交わすのが難しい時期だからちょい飲み(一人飲み)が広がっていく可能性はある。ドリンク1杯にアテ1品という組み合わせでいけば700円前後で済む。左党が喜ぶ手作りガス天やネブトの揚げ物もメニューにあった。

新店3

広島県福山市霞町1丁目2‐31・カフェヴィル・フランセ跡

2017年08月11日 | 備後福山・記憶に残る店
古くからの久松通の住民でヴィル・フランセ(平成17年春に撮影)を知らぬ者はいないだろう。口数の少ない渋いマスターが営んでいた名喫茶だ。私も若い頃にモーニングを食べによく通った。マスターが重い病で入院して亡くなってから喫茶店は縁のあった人に引き継がれて珈麦館と名を変えた。

平成27年(2015)10月5日、珈麦館から出火して店は全焼し、隣接する建物にも被害が出た。1ヶ月後には早くも解体工事が始まり更地となったのである。

地盤調査

共同住宅建設予定地

私は今年6月下旬に空地で業者が地盤調査をしているのを目撃し「再開発スタート」が近いことを確信した。そして7月7日辺りに共同住宅(地上10階建マンション)新築工事の看板が設置されたようだ。建築主は大阪市西区のミラージュパレスで設計者は同じ住所の(関連会社)阪南設計事務所。11月着工の予定である。

共同住宅建設予定地(看板)

広島県福山市三吉町南1丁目13‐20・出雲そば大黒屋

2016年06月21日 | 備後福山・記憶に残る店
東桜町の繊維ビルには食の名店がたくさんあった。私がよく利用したのは串カツの「てんぐ」と出雲そばの「大黒屋」である。残念ながら前者は廃業したが、後者は三吉町南に移転し、その後三之丸町に分店が誕生した。渋い酒のアテで昼酒を楽しむ客は今も多い。

蕎麦打ち

平成18年(2006)秋に繊維ビルの店舗で撮った写真(2・3枚目)が残っているので紹介しておく。主人から広島市の同名店との関係などを教えてもらい、そば打ち工程まで記録することができたのはとても幸運だった。

冷たいそば

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村

広島県福山市旭町7‐10・山口製菓所(十万石せんべい本舗)跡地

2016年06月10日 | 備後福山・記憶に残る店
「十全堂(骨接ぎ)」の隣、旭小学校のプール北側に「山口製菓所」があった。店の看板商品は「十万石せんべい」で町内会の神輿を担いだ後におやつ(土産)としてよく手渡されていた。後継者がおらず廃業したが、一度だけ無理を言って焼いてもらいお遣い物にしたことがあった。

頼山陽煎餅」の原材料に近いと思われるが、製品は歯応えがあって茶色味がより強かった。出来ることなら7月1日にまた「十万石せんべい」を食べたいものだ。「中村煎餅店」の主も同じ気持ちだろう。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村

広島県福山市笠岡町1‐17・国輝堂スポーツ店

2016年01月20日 | 備後福山・記憶に残る店
福山市中心部に生まれ育った男子(昭和40年代前半生まれ)にとって国輝堂は思い入れの強いスポーツ用品店である。昔は近くの本通で買い物するのが当たり前だった。笠岡町には国輝堂本店、啓文社、大黒座(とスカラ座)、はぶ文泉堂があり当時の小学生は休日や放課後によく寄ったものだ。野球のグローブ、帽子、シューズ、海パンなど皆本店で揃えた記憶がある(今は無き繊維ビルの中に分店があった)。昨年の本通改修に伴い店の方を多少手直ししたようである。そして対面辺りには新しい家が建ち並ぶ。

本通に新しく出来た家

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村

福山市城見町1丁目2‐36・FRUITS GUM(焼き芋販売店)

2015年02月15日 | 備後福山・記憶に残る店
裏道からJR福山駅に向かう途中、「やきいも」の立て看板が目に入った。「FRUITS GUM」という名の新店は居酒屋「前(おもて)」と「サンホテル」の間にある。駅北口から徒歩2~3分といったところ。

焼き芋(11~5月)は1個250~350円程度(現在原料が若干値上がり)。皮の割れ目から蜜がしたたる芋を始めて見た。普通の焼き芋とは一線を画す濃厚な甘味と旨味、スイーツと言った方がよいかもしれない。

焼き芋

焼き芋2

他には手作りフライドポテトがあるが、気さくな店主の話では一番の人気商品が「苺氷り(いちごおり)」で2月でもコンスタントに出ているそうだ。可愛らしい女子高生が気軽に立ち寄る店でもある。

FRUITS GUM(焼き芋販売店)

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村

A‐DON改めMarque‐Page(福山市東町1丁目5‐4)

2014年09月14日 | 備後福山・記憶に残る店
福山市の中心部に生まれ育った40代にとってA‐DON(エードン)は特別な店だ。個性的なパン屋の魁として名をとどろかせたのは昭和50年代半ばだったと思う。先月店の改装が終わりMargue‐Pageという名で営業を再開した(レシートにはまだA-DONの文字が残る)。

たまごぱん

開業当時からの人気メニュー・たまごぱん(税込価格45円)は甘さ控えめのメロンパンといった感じ。若い女性が自転車に乗って気軽に買い物にやって来るのは店主の人柄によるものだろう。福山の街中で長く商売を続ける秘訣は客に「暑苦しさを感じさせない」ことに尽きる。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ

福山市吉津町1‐7・中村煎餅店

2014年05月04日 | 備後福山・記憶に残る店
御手洗川の上水道施設(取水口)のすぐ東側に昔ながらの鶏卵煎餅を売る店がある。中村煎餅店は少なくとも私が生まれる前から存在する。北吉津町の艮神社の氏子(や福山市中心部在住者)で知らない者はモグリだ。

私が少年の頃は鶏卵煎餅の店がたくさんあって町内の秋祭りの打ち上げでは真っ赤な苺飴や十万石煎餅を食べたものだった。中村煎餅店の定番商品が「菓宴」である(1枚あたり10円程度)

菓宴

現亭主曰く「通称:橋(はし)」とのこと。所謂太鼓橋形の薄焼き煎餅で歯の弱った年寄りでも食べられる。軽い味わいがよい。(備後福山藩)十万石煎餅の復活を望むコアなファンは多い。ここの主人も「型さえ譲ってもらえればウチで焼いてもいいんですがねー。なかなかそうは簡単にはいかなくて…」と内情を語ってくれた。

菓宴2

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ

カレーショップ象牙(福山市船町8‐22) 

2014年03月03日 | 備後福山・記憶に残る店
本通船町商店街の南端、国道2号線沿いにある象牙(カレーショップ)は有名であった。確か男性2人組(おすぎとピーコのような感じ)が経営しており酒も出していたと思う。私がここでカレーを食べたのは1回だけだが、多くの福山人が通った理由が少しは分かった。

相方が「ごく普通のカレーだけどね、作り方は彼しか知らないので再現できない」と語ったようにどこか懐かしい味がした。カレーを仕込んでいた人が急逝され店のオーナーも変わった(今営業しているのかは分からぬ)。相方はその後金風呂の近くで「ひろしくん(昭和町3‐1)」という鉄板焼きの店を出した。大分前のこと、私は忘年会の帰りに偶然ひろしくんに寄っていろいろと裏話を聞くことができた。超個性的な店のカレーは伝説となったのである。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ

昭和の雰囲気溢れる居酒屋・金風呂(福山市昭和町3‐1)

2014年02月28日 | 備後福山・記憶に残る店
私が社会人になった時に既に店はあったから少なくとも23年は続いていることになる。演歌が流れるL字のカウンターのみの小さな店。カウンター奥に便所があるのでビール好きは客の後ろの僅かばかりの空間を「すんません」と言って通ることになる。

無口な店主は時々お茶目な一面を見せ場の雰囲気を和ませる。その日おすすめの造りや小鉢など気の利いたアテは勉強価格(ちりめんおろしが特にシブい)。私は酒も飲まずに昆布うどんだけ食って帰ったことが何度かあるが、主は顔色一つ変えなかった(笑)

誕生日に免許書を提示すると瓶ビール(中)が無料になるサービスは今でもやっているのだろうか。景気が良かった頃は近くのスナックから出前の注文がよく入っていた。福山で長く商売ができるのは無理をしていない証拠だ。客との距離の取り方が絶妙で私は高く評価している。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ

広島銀行福山胡町支店(福山市胡町2-3)

2013年11月26日 | 備後福山・記憶に残る店
福山市中心部にあった広島銀行の支店は統廃合されて数はかなり減った。私がよく利用するのは駅前大通りの福山営業本部(霞町1丁目1‐1)とイトーヨーカドー福山店出張所(入船町3丁目1‐60)、そして福山胡町支店である。

胡町の店舗は昔の商店街沿いに立地しているためお年寄りの利用が多い。特筆すべきは行員の教育が行き届いていることで事務処理の手際・受け答えがいい。地元密着型のサービスは他の支店もぜひ参考にしてもらいたいものだ。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ

はぶ文泉堂(福山市笠岡町4‐22)

2013年11月18日 | 備後福山・記憶に残る店
昭和40年代子ども達は鉛筆やジャポニカ学習帳を町内の文房具屋に買いに行ったものである。中には駄菓子屋やプラモデル屋を兼ねている所もあって子どもの遊び場の一つだった。本通り筋(現本通り1st)のはぶ文泉堂は正統な文具店で品揃えが豊富で城下町の人間はここで買い物をするのが普通であったと記憶する。

昭和初期の木綿橋

はぶ文泉堂の創業は戦前で昭和5年の市街地図に既に記載がある。昭和初期に撮影された木綿橋そばに店が写っている(入江はまだ埋め立てられておらず北浜の大きな電柱の背後に「はぶ文泉…」という看板が見える)。橋の欄干は金属製になっているが、大正時代の写真ではまだ木製である。橋の袂(北浜)の交番は新町遊廓に向かう男達を監視する(また遊女の逃亡を未然に防止する)目的が強かったものと思われる。

大正期の木綿橋

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ