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寮管理人の呟き

ふたたびヒロシマの平和を疑う! 8.6田母神講演会(その5)


戦後教育の暗部についても言及があった。結果の平等を求めるあまり個の能力低下を招いた現実、彼の主張通り「教育勅語」と「修身の教科書」の復活は親族間殺人などの問題解決の一つの手立てになり得ると思う。

戦前の道徳教育に生理的なアレルギー反応を示す者のほとんどが勅語に目を通したこともない(マルクスを賛美するくせにマルクスの書いたものをほとんど読んでいない人たちとレベルは同じ)との指摘も当たっているだろう。彼らのためにアメリカから「ザ・ブック・オブ・バーチュ(勅語の焼き直し版)」を逆輸入したらよいとの痛烈な皮肉に聴衆は大笑いした。話は専門の国防に飛ぶ。

(自衛隊は)国際法で動かせない唯一の(おかしな)軍であるが、このことが竹島の実行支配を許し、数多くの拉致被害者を生んだ原因であると分析した。今の国際社会は利益の分捕り合戦で情報戦争(間接侵略)の時代でもあるが、まずいことに政府与党が(中共)のシンパになっていることへの嫌悪感を示した。自国の得になるように発言・行動するリーダーが日本にいないことが「最大の癌」だと私でさえも思う。イランや北朝鮮が核兵器開発に拘るのは国際的な発言力を有したいことに他ならないのだ。

田母神さんは左向きのマスコミに対抗するためには保守の言論を守る会社を支援する必要があるとし、講演会の参加者に「サイレント・マジョリティから行動派への転換」を図る時期に来ていると訴えた。自主憲法制定を(20年かけて)目指し、軍事力をバックに外交交渉にあたり紛争を回避することを国民は理解すべきだと言い覇気のないリーダーに対してはこんな注文をつけた。

 「総理は(尖閣諸)島に来てみろ。全部沈めるぞ!と(中国に)言えるくらいでないといけない」

アメリカが中国から核の恫喝を受けて自国民を犠牲にしてまで紛争の勃発した尖閣諸島を守るかは非常に疑わしい。日本人自らが国を守る意識を高め、同盟国の情報を極秘に収集する能力を向上させなければならないという意見には全く同感である。

田母神さんのトークの魅力はユーモアを交えた「適度な脱線」にあると私は見る。終盤、ミシュランによる格付けを例に出して「歴史の浅いフランスなんかに星をつけてもらう必要はない。何がワインだ、(日本は)大吟醸だ。日本人がもっと自信を持たなきゃいけない」と力を込めて語っていたのが印象に残った。そして講演を締め括る言葉はなんと「言いたいことがほとんど言えなかった(笑)」であった。

閉会の挨拶で日本会議広島のスタッフは講演会のチラシを某所に置いて欲しいと頼んだが、市長の意向に沿っていないとの理由で拒否された経緯(8月6日の産経新聞が報じていたのは流石だ)を伝え、数の力の重要性を痛感したと心情を吐露した。

昨年に比べ参加人数が格段に増えたのは口コミによる効果が大きいと思われ、広島市の偏向具合に疑問を呈する日本国民が少なくないことをも示している。広島市でタブーとされるテーマを正々堂々と議論する場はあって当然だ。ぜひ来年も(メディアが黙殺出来ぬ規模にして)開催すべきである。気の早い話だが、タイトルは「再三にわたりヒロシマの平和を疑う!」とでもなるのだろうか。

帰路につく人たち

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