私達の学部は関西出身の連中が多かった。広島で関西弁をガンガン聞かされるとは思いもしなかったが、そのうちに慣れた。ボケとつっこみの学習を受けたのもこの時期だ。 〝裏美〟という和歌山出身のとぼけた感じの男は赤いTシャツをよく着ており、教室で異様に目立っていた。彼とはその後、麻雀つながりで仲良くなった。