大型バスは台北の新都心を目指して猛スピードで走る。最初の訪台から12年が経過し、街は大きな発展を遂げいていた。KABAは自慢げに語り始めた。
「あちらに見えますのが台北101。世界一の超高層ビルですよ。雨になったのがとても残念ですが、中で買い物を楽しんでくださいね」
金を払ってまで展望台に行く気はなく、立派なエスカレーターに乗りブティックなどをちらっと見た。一風変わったトイレの配置が印象に残った。
ウインドウショッピングに飽きた私は101を後にして巨大な陸橋を渡り道路の向こう側に移動した。日本が経済的なダメージを食らい沈没しつつあるのとは対照的に台北新都心は「隆々とした勢い」を感じさせた。