つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

身体の健康と無意識のパワーへ 癒しの旅~Have a Beautiful Day.~

心の自律神経のようなもの、無意識の存在大きい

2020-06-09 15:54:11 | 心のチカラ

先日も読書交換会をオンラインで開催いたしました。
読書交換会オンライン、お会いしてのオフライン開催へのタイミングも探りつつ・・・

普段の読書交換会では本を交換していたのですが、オンラインになってからは読書体験を交換しているから、1冊について話す時間が長くなり、また話を聞くときも本そのものと同時に、紹介してくださる方がどう読んだかに興味を持つ傾向がある気がする。

だから本の紹介を通して、自分もあらためてその本と自分の関係を考えたり、また準備のために読み返したりするから(強制ではない)、自身の読解も深まる気がしている。

あたしはジョン・A・サンフォード著「見えざる異性-アニマ・アニムスの不思議な力」(創元社)を紹介させていただいた。

この本、好きなんですよね。アニマ・アニムスはタロットカードをするうえで、一番影響を受けた考え方です。

アニマは男性のなかにある女性性、アニムスは男性のなかにある男性性。自分の中にあるもうひとつある影、その影とともにどう生きていくか、どう取り扱っていくかという話が書かれている。

この本が出版されたのは日本語版で1995年で20年以上前の話です。そしてアニマ・アニムスの考え方を深めていたエンマ・ユングとカール・ユング夫妻の生きていたころとはさらに時代が異なります。

今は多様な性別が尊重されるようになってきて、当時とは時代が異なるでしょう。

とはいえ、ひとりの人格がどうように影響を受けるかということを考えるときの指南書としては、示唆に富んでいる。

抽象性の高い本ですし、「〇〇しよう」みたいなわかりやすいことは書いてないです。ただよく出ているビジネス書、自己啓発書、さらには小説のもとになっている、原液のような濃い本です。とあたしはおもっています。


今回、再読して、あらためてハッとさせられたのは、心の自律性の話でした。

人間とは、自分にも理解できない内部の不可解さに容易に支配される存在である証拠を数限りなく突きつけられながら、なお自分が自我と自我の世界によってのみ成りたっている、と執拗に信じ続ているからです。ユングはこのように述べています。「われわれは無意識の心についての知識を欠き、他のすべてを排除してまで意識信仰を追い求める。われわれの宗教はほかならぬ意識の一神教であり、……しかもそれは、心に自律的な部分がある事実を否定しようとする、狂信的な拒絶と連関している。」
自分自身に語りかけることが可能になるのも、実は、心がこうした自律的で部分的なさまざまな人格の構成体であるからにほかなりません。
(ジョン・A・サンフォード著「見えざる異性-アニマ・アニムスの不思議な力」 創元社、105ページ6行目~13行目)


身体を制御するのが自律神経であるように、心も自律的な動きのほうが大きいです。体と心はそんなに変わらないし、つながっていて、連関しているから、よく考えれば当たり前のことかもなのだけど、心に「自律性」という言葉を当てはめてみようとおもったことがありませんでした。

手を前に出そう、咀嚼しようと意識して実行する体の動きもあるけれど、あたしたちが生きる上で必要な体の動きは、勝手に動いている自律性がほとんど。

ということは心もだよね。「よし、あの人に向かって笑おう」「今をうれしいとおもおう」「過去を気にしないようにしよう」と意識を持つことはできるけれど、ほとんどは無意識の領域であり、その無意識・信念・思想があたしたちのあり方を作っている。

さらにいうならば、昨日、たまたま友人とその話をしていたのだけど、その無意識が実際の現実を引き寄せることも結構多い。

あたし自身については、無意識の領域を癒すこと大切だなと、あらためておもいました。読書交換会の前日からこの本を読んでいて、自分にぐさりと刺さりすぎて、結局読書交換会が終わるまで、ほとんど何もしなかったのだ。

だからこそ読めてよかったし、そのときの気持ちを忘れないようにここに綴っている。

本はすばらしいですね。そして抽象性の高い本は、そのときどきによって、何かを毎回与えてくれる気がしています。

無意識の領域に、心を向けてまいります。

よろしければみなさまもぜひ。

臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。

エネルギーサロン・タンタン
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