猫たちとの思い出をつづります。記憶は薄れていくものだから、忘れないように、思い出すたびに綴っていこうと思っています。
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猫のことが書きたくて、猫のことを書くために地元のファミレスにやってきた。猫のことを書く時間を作るのが後回しになりつつある。これが時間が経つということなのかもしれない。でも忘れない。時間が作れてうれしい。以前は猫のことを書くことが慰めだったけれど、今は純粋に猫たちに思いを馳せる時間が作れることがうれしい。ということは、いないのが日常になってしまったということだけど、一緒にいるとおもっている。
ファミレスのすぐそばにスーパーがある。通り過ぎるとき、閉店間際のスーパーに太陽君が食べてくれそうなパウチを必死に探しに行ったことを思い出した。あれはまだ1年くらい前の話なんだよね。それから太陽君が食べてくれることがとにかくうれしくて、太陽はすっかりセレブ猫になっていた。
一年経たずに死んでしまって、濃い時間だったな。思い出がいっぱいだよ、太陽と過ごした年月は他の猫たちと比べると決して長くはないけれど、どれも濃かったな。
由芽は、蓮や太陽よりも一足早く2016年9月に亡くなっていた。するとその年2016年から始まる冬のシーズンと、そのもう一つ先2017年から始まる冬のシーズン、2シーズンにわたって不思議なことが起こった。
蓮と太陽が自力で段ボールハウスに入れないのです。
あたしの部屋のホットカーペットの上に猫のために作った段ボールハウスを3つ並べていた。段ボールを横向きにして、内側にフリースを敷いて、上から毛布をかぶせていた。部屋が寒いときも、こうしておけばある程度は暖かい。
うちの猫3匹は全員仲がよくなく、みな1匹を好む。極寒など極限状態にならない限りくっつくことはまずないでしょう。そして極寒ではないのでくっつかなかった。だからひとつのカーペットの上に、個室仕様にしたダンボールハウスを3つ並べて、1匹あたり一つという割り当てにしていた。
3つあるのだから誰がどこというふうに決めればいいのにそうはならない。入りたいところに入る。そして由芽ちゃんは原則3つ全部自分のだとおもっているみたいで、ときおり移動していました。眠っていればいいのに、わざわざ一定の時間が経つとほかのところに入る。
するとほかの猫はどこに由芽がいるかわからないものだから、(猫ってわからないものなのですね)、自分から段ボールハウスに入っていけない。人間の先導を必要とします。なぜならもし由芽が入っているハウスに顔を突っ込んでしまったら、由芽に怒られるからです。
そして由芽の威力は強烈だったようで、由芽ちゃんが亡くなった後も、他の猫たちはひとりで段ボールハウスに入れなかった。由芽がいるとおもうと怖かったのだと思う。
おそらく人間がいないときに、段ボールハウスで休んでいるところに攻撃をしかけられるとか、いろいろあったのだとおもう。
由芽よりも太陽のほうが強くて、パオも外の小屋も太陽が由芽から奪ったと思いきや、そうでもない部分もあるのね。由芽ちゃんは怖いから譲らないと決めたら譲らなかったのかも。
2年間にわたるって相当の威力だよね。蓮&太陽は、ようやく2018年に始まる冬シーズンごろから少しずつ入れるようになってきました。そのあとも、先導を望んだことはあるけれどそれは甘えだったり、お互いの力関係で、人間の後押しがあって入っているというのが重要だったのだとおもう。
由芽は新しいものに目がなかった。我が家に何か新しいものがやってくるととりあえずまずは自分が乗る、入る。試すことが大切みたい。家具だけじゃなくて、宅配便の箱が来たときも、ひとまずその段ボールに乗るということがよくありました。
新しい場所を見つけるのも得意で、何かというとすぐに手に入れていた。由芽はあたしの部屋のクローゼットの上に乗っていて、よくあんな高いところに乗れたよね。母の部屋のクローゼットには由芽も太陽も載っていてどちらかというと太陽が好きだったけれど、途中から立ち入り禁止にされていた。太陽君は、血栓症を起こした後も、塀に上るくらい回復したから、きっと乗れるものならクローゼットの上にも乗っていたのかもな。
由芽は賢い猫で近所に買い物に行くと、買い物から戻ってくるのを近所で待っていたそうです。あたしの場合は、由芽が付いてきかかることがあると、原則一度家に帰りました。そして家の中に閉じ込めて再び出かける。由芽ちゃんは人をからかって捕まえさせてくれないことが多々あり、そのときどうしていたのだろう。悲しいことに記憶にない、忘れるのですね。
太陽はついてくることもあったのだけど、人をからかって逃げるという発想がないので、すぐにつかまえることができました。
太陽がいなくなって捜索しているときは、蓮と由芽はアテンションが減って不満そうだった。捜索に行くときについてきてしまうと困るから、原則2匹を家に閉じ込めてから出かけるわけだけど、どういう怒り方だったか記憶にないけれど、由芽ちゃんが不満をあらわにしていたのを覚えている。
あの猫は、PCに夢中になるなど自分から注意がそれると、怒って家の中を破壊するような猫だったから、それに類することだったのかしら。
今日はここまでにします。久しぶりに書けてうれしい。時間が空くと、書いたことと書いてないことを忘れてしまいますね。重複になるかもしれないけれど、ガシガシ書いて参りますので、どうぞご容赦ください。
この場を使わせていただきどうもありがとうございました。
◆臼村さおり twitter @saori_u
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