田口ランディさんの小説「坐禅ガール」を読みました。
おもしろかったです。
ああこういうジャケットだったのね~
この小説は読書交換会で譲っていただいた本で、あたしの手元に来た時点ですでにカバーがありませんでした。カバーがない文庫本はブックオフなどで販売されることも稀で、古書として流通しにくい気がしていて、よく考えたら、ちょっともったいない話だよね。
田口ランディさんの小説を読むのは「モザイク」に次いで2冊目で、あたしはこの「坐禅ガール」のほうが圧倒的に好きでした。
主人公は、中年女性と中年になりかかりの女性の二人。
中年女性の職業は作家で、加齢によるルックスの変化や自身が女性として扱われなくなったことを気にしています。ネタバレになってしまうので書けないのですが、中年になりかけの女性も、ルックスに対する強烈なコンプレックスを抱えています、絶世の美女であるにもかかわらず・・・。
路頭に迷った美女が、作家のもとに転がり込んできて、同居を始めます。そんなとき、作家の女性が米国から坐禅の大家を呼び寄せ、作家も美女も一緒に座禅会に参加します。
坐禅をしているときにさまざまな気づきが誘発されます。
というストーリーです。
あたしがヨガや瞑想に縁が深いからというのが大きいのでしょう。共感するフレーズがいっぱい出てまいりました。少し引用しようかともおもっていたのですが、本が行方不明なので引用しないほうがいいということだと解釈しておきます。
読書交換会がオンライン開催になって本を交換する機会がないのと、絵を描くことに注力していて読書量が減っているのとで、本が溜まっています。あちらこちらに本があるー。ゆえに目当ての本をすぐに見つけられないのだ。
まああまりストイックになっても続かないのでちょっとずつ片づけます。
先ほど少し片づけたら、移行しようとおもって購入したものの、そのままにしてしまっていたスマホを発見しました。近いうちに移行できますように。
ヨガやろうかな、瞑想しようかな、坐禅しようかなという方が「坐禅ガール」を読んだら、ヨガや瞑想や坐禅をしたい気持ちが強くなるか、いやいや気軽にやりたいからそこまで自身を没入するのはちょっと…とおもうか、どちらかだとおもう。
あたしは、スピリチュアルどっぷりの人なので、没入大歓迎なのでした。
また田口ランディさんの本を読みたいです~
ネタバレですが、美女は東大日本大震災で恋人を亡くしています。
明日3・11は、東日本大震災から10年になりますね。忘れません。
⇒東京読書交換会ウェブサイト
※今後の予定は2021年3月20日(土)夜・オンライン、4月3日(土)夜・オンラインです。
◆臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。