風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

大倭神社

2020-10-29 18:17:47 | 石仏

大倭神社は日本武尊東征の際に素盞嗚尊を祀り氷川神社とし、創建したと伝えられ

明治年間に近在の村社を合祀し,現在の名に改称したと伝わる 古社である

 

そんな由来はさておき 興味深いのは片隅に安置された 特異な庚申塔だ

邪鬼に坐した丸彫りの青面金剛像が笠付角柱の上に乗る 高さ2.5㍍ほどの石像

   

角柱の塔身の上部に青面金剛種子を刻み、その下に力士に担がれた二童子を刻む

台石には二鶏と三猿を浮き彫りで表現している

 
 

早めの七五三を祝うか 着飾った童女が老爺に手を引かれ参拝するほかに人気はなし

あまり例のない 大宮市文化財を 碧空の下 こころ往くまで堪能。

 

         おおやまとじんじゃ さいたま市西区三橋

 

 

 

 

 

 

 

 


どらごんどら

2020-10-28 22:02:59 | 日記

全山 赤いドレスに装いをこらした 景色を届けます いつもと目先を変えました

 

コロナ禍 お出かけもままならない 諸兄,諸姉 には刺激が強いかとは思いますが

    

    

    

    苗場ドラゴンドラ 片道25分 紅葉の空中散歩を楽しみました


清河寺 鐘と柿と

2020-10-26 16:22:58 | 日記

梵鐘を前に 六地蔵はじめ石仏が程よく並ぶ 気にいりの場所だ・・・・が、

鐘は近年の物 先代の鐘は 今次大戦の激化に伴い軍に徴用され音声を断ったとか 

この時、全国の梵鐘の80%が供出されたという

一般に鐘楼はバランスを保つため多くの寺院では 石・コンクリート等で作られた 

代替梵鐘 を吊り下げられたと聞く 

当山が どのようにこれを凌いだか 聞き洩らしたが 今は代替品ではない鐘が。

 

        
         帰りみち 路上で 見かける
           

オーナーらしき 女性に声をかける        (これ渋柿?)

「甘いと思うよ みんな持って行って 袋もあるよ」(袋は遠慮するよ)

「袋なしじゃ どこかで盗ったと思われるでしょ」 (二つ、三つ 頂きます)

今日の青空のように ご婦人の さわやかな言葉に こころ軽く 帰途に

 

おっと 清河寺の話を忘れるところだった                

永く、戦火や 苦難の道をたどった ようだ 再三の盗難、火難に遭遇したが

620年の法燈を掲げ世代も 今や32世を数えるに至った大変な古刹のよう

 

ここで一句 『柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺』 イカン正岡子規そままだ 

そこで   『柿食いて 鐘をおもうや 清河寺』 パクリだなこりゃ


そういえば 今日は《柿の日》子規が その歌を詠んだといわれる日とか

 

      せいがんじ 埼玉県さいたま市西区清河寺


岩波文庫

2020-10-23 15:47:13 | 日記

朝のうちの どんよりした空から やがてしとしと雨が そして今もしきりに雨が

 

書棚から 本を岩浪文庫を取り出す   岩浪文庫の創刊は昭和2年7月 以来

「真理は万人によって求められることを自ら欲し 芸術は万人によって愛される

事を自らから望む。。。」  岩波文庫発刊に際して『読書子に寄す』との文が

巻末に 今もなお 締めくくりに 崇高な《挨拶》が 綴られている

最初の刊行作品は『こゝろ』、『五重塔』、『にごりえ・たけくらべ』等22点

其の後刊行された『出家とその弟子』を含めた書肆が 若者に熱狂的に迎えられ

当時の岩 波文庫人気を支えたようだ


      たまたま 家に在った 本だが 既に数十冊の発行を重ねている

 

雨の一日 ページをくくり 当時の若者になった気分に浸るのもよかろう・・と

今の若者の 愛読書が どのあたりか知識はないが 聞こえてくるのは アニメや

軽い読み物や 《読書離れ》 決してそれが悪いとは言わないが なにか寂しい

それにしても 昔の若者の知識欲のすごさに驚かされるのは 私が年寄のせいか

 


二つの 神明社

2020-10-22 19:49:56 | 日記

神明社 2社に参拝する

神明社は天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社である

通称として「お伊勢さん」と呼ばれることが多い と、ここまではPCにての知識

 

一般に天照大神が飛んできたことに由来し、創建したとの伝承が残っているようだ

実際には主に御師と呼ばれる伊勢の伝道師が起こしたもののようだが

 
      文蔵 神明社  神殿は当然のことながら『神明造』

 
      根岸 神明社 こちらも『神明造』

 

どちらも 神話との関りは なさそうで 村人の真摯な願いからの創建のようだ

文蔵神明社は この地の土地改良以前には水難があり その水難除け祈願から

根岸神明社は 江戸時代中期に活発になった 伊勢信仰によっての創建のようだ

おのおの そのいきさつは異なるものの 当時の人の信仰心に伝道師が火をつけた

そういったところかと 勝手に推察しているのだが

 

  ぶぞうしんめいしゃ 文蔵神明社 さいたま市南区文蔵
  ねぎししんめいしゃ 根岸神明社 さいたま市南区根岸