風来坊の忘備録

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正覚寺の聖観音

2020-08-31 22:57:47 | 日記

正覚寺は戦国時代真っ只中 天文15年に岩槻城主配下の武将が一族の菩提を弔う為 

阿弥陀仏を奉安したのに始まるという

其の後 、安政の大地震や関東大震災で倒壊・再建を経て今日に至っているとの事

ここで目を引くのは 木像聖観音像 舟形光背を含めて一木彫りの秀れたものだ

天明2年の浅間山大噴火と荒川大洪水により 傷ましい姿で流れ着いたものという

右手は施無毘印(せむいいん)、左に蓮華のつぼみを持つ

境内に安置された 現代の 聖観音(子育て観音)とを 並べてみる

 

現代技術により 細工されたほうに 美しさは一歩も二歩も譲るのは 否めないが

その 深い味わいにおいては 木像に軍配が上がるようだ

現代品が その味を出すことがあるとしたら 数百年の後の事だろう

今は 偶然流れ着いた木像物をこうして 保管、閲覧に供してくれる お寺さんに

感謝を伝えたい それにしても炎天下、既に若干の「割れ」も見られ痛ましい限り

今はただ 合掌して 思いを伝えるのみ

          しょうかくじ  川口市元郷

         

 

 

 

 

 


さいたま緑区中尾 氷川神社

2020-08-28 21:54:57 | 日記

 氷川神社は大宮を中心に、埼玉県および東京都下、神奈川県下におよび

その数は280数社を数えるとのこと 御祭神は素戔嗚(すさのお)尊ほか2柱

と、まぁ蘊蓄を語るとそのようになるのだが ここは どうだろう

果たしてこれが 神社と言えるのだろうか 折角来たのだからと覗いては見たが

もちろん鳥居も参道も無く 民家の敷地内のよう 本殿も賽銭箱も障子の中らしい

お札が欲しければ 一声かければ頂けるらしいのだが そこまでする気力もなし

夏の日盛り 締め切られ ひっそりとした室内は 声かけるには 勇気がいりそう

門前の狛犬が 石工の名も建立年月も不明ながら 暑さにもめげず迎えてくれる

     なかおひかわじんじゃ さいたま市緑区中尾 

 


パロディ? 五百羅漢

2020-08-27 21:53:32 | 日記

 いつ果てるとも知れぬ 見えないコロナウイルスとの闘い

 おまけにこの暑さ 気が狂わないうちに笑い飛ばすも 果報を寝て待つのも良し

    

 君達は真面目過ぎるよ そうやって励んでると いつか反動で・・・でも少し変

 たまにゃ不真面目にするのも良いじゃないですか 明日からまた頑張れば

 一瞬の暑気払いは 数百の石造との出会いで~~~~とは言え暑いですな

 鳳琳山 長興寺(かすみがうら)で 数百のこういった石造物に出会った 


市立浦和博物館

2020-08-26 21:16:54 | 日記

浦和博物館は小さな博物館 合併により市内にはもう一つの博物館があるのだが

こじんまりした こちらを私は好む なんとなく身近に感じられるのだ

目下休館中 改装のためだそうだがコロナ故とは書いてないがこの際にとの事か

建物は明治時代の師範学校を復元したもの 1878年の建築 洋館風でこれが中々いい

正面は当時のものを保存・移築している 建物自体も資料としての価値があるようだ

館内展示物も地元密着型で 我が家近くの史跡 見沼通船掘の閘門の模型をはじめ 

往時の浦和宿絵図、師範学校時の資料などがあり、興味深いが 今は入館できない

外回りの 史跡も乏しいのだが わずかに二本の石造物が目を引く

いずれも市内にあった修験寺王林院にあったもの この寺が足立百不動の起点を示す

ものらしい 残念ながら王林院は明治維新により廃寺となった模様

こうした史跡の残る寺院が維新の為 廃寺になったのはいかなる理由にせよ残念で

ある有名人が 廃仏毀釈を称し「薩長の馬鹿者が」と嘆いたのを思い出すと共に

共感出来る いかに重要な史跡が姿を消したのか考えると 無念な思いがするのだ

       さいたましうらわはくぶつかん さいたま市緑区三室

 


浦和 三峰秋葉両社

2020-08-25 20:53:29 | 日記

 所用があって浦和に出る 日頃から気になっていながら いつでも行けるからと

参拝を怠っていた小さな社を観る 駅前徒歩2分百貨店の裏側 つい見落としそうだ

偏額の一部が損傷しているが「三峰秋葉両社」と読める 

両社は三峰神社と秋葉神社の合祀の意 眷属の「狼」繋がりなんだと、勝手に思案

周辺町内で『高砂三峯講』があり 今も三峰詣でが続いていると聞くが 真偽は?

鳥居に明治三十九年と刻まれているが その時の旦那方の奉納によるものだろう


         「講」参加者の芳名が刻まれている  これは近年のもの  

          

元は 駅前にあったものが 再開発や百貨店の進出で立地が二転,三転し、この地に

安住して40年余り 地元の方以外は殆ど見向きもしないようだが こうした街中の

寺社は大切にしたいもの そう言う私も初めての訪問 駅至近だ 時々拝みに来よう     

     うらわ みつみねあきば りょうしゃ さいたま市浦和区 浦和駅近く