数十年我が書架に眠っていた本を引っ張り出す 先日の本能寺の変に触発されての事
歴史の群像は いかに『決断』したか それを知りたくてのこと
蘇我馬子は?坂上田村麻呂、楠木正成、毛利元就、伊達政宗、島津義弘、勝海舟は?
彼らがその場に及んでいかなる決断をしたかを それぞれ歴史小説風にまとめたもの
前,四者については 当方の知識が乏しいこともあり 興味わかず飛ばし読みする
「政宗謀反」の疑いを徳川家康他綺羅星の如く並ぶ大名列座の中どう申し開きするか
政宗が 家と領土をかけての決断結果は「政宗は悪くはない」と出る 勝ったのだ
関が原の戦いは島津を置き去りにし大垣城に走った石田三成、養父の恩を踏みにじり
裏切りに出た小早川秀秋 みんな腹立たしい利己主義者だ
「こんなバカバカしさの真っただ中で何故死ななければならぬのか」義秋は考えた
その結果、断固として敵中突破に出た義秋の決断・誇りを捨てなかった覚悟が見事
薩摩軍江戸総攻撃を前に江戸に自ら火を放ち焦土となった江戸を引き渡そうか
こんな焦土作戦を腹に 敵将西郷隆盛との会談に臨んだ勝海舟
江戸を灰にして多くの人を殺した男になるかと 西郷に迫った
海舟の知と捨て身の決断とが、西郷を動かし、歴史を 救ったのである
歴史を『決断』との一点に絞りその時にどうしたかを読み物風にまとめたもの
近ごろ決断にズレがありはしないかとマスコミがやかましい現代の我らの上に
たつ人の 決断が その時と方向を 誤らないように せつに願うところだ