風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

無観客公演 歌舞伎を観る

2020-04-30 11:20:47 | 日記

    やむを得ないこととはいえ 公演が ほぼすべて中止状態

   国立劇場 3月歌舞伎もまた 同様の憂き目に

   悲観するばかりではない これをネット配信してくれた

   いわゆる無観客公演 もちろん熱気も雰囲気もまるで伝わらない

   場を盛り上げてくれる『音羽屋!』といった掛け声もない

   そんなさみしい観劇ながら 中止となった「義経千本桜」の 通し狂言を観る

        

   古典芸能に 興味を持ち出して日は浅い、有名な演目であるにもかかわらず

   何等知識もない 昨夜、敢えて事前にそれを仕込むことなく"画面”をにらむ

   通し公演は 延々と続く 実は前半は眠さをこらえ

   後半は小さな画面であることを忘れ 固唾を飲んで最後まで

   そして感激した

   古典の世界ってなんて素晴らしいのだろう 

   歌舞伎は高い入場料もあって 敬遠していたが 状況が好転したら

   真っ先に劇場に足を運ぼう そんな日が一日も早く来ることを期待し、信じ

    

    


阿弥陀堂 より

2020-04-29 17:16:13 | 日記

以前 「阿弥陀堂たより」 という映画を見た 

美しい信州の景色の中での夫婦愛が感動的に綴られていたと記憶している

 

今、無性に行きたくなった 撮影に使われたお堂は そのまま残されているらしい

こんな時期でなければ 切符を手配してすぐにでもと思うところだが 

どうも「無いものねだり」か 「れば・たら」 ばかり思う昨今だ

 

今日、訪ねた阿弥陀堂はそれとは無関係 徒歩圏内 墓碑が並ぶ町内の集会場

としても使用されているところ(川口市木曾呂)


 

   

 

ロケ地には いつか訪れることにして 今日のところは これで我慢しようか

 

 

 

 


野仏の寺 薬王寺にて

2020-04-28 20:36:42 | 日記

「武蔵の国 野仏の寺」と 標記あるのに惹かれ 過去にも訪れてことがあるのだが

観たところ標榜するほどに石仏あるようには思えなかったのが どこか見落とした?

樹木に覆われて 静かな落ち着いた雰囲気が気に入ってはいるのだが

 

 

すらりとした痩身の 美しい慈母観音  青面金剛 彫の深い 丁寧に彫られた逸品

 例によって三猿と邪鬼を拡大してみる 

 踏みつけられギャフンといった感じの邪気と 猿は顔面の皴までもが彫られていて

 中々の 出来だ

 じっくりと鑑賞したかったが 折からの遠雷と そのあとからのにわか雨に追われ

 早々に退散した


高橋 和己 を 読む

2020-04-27 17:00:36 | 日記

かつて通勤の車中 1時間程を移動図書館と称し、読書に費やしていた

若く、生意気な時期で 硬派のものを好んで読みふけった

 

高橋和己氏作品もその一つで 陰鬱で難解な文章が なぜか当時の私の心に合致した

最近になって書架を探した大半は処分し残したはずが3冊ほど処分忘れか 出てきた

数十年ぶりに読み返す気になる。 格調高く重厚な文章 高い格調と重苦しい文章を

それ故、敬遠し 手にすることはなかったがこの時期敢えて読み直す気になったのは

否応なく時間がたっぷりあるこの時期だからこそだ

硬く、暗い文章は 相変わらずで 再読にもかかわらず読み切るのに 数日を要した

と、言え さらに買い直す気にならなかったのは 

「陰々滅々」とした文章が今は相応しくないとの 判断からである

  

 


太子堂・石尊宮の石像

2020-04-26 17:28:38 | 日記

  石尊権現は山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神様だとか

この小さな社もその流れを汲むもななんだろう

ご本尊の不動明王と狛犬が並んで祀られている 但し、それらの小さく愛らしこと

太子堂は高速の料金所下の解りにくい所にあるせいか いつ訪れてもひっそりとしている 

鰐口に「寛文9年」との銘があるらしく それ以前の創建らしい