こどもたちの未来へ  

Más vale prevenir que lamentar.

原発企業紹介(1) 三菱重工業(株)

2014年10月18日 | 原発企業

MHI logo.jpg

Mitsubishi heavy industries building konan minato tokyo.JPG

品川グランドコモンズの一角にある三菱重工ビル(本社)
 
 
全国に2000社以上あるという原発関連企業のなかで、私が知っている限り、原発から撤退した企業は1つもありません。いったいどんな企業がこれからも原発を作り続けていこうと考えているのでしょうか。そしてその企業はどのような会社で、原発でのどのような分野を担っているのでしょうか。順次紹介していきます。
 
 
三菱重工グループ:国内外の約300社からなる企業グループ
従業員:68,887人  売上高:2兆8209億32百万円  総資産:3兆9639億87百万円
 

三菱東京UFJ銀行・三菱商事と並んで「三菱グループ御三家」と呼ばれる、三菱グループの中核企業である。

主力製品は、船舶・エネルギー関連機器・産業機械・航空機・ロケットエンジンなどであるが、兵器製造の分野では旧防衛庁(現在は防衛省)への納入実績第一位の企業であり、戦闘機・ヘリコプター・イージス艦を含む護衛艦・戦車などを製造している。また、鉄道車両(電気機関車・懸垂型モノレール・新交通システム・LRVなど)の製造、さらにエアコンや事業所向け大型冷凍機、産業向け工作機械、ETCシステムの製造でも知られ、過去には「シルバーピジョン」というスクーターも製造していた。(ウィキペディアより)

 

原子力事業本部

主に神戸造船所内と品川本社で設計開発、神戸造船所で生産、高砂製作所で生産や試験研究を行う。 設計部門の技術者は、原子力、化学、機械、電気、建築、土木などの専攻を卒業したエンジニアで構成され、燃料、系統、電気、配置、機器、配管、建物などの設計を行う。

三菱重工は、40年以上に及ぶ豊富な経験をもとに、原子力発電プラントの基本計画から設計・製作・建設、さらには運転開始後のメンテナンスサービスに至るまで、責任をもって対応できる万全の体制を整えています。

原子力事業本部がお客様のご注文・ご要望の窓口となってグループの原子力部門を統括しており、そのもとで、三菱重工の各事業所、三菱電機、三菱原子燃料などがそれぞれの業務を分担しています。

このような緊密な体制によって、高性能で信頼性の高い加圧水型原子力発電プラント、原子燃料、新型炉プラント、原子燃料サイクルの各事業分野で信頼性の高い製品を提供するとともに、運転開始後の定期点検や補修工事などのメンテナンスサービスについても一貫したシステムワークで責任をもって対応しています。(三菱重工業ホームページより)

 
  • 三菱重工 原子力事業本部
    原子力事業の統括・企画、品質保証
    原子力プラント設備の受注・販売

 

  • 三菱重工 原子力プラント技術統括部 (神戸)
    原子力プラントの基本計画・基本設計

 

  • 三菱重工 原子力製造統括部 (神戸)
    原子炉設備・タービン設備と原子燃料サイクル設備の設計・製作・据付および保守・補修サービス

 

  • 三菱重工 原動機事業本部 (高砂)
    タービン設備の詳細設計・製作・据付および保守・補修サービス

 

  • ニュークリア・デベロップメント(株)
    原子燃料の研究・開発

 

  • 原子力サービスエンジニアリング(株)
    定期検査工事

 

  • (株)原子力発電訓練センター
    運転員の訓練

 

  • 三菱重工 高砂研究所

 

  • 三菱電機
    電機設備の設計・製作・据付および保守・補修サービス

 

  • 三菱FBRシステムズ(株)
    高速炉の研究、開発、設計およびエンジニアリング

 

  • 三菱原子燃料(株)
    原子燃料の製造

 

  • Mitsubishi Nuclear Energy Systems, Inc.(米国)

 

  • ATMEA(仏国)

国内の原子力プラント(日本にある50基のうち24基が三菱製)

  • 泊原発1・2・3号機
  • 敦賀原発2号機
  • 美浜原発1・2・3・号機
  • 大飯原発1・2・3・4号機
  • 高浜原発1・2・3・4号機
  • 伊方原発1・2・3号機
  • 玄海原発1・2・3・4号機
  • 川内原発1・2号機
  • 高速増殖炉もんじゅ(日立・東芝・富士電機と共同)

 

海外への主要機器の受注実績

 

2012年1月、米国の電力会社、南カリフォルニア・エジソン(SCE)のサンオノフレ原子力発電所3号機(三菱重工業製)で、加圧水型軽水炉(PWR)の主要部品である蒸気発生器の配管に摩耗が発生。放射性物質を含む微量の水が漏れた。定期点検中の2号機にも同様の摩耗があり、米原子力規制委員会が稼働を禁じた。http://biz-journal.jp/2013/09/post_2832.html

 
 
 
主な機器名製作・納入先(基数)合計
輸出国内
原子炉容器 フィンランド1基(製造中)
中国2基
24基(1基製造中) 27基
上部原子炉容器 米国15基(4基製造中)
スウェーデン3基
35基(含取替用11基)(1基製造中) 53基
蒸気発生器 米国6基(4基製造中)
ベルギー10基(2基製造中)
フランス6基(6基製造中)
100基(含取替用29基)(3基製造中) 122基
原子力タービン スペイン1基
スロベニア1基、
メキシコ2基(BWR向)
台湾2基(BWR向)
36基(含取替用12基(2基製造中) 42基
原子炉冷却材ポンプ 中国8基(4基製造中) 71基(3基製造中) 79基
PBMR(注1)タービン、コアバレル 南アフリカ(デモ機開発中)    
  • コマンチピーク発電所3・4号機(米国向け最新プラントUS-APWRとして、現在、米国の原子力審査局(NRC)に設計審査中)
  • North Anna PlantUnit 3

注1:PBMR(Pebble Bed Modular Reactor、ペブルベッドモジュール型高温ガス炉)

三菱重工はPWR(Pressurized Water Reactor、加圧水型軽水炉)原子力プラント向けのあらゆる製品について、開発から詳細設計、高品質の製品製造まで、一貫して供給しています。(三菱重工ホームページより)

 

 
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿