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Más vale prevenir que lamentar.

原発企業紹介(7) <ゼネコン各社(2)>

2014年10月24日 | 原発企業

 原発立地での“裏”での活躍の見返りが工事受注なのです。その際、「“裏”の仕事でかかった経費は当然、建設費に上乗せしていた」と東電元幹部は語ります。ゼネコンがもうかる仕組みはいろいろありますが、その一つはこうです。

 

 ―原発工事では、正式着工の数カ月前に特定ゼネコンに特命発注をして、施工計画などを手伝わせてい
た。そのためゼネコンは自分がもうかるように施工計画をつくれた。

 

 ―それでも利益が足りない場合は工事着工後、ゼネコン側が設計変更を出してくる。これも基本的には認めていた。

 

 

政治家も“口利き”

 

 原発工事のうまみに食いついたのは、ゼネコンだけではありません。東電元幹部は証言します。

 

 「政治家から特定業者を下請けで使ってほしいとよくいってきた。国会議員から県議、町村長まで。立地や増設でお世話になるので、できるだけ使うようにしていた」

 

 政治家側も電力会社に“口利き”していた事実を認めます。自民党元閣僚経験者の秘書は証言します。

 

 「公共工事に口利きをすると問題になるが、原発は民間工事なので口利きをしても問題になりにくい。電力会社は政治家の話はよく聞いてくれた」

 

 さらに、「原発のある地元有力者がかかわる建設会社には“お約束”として毎年、工事を発注していた」(東電元幹部)とも―。

 

 “お約束”として工事を出していた1社が、福島第1原発の地元、福島県双葉町の田中建設。同社社長だった故・田中清太郎氏は1963年から85年まで6期、双葉町長を務めていました。

 

 田中氏の著書『追想・町長在職二十二年の軌跡』には、東電元会長だった平岩外四経団連会長(当時)が発刊によせた一文を贈っています。

 

 「田中氏は、その任期中、福島第一・第二原子力発電所の設置に関わる誘致に、地元の責任者としてご尽力されてまいりました。(中略)感謝の念に堪えないところであります」

 

 工事経歴書によると田中建設は2009年までの5年間で、福島第1原発や東電関連企業から計約5億円の工事を受注しています。

 

 さらに福島県議だった元浪江町長が株主の建設会社にも東電は、09年までの3年間で約2億1千万円のエ事を出しています。

 

 電力会社とゼネコン、政治家はまさに「原発利益共同体」。そこにメスを入れることが求められています。

 

 

「しんぶん赤旗・日曜版」 2011年9月18日 より

 


 

 

 


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