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 JR青梅線沿線の山登りシリーズ。軍畑駅から青梅駅まで、青梅線に沿ってL字に伸びるハイキングコース、青梅丘陵を歩いてきました。



 スタートは軍畑(いくさばた)駅。



 駅前にハイキングコースの案内板があります。
 どちらかというと有名なのは、中央に大きく描かれている、高水山、岩茸石山、惣岳山からなる高水三山を回るコース。そちらも後日歩くんですけど、今回は右の方に伸びている、雷電山、辛垣城跡、三方山を通る青梅丘陵ハイキングコースを行きます。



 しばらくは舗装路が続きます。



 しばらく行くと分岐があり、右へ行くと青梅丘陵、左へ行くと高水三山となります。



 もうしばらく舗装路を登っていきます。
 駅から登山口までのルートあるあるですが、車の交通量がそこそこある割に歩道が狭いので、車が横を通るときはちょっと緊張します。





 くねくねした道を何回か折れ曲がると登山道が現れます。
 何気に、駅からここまでおよそ20分、比高100mくらいあるんですよね。傾斜は緩やかなので別に苦労はありませんけど。



 登ってすぐに大きな堀切みたいなものを発見。



 しかしここは、どうやら榎峠の道路工事跡みたいです。ここまで登ってきた道がその榎峠なんですけど、最初はこっちに道を通そうとしたけどルート変更にでもなったんですかね?



 ここから雷電山までひたすら登り。整備されていてとても歩きやすい道なのですが、意外と急な坂道で、なかなか大変です。



 歩くこと20分。メインルートからちょと外れたところに雷電山山頂があります。



 雷電山到着。
 雷電山は標高494m。登山口からの比高は200m。青梅丘陵の中でも最も標高の高いところです。ついでに、ルート中でも、この雷電山までの登りが一番大変でしたかね。残りのルートは基本、下り基調になります。



 周りは木だらけなんですけど、北側が一か所だけ開けていました。



 「行き止まり」なら普通だけど、「Dead End」と書かれるとなんか怖いですね。



 雷電山山頂から下りて尾根道を進みます。
 しばらくは割と急な下りが続きます。さっき下り基調と書きましたけど、平均的に見れば下りですが、なんだかんだアップダウンが激しくて、上りの部分も結構あります。





 次の目標は辛垣(からかい)城跡。



 辛垣城跡へは、メインルートを外れていきます。わざわざ(急坂)とか書いてあるのがちょっと怖いですね。

 ここだけではないんですけど、青梅丘陵ハイキングコースは、名前のある山も含めてほとんどのピークに巻き道があり、全部巻いていけばそれほど苦労せず歩くことができます。ピーク付近って、距離は短くてもなんだかんだで急登になっていることが多いですしね。



 辛垣城跡までの道は、人通りが少ないためか、メインルートと比べて若干荒れ気味です。





 城跡ですので、途中、堀切っぽいところもありました。
 かなり山なのであまり広い面積のエリアはなく、なかなか曲輪のようなところは判別できませんね。



 山頂手前に急坂登場。



 手前の岩の辺りはまだそれほどではありませんでしたけど、もう少し先はかなり急で、手を使わないと登れないくらいでした。



 坂を上りきると辛垣山山頂。辛垣城の本丸です。
 辛垣山は標高456m。周囲は木に囲まれていて眺望はありません。



 尾根を下っていきます。
 真っすぐ進むと行き止まりになっていて、左の方へ下りる道があります。



 この左側のルートが空堀っぽく見えるのですが、この辺りは江戸時代以降採石場となっていたため、その跡だろうと言われています。



 下りたところに城の解説版がありました。私が登ってきた方向は裏だったのか。



 下りもなかなかなの急坂。こういうところは、上りより下りの方が怖いですね。



 (多分)500mすすんだところで、メインルートに合流しました。





 メインルートを南下していきます。
 このハイキングコース上には案内板がたくさん設置されているので、迷う心配はあまりありません。
 また、ここにも二俣尾駅に降りるルートがありますが、ハイキングコースと青梅線がほぼ並走しているので、エスケープルートも大量にあります。先に書いたように巻き道も多いですし、山に慣れていない人でも比較的安心して歩けるルートだと思います。



 まあ、ちょいちょい急登も現れますけど。



 次のピークは物見山。この辺りから登っていくんじゃなかろうかと思ったのですが、明確な踏み跡がないので様子を見つつ先に進みます。



 GPS を見ていると、いつの間にか物見山を通り過ぎてしまいました。行き過ぎたところで、なんとなく登れそうな、ルートっぽいところがあったので登っていきます。



 物見山は標高418m。例によって眺望はありません。



 ただ、物見山を過ぎた少し先に、南西側に開けた場所があります。
 ……まあ開けてはいるんですけど、ぽつぽつ生えている木がちと邪魔ですね。



 物見山を過ぎた辺りから二俣尾駅方面へ下りて行ったところに、辛垣城の支城だった枡形山城跡があるようです。
 本当は枡形山城跡も見学していく予定だったのですが、ルートが不明瞭だったので止めておきました。



 急登が現れるとピークの証。



 標識は無かったのですが、おそらく、マスガタ山に到着。
 マスガタ山は標高440m。YAMAP の地図ではカタカナ表記なんですけど、枡形山城もあるんだし、枡形山で良いんじゃないですかね。



 あまり風景が変わらないので途中の写真が全然ありませんでしたが、さらに進んで三方山の手前までやってきました。



 やっぱり、巻かないとそこそこの急坂を登ることになります。





 三方山は標高454m。眺望はありませんが、二等三角点があります。





 下り基調と言いながら、物見山、マスガタ山、三方山とピークの標高は上がっていたのですが、三方山から先は本当に下り多めになっていきます。



 こんな看板がありましたが……。



 全然見えやしねぇ。



 どんどん下りますよ。



 ある程度進むと道がきれいになり、もう山道とは言えなくなってきます。



 三方山から30分くらい。またまたメインルートから外れてちょいと登ると、矢倉台です。





 矢倉台は標高454m。辛垣城を支配していた三田氏により、見張りのために建てられました。今建っているのはただの東屋ですけどね。



 矢倉台は青梅丘陵の南西の角にあたります。現在は木が多いんですけど、南西方向に眺望があります。





 矢倉台の先は東へ方向を変えて、青梅駅まで進んでいきます。
 ここから先は本当に歩きやすい道になり、アップダウンもほとんどなく、ハイキングコースというよりお散歩コース。歩いている人も、山登りというより、地元のお年寄りといった感じの人がぐっと増えてきます。



 しかし実は、ちょいちょい小ピークを踏みに行くための枝道があり、山登り成分を補給することもできます。私はなるべくピークを踏んでいきました。



 南側にも、ちょいちょいビューポイントがあります。



 休憩ポイントも多いです。高齢者でも安心してお散歩することができます。





 枝間の富士。見えたけど、光線の具合であんまり良い写真ではありませんでした。



 途中ちょいちょい、何かしらあったりするんですよね。



 第一休憩所からは筑波山が見えます。



 見えるかな?



 ……見えん。





 ちょっと締まらない写真ですが、矢倉台から3kmほど歩いたところでハイキングコースは終了。青梅駅のすぐ裏側に到着です。

 軍畑駅から青梅駅の裏まで、行動時間は3時間9分、移動距離は9.6㎞、累積上りは687m、累積下りは684m、消費カロリーは1459kcal でした。

 このコースは初心者向けとして紹介されることが多く、実際それほどキツくはありませんでした。ピーク付近はそこそこ急な坂も多かったですが、巻き道も多いし、エスケープルートも多いし、歩く人それぞれに合わせたルート選択ができます。とても歩きやすかったですし、誰にでもお勧めできる、とても間口の広いハイキングコースだと思います。

 この後、ついでに近くの城跡を巡ってきたのですが、それはまた別の記事で。




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