雑居空間
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 今となっては一月半ほど前のことですが、8月11日の山の日に、高尾山近くにある草戸山から榎窪山、そして近くにある城山湖を回ってきました。
 


 7月いっぱいは梅雨で雨が多く、ようやく梅雨明けしたかと思えば一気に猛暑日と、なかなかアウトドア気分になれない今年の夏だったのですが、山の日ということで重い腰を上げて山登りに出かけました。
 一応他県には行かず東京都内で、しかもそんなにハードではない山ということで、東高尾山稜を選びました。
 この日のテーマは、夏の低山がどんな感じかを確認するということ。街歩きでもかなり暑いんですけど、山ならどうなのか。真夏にどれだけ歩けるかで、この後の山行予定をどうするのかも決まってきます。

 スタートは高尾山口駅。暑いからなるべ早くと思って、7時前くらいには駅に着いていたのですが、さすが山の日。結構人が多かったですね。
 ただ、ほとんどの人は高尾山へ登るため、東高尾山稜はガラガラでしたけどね。



 高尾山口駅から西へ行けば高尾山ですが、ちょっと東に行って、民家の横の細い道から登っていきます。



 まずはトントンと、100m ほど登っていきます。



 15分ほどで、地図上で「四辻」と書かれている地点に到着します。四辻とは、今登ってきた西側の高尾山口駅方面、尾根を南へ進み草戸山方面へ向かうルート、尾根を北へ進み、高尾駅方面に下りるルート、そして東へ下りて高尾霊園に向かうルートです。
 今回は南の草戸山へ、尾根道を進んでいきます。



 アップダウンを繰り返しながら、静かな林道を進んでいきます。道中はあまり変わり映えのしない景色ですね。ただ、ずっと日陰になっているので、思っていたほど暑くなく、歩きやすかったですね。この辺りまでは。



 四辻から50分ほどで、草戸山に到着。山頂には小さな祠と展望台があります。
 草戸山は標高364m。四辻からは+70m くらいなんですけど、尾根道でアップダウンがあるので、この段階でそれなりに疲労が溜まってきました。
 それから、徐々に暑さも増してきます。ほぼ日陰だったので体感温度はそれほどでもないですけど、汗はかなりダラダラ流れてきます。



 眺望はあんまり。 



 休憩後、尾根道をそのまままっすぐ進み、榎窪山へ向かいます。



 一度下った後、またぐっと登っていきます。
 ここから先は南高尾山稜と呼ばれるルート。ここをまっすぐ進むと、小仏城山までたどり着きます。南高尾山稜を回って、小仏城山から高尾山を通って戻る周回ルートは、関東ふれあいの道の東京ルート第1番、「湖のみち」となっています。距離が長いので割と大変なんですけど、もう少し足を鍛えたら、いずれ歩いてみたいコースです。



 榎窪山は標高420m。ルートの途中で、山頂感がまるでないため、最初スルーしそうになりましたよ。



 なぜかベンチの脚に山頂標識が。気づかない人も多いでしょうね。





 榎窪山を降りて今度は東へ。城山湖の方へ向かいます。
 このルートは歩きやすくて楽でした。下りですしね。ただし、疲労は確実に脚に来ています。



 野鳥観察用の東屋がありました。



 さらに少し進むと、「加藤武雄文学碑」への分岐がありました。



 なかなか立派な碑なのですが、なぜか目立たない山の中に建てられているんですよね。なんでここに建てたんだろう?



 さらに進むと、城山発電所に出ます。ここは城山湖と津久井湖の水位差を利用して発電している、水力発電所です。



 城山湖へ行く前に、南にある雌龍籠山へ向かいます。
 雌龍籠山への登山道は、車道を下った少し離れたところにあるので、そこまで歩いて行ったのですが……。



 くっ、ガッツが足りない……。

 いや、別にこれくらいの倒木なら、普通は乗り越えていけるんですよ。でも、ちょっと脚の疲労が馬鹿にできなくなってきまして、まあ、今回はやめておこうという気になってしまいました。YAMAP 的には山頂の周囲100m 以内に入れば登頂になり、雌龍籠山は周囲の車道からでも登頂扱いになることは確認済みでしたし。



 続いて、城山湖の近くにある牡龍籠山へ。





 牡龍籠山へは、金刀比羅神社から登っていきます。



 金刀比羅神社からは、都心の方がよく見えます。



 この金刀比羅神社の山道が地味に効くんですよね。
 イメージでは全然大したことのない山で、すぐに山頂にたどり着けると思っていたのですが、この時にはもう、脚が相当重くなっていました。



 なんとか山頂に到着。
 牡龍籠山は340m。金刀比羅神社から30m 程度だったんですけど、本当に長く感じました。



 城山湖の方角がちょっと見えますけど、大した眺望ではありません。



 牡龍籠山から西へ下りると、すぐに城山湖に出ます。あれ? なんか近くね? 金刀比羅神社から登るより、こっちから登った方が楽だったなぁ。





 湖と言っても人工のダムなので、大自然の神秘みたいな感じはないんですけど、今回の山行はほとんど眺望がなかったので、割と「おぉ~」っと思いました。





 発電所なので、こんな看板もあります。
 そしてこの時、都内で山登りをしていたはずなのに、いつのまにか神奈川にいたことに気づきました。そうか、この辺は神奈川だったのか。



 ダムの堤防の上へ移動。
 ここへ来る途中、道を間違えて階段を降りてしまい、登り直しで無駄に脚のスタミナを削ってしまいました。





 角度が変わるとまた印象も変わります。



 しろやまこ。





 ここからまた、草戸山に登り直し。
 しかし、この帰路が本当につらかった。城山湖の登山口から草戸山まで、コースタイムは15分。しかし本格的に脚が悲鳴を上げ、途中10分の休憩を含め、草戸山まで30分もかかってしまいました。

 いやもう、脚が上がらないんですよ。腿上げができない。平地や下りならなんとか歩けるんですけど、登りだと一歩一歩が本当につらい。
 そして時刻は9時を回り、日陰とか関係なく暑くなってきました。もう汗はダラダラ。タオルを首にかけて歩いていたのですが、拭いても拭いても拭いた気がしませんよ。
 余裕があったら拓殖大学の裏を通る拓大西尾根コースを使い、八方台から初沢山、こんぴら山に登って、高尾駅から帰ろうかと思っていたのですが、とてもそんな元気は残っていません。

 草戸山から東高尾山稜を北上して四辻まで戻ったんですけど、登りに差し掛かるたびに一旦停止し、覚悟を決めてから登り始め、登り終わったらまた休憩と、数10m くらいの坂でさえ這う這うの体で歩いていきます。
 四辻から草戸山まで、行きは50分で歩いたのですが、帰りは全体的に下り多めながら、1時間5分もかかってしまいました。なお、途中、草戸峠を過ぎたあたりで車道に下りるエスケープルートがあったことを知ったのは、家に帰って地図を見直していたときでした。

 四辻から高尾山口駅までは下りオンリー。そこそこ傾斜はあるのですが、腿を上げなくていいというだけでどうとでもなります。なんとか駅までたどり着き、この日の山行は終了です。



 行動時間は4時間33分、歩行距離は12.7㎞、累積上りは716m、累積下りも716m。消費カロリーは1971kcal でした。
 あー、キツかったー。暑かったことを差し引いても、脚の弱さを痛感しました。腿が上がらないとか、これ、体力というより筋力が落ちているんですかね。

 そして夏の容赦ない暑さもガッツリ体験いたしました。朝はまだ何とかなるかと思っていたのですが、9時過ぎにはもう30℃越え(多分)。街中より多少標高が高いとはいえ、そんなのは関係ありませんね。
 これ、要するに、夏の低山は朝の2、3時間くらいしか歩けない、ってことですかね。そうなると、本当にサッと登ってサッと降りられるレベルの低山しか登れないということになるかもしれません。だとすれば、選択肢はかなり絞られちゃうなぁ。それとも、鍛えれば暑い日中でもガンガン登れるようになったりするんですかね? 





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