「広告」というものに興味があります。
最初は美術的興味からだったと思います。
禁煙や喫煙防止教育の仕事をするようになってからは、興味は広告の戦略的手法へと広がっていきました。
人々の心をとらえる広告には、どのようなテクニックが使われているのか?
その具体的手法を知ることは、とても面白いです。
すると、少し離れた視点から広告を見られるようになるので、ウソや偽りのあるものに、簡単にはだまされづらくなるのではないかとも思います。
最近、ビールのテレビコマーシャルがとても多いなあと感じます。
きちんと統計をとったわけではないので、あくまでも主観ですが・・・
スーパーのお酒売り場の占める面積も、広くなっている気がします。
おそらく、コロナ禍で自宅飲みする人をターゲットにした販売戦略がとられるようになったからなのかもしれません。
私は飲酒の習慣はありませんが、こう毎日毎日、あらゆる手法を駆使した優れたCMを繰り返し見せられますと、「美味しいビールがあるなら飲んでみようかしらん?」なんてことが頭をよぎるようになって、そのことに内心ドキッとしています。
「繰り返し」は、広告効果をあげる基本的手法のひとつです。
辛抱強く繰り返せば、最初は興味がなくても、やがて関心を持つようになる人が出てきます。
また、人には、たとえ間違いやウソであっても、繰り返し見たり聞いたりすることで、信じてしまう傾向があることが知られています(真理の錯誤効果)。
戦時下のプロパガンダに用いられている手法のひとつです。
だまされないために大切なことは、巷の情報をうのみにせず、自分で調べ、学習する姿勢です。
垂れ流しメディアから少し距離を置き、時々頭を冷やすことも忘れずに。