自分の心に居るのだと、
やはり思います。
皆が鬼と戦い、
それに勝とうとする人もいれば、
負けることを次第に是とする人もいる。
否、負けていると思わない人もいるわけで。
筋肉増強剤を使って記録を作ったり、
メダルをとったり、
でもそれを是としないから、
例えばイチローは尊敬されるのだろうと。
人間は、
「刹那」に負ける生き物なのだと思います。
「この錠剤を飲むだけで」
「メールでやりとりするだけで」
自分の力が増したりその座が安泰になったりする。
その場の快楽とか、その場の流れとか、
そうして自分自身をダメにしていく。
というのも、何かがあってその時に初めてダメだと思うわけで、
ダメにしているという意識も無かったりする。
アダムとイブの話じゃないですが。
努力したりすることは大変なことだし、
安易に流れる方が楽なのは皆知っているので、
小さいことで言えば皆日々勝ったり負けたりしている。
でも、「そこだけは」というところが多分あって、
そこを曲げないように踏み止まらないといけない場所が、
何にしても多分あるのだと思う。
イチローは、
ヒットを打ち続けることの難しさを
誰よりも分かっていて、
それは打率とかホームランとかとはちょっと違い、
毎日の一打席一打席の積み重ねでしか生まれ得ないもので、
それを1年通じて、また10年続けてやるということが
どれだけ大変なことかということで、
そのために色々な準備をして、
色々なものと戦ってきたわけで。
まあ、何でもそうなんですが、
人のことはともかく、
自分がどうあるべきか、という話であって、
僕自身がどうあるべきか、という話。
合唱も同じで、
人がどうこうでなく自分がどうあるべきか、ということ。
サッカー日本代表のアジアカップで、
控え選手が結果を出すということは、
多分そういうことなのだと思います。
自分と向き合い、自分がどうあるべきか、
何をするべきかを常に考えて行動(練習)している、
つまり「準備」しているからその時に出来るわけで。
鬼は自分の中に。