書き始めると長くなるネタなので
今日は簡単に。
水着問題で揺れている水泳界ですが、
スポーツにおいて、道具というのは
非常に難しい問題をはらんでいる気がします。
例えば、最近の野球で一番首を傾げてしまうことは、
飛ぶボールと飛ばないボールが存在するということです。
一般的には、大リーグのボールは飛ばなくて、
日本のボールは飛ぶ、というのが大雑把な見解ですが、
実はそう単純に言えることではなく、
日本のプロ野球で使われているボールにも
いろいろあるということのようですね。
で、当然いろいろなメーカーが作っている訳ですが、
あのメーカーは飛びやすい、あのメーカーは飛びにくいというのが
日本で使われているボールにもあるそうで、
基本的には、そのフランチャイズの球団に決定権があるため、
球場の大きさや形状だけじゃなく、
その球場で使われているボールによっても、
ホームランが出やすい出にくいがあるんですね。
当然、球場の元の大きさや自分のところの打線の特徴等、
いろいろなことを加味して決められる訳で、
それによって、「棲み分け」があることになり、
飛ぶ,飛ばないボール両方が存在することになるわけです。
これ、芸術で考えてみると、
例えばヴァイオリニストなら、良い楽器を使いたいと思うのは当然で、
でもヴァイオリンというもの自体で考えると、
今回の水着の騒ぎのように、素材自体が違うなんてことはないわけで、
料理人がより良い包丁を使う、
美容師がより良いハサミを使う、
これらも当然のことで、同様だと思います。
でも、これらは、皆基本的には個人事業主で、
多くの場合は競い合う訳ではありません。
そう考えると、スポーツにおける道具というのは、
非常に厄介な問題をはらんでいると考えられます。
何の結論も出ていませんが、今日はこのへんで。