僕も連盟に関わる人間の一人ですので、
そういう立場からは、
アンコンがどうあったら良いか、と思います。
僕は直接の担当じゃありませんが、
実際に行事を動かす内部にいると、
いろいろ難しいこともあります。
とりわけ、昨年から関東支部独自のアンコンが
開催されるようになり、
それが更に難しさを高めています。
先に書いておきますが、
僕自身の県連のアンコンの在り方の
考え方としては、連盟でも発言しますけど、
フェスティバル部門を復活し、
加盟していなくても参加出来るようにするということが
まず第一優先だと思っています。
中高大一般を含め、広く募集する。
今でも日程がキツキツなので、
恐らく2日開催にしないと出来ないでしょうが、
それで開催出来る団体数と加盟団体以外の割増参加費、
ということで黒字になる形を模索するのが
方向性だと思います。
とりあえずはこれを早急にすべき、
という考えですが、
他の課題は連盟の枠組みでやろうとすると
いろいろ難しいと思います。
そもそも、毎年同じでなくても良いと思うんですね。
まずルールの問題として、例えば、
ピアノ使用を禁止する、
指揮者無しにする、
というのは一番やってみたいことではあります。
ただ関東支部のルールで6人以上20人以下となり、
これまで以上に下部大会化し、
小コンクール化に拍車がかかっていますので、
難しい。
例えば上記をすると、現場から文句が挙がるでしょうね。
例えばカテゴリーを変えるというのも一つの手で、
中高一般でなく、時代様式によるカテゴリーを作る、
のも方法ですが、これも文句が挙がる。
他の課題として、
客席で聴いてもらうための方法を考えること。
これはそもそもコンテストやコンクールだと
いろいろ難しい問題です。
あとは開催時期。
冬場の開催の難しさですが、
長岡や上越で開催することが可能なのかどうか。
新潟は広いですね。正直運営面を考えると
厳しい部分は多いですね。
ただこれはそれぞれ1回はやってみるべきだと思う。
持ち回りというのはかなり厳しいですが。
結局は、アンコンを連盟としてどう捉えるか、
に尽きる訳ですね。
そういう訳で、
tek310個人が主催して、
勝手にアンサンブルフェスティバルを開催する、
という流れになる訳ですね。
「フェスティバルにする」
「ピアノ使用禁止」
「客席で全員聴く参加型」
「全員で歌う時間を作る」
「いろいろな世代が参加する」
「アンサンブル」の本質を体現する、
理想の形を実現するには結局こうするしかない。
でも、これも厳しくて、
特に学校現場を中心に、既存の行事に割り込めない、
私的行事なので、募集はしていますが
中高には参加してもらえてないですね。
結局そうなってくると、
コンテストという括りの煩わしさを
本当に感じます。
僕自身の本音としては、
レギュレーションや参加の姿勢を含め
競う合唱は夏のコンクールで十分で、
他団をリスペクトしない、関係ない、
という合唱の枠組みはこれ以上要らない。
もっと楽しい環境で演奏したいけど、
現状それが厳しい。
アンサンブルの本質はそこに無い。
こういうことを思っている人が
多数派ではなく少数派なんでしょうが、
であれば改革は出来ないですね。
改革は不要でしょうから。
ただ、今、方々で、
コンクールに頼らない枠組みでの催しが
開催されていますね。
そういう部分では、新潟は意識としても
かなり遅れていると言えます。
結局、指導者の意識と、
歌い手の意識をどう変えていくか、ということに
尽きるんですが、
組織の論理と合唱団の論理で、
これが難しい、ということになります。
話がまとまりませんけど、
僕自身の合唱人としての目的の一つは、
「自立した合唱人としての有機的な一個人」
を沢山作ることです。
その集合が合唱団でありアンサンブルです。
ただ、組織や団体の理屈が優先する以上、
それが実現することは有り得ません。
あくまでも個人としての目的であり、
連盟に属する人間としての目的ではありませんが。
じゃあ連盟はどうあるべきか。
本当に難しい問題です。
ただ、新潟のどこも盛り上がっていないように
感じることがあるとすれば、
それが最大の問題です。
なぜなら、それは皆が”それぞれ”であり、
皆が冷めている証拠だからです。
組織としては何が出来るのか、
組織を超えたところで何が出来るのか
という問いです。
僕の本音としては、
同志が欲しい。ただそれだけ。