佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

法政大学アカデミー合唱団北信越旅行 長岡公演

2007年03月14日 23時40分57秒 | 合唱

 

 火曜日、長岡市立劇場での

標記公演へ行って来ました。

 

 

 

 僕もいくつか合唱団に関わっているので、

あちらこちらに広報隊が出没していたのは知ってましたが、

ビックリしました。大ホール1200人近く入ってました。

 

 曲目は下記です。

 

第1ステージ

イギリス民謡集(編曲:Robin Doveton)

指揮:藤井信人

 

第2ステージ

混声合唱とピアノのための組曲「万象」(作曲:山本純ノ介)

指揮:藤井信人 ピアノ:久邇之宜

 

第3ステージ 長岡混声合唱団ステージ

混声合唱組曲「水のいのち」(作曲:高田三郎)

指揮:福島章泰 ピアノ:小山恵

 

第4ステージ

寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」 (作曲:信長貴富)

指揮:浅井敬壹 ピアノ:久邇之宜

 

 第一ステージ、大ホールの後ろのブロックで聴いていましたが、

非常に音の鳴りが悪い。。。

このホールが響かないことは、

昨年11月の公演でよく知っています(苦笑)。

聴衆の多さや1ステージ目ということもあったと思います。

曲目については、これ、100人で歌うとどうなんだろう。。。と。

もう少し少ない人数を想定したアレンジのような気がしたので、

よくブレンドしていましたが、輪郭が見えにくかったかと。

 

 

 第2ステージで移動。

真ん中のブロックで聴いていました。

やっぱりこっちの方が鳴りは良い。

曲目は、、、うーん、非常にシンフォニックな造りというか、

現代の作曲家がこういうサウンドを志向するのも

分かる気がするのですが、

声楽(合唱)でやる意味がどこまであるかというのが、

常に付きまとう課題ですね。

合唱でやる以上は、それ相応の効果が欲しいなと。

だから、こういうサウンドに向かず、

合唱固有の響かせ方を志向するのも分かる。

どちらも分かるのですけどね(笑)。これはここまで。

久邇先生は、非常にその辺を理解して

そういう音で弾いておられた気がします。

 

 3ステの長岡混声は、

重ねた年齢にふさわしいサウンドで、名曲を歌い上げました。

これ、全部聴けてちょっと良かったです。

ただ、特に男声の不足はあらゆる合唱団の課題ですね。

 

 

 4ステは、

これがさっきの2ステと対照的な作品。

なるべく平易な書法を用いていますが、

合唱という枠組みで聴くと、非常に効果的な使い方をしています。

テキストの乗り方が良いんですよね。やっぱり。

何を念頭に置くかによって、

随分とサウンドが変わってくるものだと思います。

どちらが良いという話ではありませんよ、念のため。

ただ、今回は、信長さんの曲の方が

出来は良かった気はします。共感度もあるのかもしれません。

アンコールについては略します。

 

 

 もう少し良いホールで歌わせたかったなという気もします。

でも、95年の新潟テルサでの公演を思い出しながら聴いていました。

あの時、合唱団ユートライで、僕は賛助出演していました。

法政の指揮者として、関屋晋さんがいらしていて、

リハの時、ユートライを聴いていたんですよね。

で、僕はソロが少しあって、ものすごく意識していたことを覚えています。

で、レセプションの時、

楽譜を持ち込んで、関屋晋さんと前回もピアノでいらしていた

久邇先生からサインをもらいました(笑)。

いやー、ミーハー(爆)。

まだ持ってます。良い思い出です。

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
tek310さんもいらしてたんですね。メルマガで特集... (せき)
2007-03-15 00:52:07
tek310さんもいらしてたんですね。メルマガで特集しておられたので、もしかしたらとは思っていたのですが。
自分も地元なので聴きに来てました。インターミッションのとき、ロビーに出てればお目にかかれたのでしょうかね。

第2ステージについては、単に山本氏の作風がああなのかなあと……。「光葬」という組曲を聴いたことがあるのですが、そのときに感じた印象と共通するところが結構ありました。

最終ステージでは、浅井先生が合唱団をリラックスさせようとし、そして実際に歌い手がノッていたのが最も印象に残りました。
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>せきさん (tek310)
2007-03-15 22:01:19
>せきさん

 別件では大変失礼しました。
 法政大コールアカデミーは、ブログにあるとおり、95年以降、勝手にゆかりを感じています。今回は夜6時半という開演時間にくじけそうになりましたが(苦笑)。

 今回客数のわりに知ってる人がいないなと思っていましたが、実は結構いたらしいです(笑)。純粋な合唱のコンサートであれだけ入るのは大したものだと思います。潜在的な聴衆が多いのかもしれませんね。うらやましい。勿論、担当者の努力の賜物ですけど。

 山本氏の曲は初めて聴きましたが、大人数向けですね。やってみたくなるのは分かる気もします。最終ステージはやっぱり一番伸びやかに歌ってましたね。
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潜在的な聴衆の件については、法政大OBOGのネット... (せき)
2007-03-16 00:24:38
潜在的な聴衆の件については、法政大OBOGのネットワークとか、そこから広がる人脈とかの力も大きいみたいです。
自分は本番当日、合唱とは縁の薄い知人から「チケットいただいたけど如何?」と宣伝の電話をいただいたりしました(既にチケット入手済だったので、お詫びしつつ辞退)。

山本氏による一連の混声合唱組曲群は確かに大人数向けですね。のちの作品になると、客席にソリストを立たせたり、合唱団員の首の向きを動かしたりとかいう指示が加わってる曲もあります。
ちなみに、自分が「光葬」を聴いたときに抱いた印象は「荻久保和明作品に特徴的な『縄文なるもの』を『弥生時代的』におきかえたような」という感じでした。

「別件」は、あんまり気になさいませぬよう……。かえってこちらが恐縮です。
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 東京の著名な大学のネットワークはすごいですよ... (tek310)
2007-03-16 23:08:45
 東京の著名な大学のネットワークはすごいですよね。地方大のそういうものの薄いこと(笑)。とにもかくにも来てもらうことが第一ですからね。

 山本氏の作品は他に聴いた事がないので、なるほど、そういうのもあるのですね。うーん、クセが強い作品って、取り上げづらいですね。言わんとする例えは分かるような気が(笑)。
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