佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

スネオヘアートークライブinNBC~行って気づいた勘違い~

2005年11月12日 01時25分20秒 | ポピュラー
 スネオヘアーのトークライブへ行った。


 なんじゃそりゃ?という人のために
簡単に。

 歌手です。

新潟県長岡市出身。1971年生。
1999年インディーズデビュー。
2002年メジャーデビュー。
以降シングル、アルバムをそれぞれ数枚リリース。
独特のポップセンスで、
業界では評判の高い人です。

 これは、「月間タウン情報にいがた」
(新潟の情報誌)の記念イベントで、
応募して抽選。当たる。
いつもの無料&新潟出身アーティストに食いつく。

 会場はNBC(新潟ビジネス専門学校)。
会場には100人ほどいる。
男女比1:9。
(いつものことだが)また浮いている俺。

 今日は音楽と髭(新潟限定の音楽番組)の
収録も兼ねている。
 インタビュアー棚橋和博
(新潟の音楽業界では有名人)が登場。
説明がある。

「今日は1時間半のトークです。ライブはありません」


 「何?」


 わが耳を疑う。
が、自分の勘違いに気づく。


誤:トーク&ライブ
正:トークライブ


 そう、ずっとトーク&ライブと信じて
疑っていなかった俺。
トークとライブではなく、
トークがライブなのだ。
何たることか。。。ちょっと落胆。

 だが、トーク自体は非常に面白かった。
非常にユニークな人。
彼の音楽性や考え方、
ニューアルバムについても聞けた。
興味ある人は聴いてみて下さい。

 今週末もコンサート三昧。
時間はあるのでこのブログ何とかしたい。


祝・全国大会出場!?

2005年11月11日 00時57分08秒 | 合唱
 全国大会に出場することになりました。

 本当です。


 今年、全日本合唱コンクール全国大会が、
新潟のりゅーとぴあコンサートホールで
今月の19、20日と開催される。

 僕の所属する合唱団Lalariは、関東支部大会で銀。
突破できず。

 じゃあ、どこで出るのか。

 
 当日まで書かないでおこうかとも思ったが、
遅かれ早かれ書くので、今日書きます。

 関西に、淀川混声合唱団(以下淀混)という
合唱団がある。見事に全国大会出場を決めた。
 ここの合唱団、各地にメンバー及び
その関係者がいるらしく、毎回コンクールでは、
そういう人たちにも声をかけて、
オンステするらしい。

 僕のもう一つの所属合唱団のメンバーが、
ここで団内指揮&歌い手をしている。
今回、新潟で開催ということもあり、
一緒に歌いませんかと声をかけていただいた。

 嬉しかったが迷った。慎重なもので。
前日、当日だけの練習で、どこまで近づけるか。
何より、邪魔だけはしたくない。
詳細に諸々の状況を聞き、考えた末、
よろしくお願いしますということになった。

 決めた理由の一つ。
課題曲がうちの合唱団と同じだったことと、
自由曲、同じテキストの曲を歌ったことがあったこと。
作品に近づくのに時間がそれほどかからない、という理由。

 もう一つ。
直前にメンバーを加えてオンステするって、
一見すると、ちゃんとしてないように見えるかもだが、
その自由で柔軟な考え方に惹かれた。
勿論、もともとの団員のベースあってのことだが、
人を加えることで、新しい響きや発見、人の繋がりができる。
それを味わいたい、という理由。

 最後に一つ。
 そういう合唱団を率いる指揮者。
関西を中心に活躍している方で、当然名前は知っていた。
今回同じく関西支部を突破した、
アンサンブルVine(以下Vine)と
なにわコラリアーズ(以下なにコラ)の指揮者でもある。
どちらも素晴らしい合唱団。
非常に興味があった。
短時間でも、触れてみたい、という理由。

 以上の理由で、全国大会「初」出場が決まりました。

 これを俗に何と言うか。


 他人のふんどしで相撲をとる


 実は、東京で所属していた
CANTUS ANIMAE(以下CA)で、
東京支部大会を突破したことがあった。
しかし、僕自身の勉強との兼ね合いで、
全国のステージには乗れなかった。
今考えるとほんとにもったいなかった
(その年見事に金賞!)。

 全国は僕にとって初舞台。
上記のCAも全国に来る
(一般Aグループ。1日目)。
淀混は一般Bグループ(2日目)。
Vine(A)、なにコラ(B)とともに同会場で練習する。
Aは途中まで聴けそう。CAもVineも。
楽しみだ。

 そう、自分の出身大学合唱団も
大学Aで出場。これも楽しみ。

 LalariのメンバーはAの部を
聴く人が多いらしいが、
ぜひBも聴いて欲しい。
次新潟に来るのは30年後くらい?
このブログをお読みの皆さん、
ぜひりゅーとぴあへ足を運びましょう。
そして、淀混の皆様、よろしくお願いします。


ノルウェー・スタヴァンゲル交響楽団~の前に、幻の生・○○○~

2005年11月10日 01時22分20秒 | クラシック
 今日はノルウェー・スタヴァンゲル交響楽団
演奏会。

 その予定の前に、昨日の時点で、
知っていたことがあった。


 井川遥が来る。


 演奏会ではない。
FM-NIIGATAのサテライトスタジオに来る。
つまり公開。


 生で見たい。。。


 仕事が終わり次第、行けば間に合うと思っていた。
が、知る。
彼女の出番は4時台だった。。。。。

 前日に知ったので、予定変更。
直接ホールへ行く。

 そう、東京に住んでいた3年で、
僕は両手必要なくらい、芸能人に遭遇した。
DA PUMPのissaに始まり、
松たか子、りょう、東儀秀樹、山下洋輔、伊東四朗、
東海林のり子、などなど。

 先日の合唱シンポジウムin 京都でも、
有名指揮者、作曲家が沢山。
ひとりでテンションが上がる。

 そうです。


 僕は超ミーハーです。(断言)



 今日の演奏会は協賛のお店の抽選でゲットしたもの。
つまり、(僕の好きな)無料でした(買った人すみません。。。)。

 初来日。地方公演は新潟のみの貴重な演奏会。
プログラムはオール北欧。

 プレイヤー入場。

 みんなでかい。

 さすが北欧。

 指揮者登場。女性だ。
でかい。しかし細身でかっこいい。

 ニールセン:序曲「ヘリオス」

 チェロの低音弱奏から始まる。
各パートに広がり、盛り上がる。
その後金管が華やかに鳴り、
フーガ風なつくりを経て終わりへ。
 
 構成が明確な曲。かっこいい。
S席だが、下手サイドのブロック。横向き。
金管と弦のバランスが気になる。
この席だからだと思う。
慣れるまで時間がかかる。
しかし、水準は高い。

 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調

 非常に幻想的な曲。
作風で言うと後期ロマン派になるのかな?
個人的には、ちょっと世界が広がりすぎというか、
散漫な感じがする。

 ソリスト、よく動く。
非常に個性的な演奏。弱奏、限りなく弱奏!
しかし高い技術で見事に弾き切っている。
音色も多彩。
アンコールを2曲演奏。

 休憩後、トヴェイト:交響的絵画「水の精」

 描写的に始まり、めまぐるしく、激しく音楽が展開される。
メリハリある演奏。素晴らしかった。

 グリーグ:「ペール=ギュント」第1組曲、第2組曲から

 詩劇「ペール・ギュント」のための曲。
音楽が劇を想起させる。
場面が次々転換する。

 ここまで聴いて、感じていたこと。

 「合唱に似てる」

 曲が、ではない。サウンドが、である。

 低音が厚く豊かな響きで支える、
そして高声部、非常に澄んだ音色。クリア。
指揮者も熱く、演奏者も熱がこもっているけど、
サウンドはクール。どこまでも抜けていく感じ。
だから心地良いのだ。

 先日京都のシンポジウムで聴いた
ノルウェーのオスロ室内合唱団を思い出した
(非常に素晴らしかった合唱団)。
サウンドの性質が似ている。
地域性って、あるんだな、と感じる。
しかも、声楽と楽器の違いがあるのに。
不思議だ。

 アンコールもグリーグ3曲。
本当に、北欧の作品を、自分達のものとし、
非常にこなれた演奏。堂に入った演奏だった。


 サウンドが先か曲が先か。
やはりサウンドだろう。
教会でアカペラが生まれたように、
北欧で鳴るその声、楽器のサウンドに
合った作品が作られる。
両者が緊密に結びついた。
だから今日の好演があるのだろう。

 オケもいいね。もっと聴こう。



柴田南雄考その1

2005年11月09日 01時37分21秒 | 合唱
 秋の日はつるべおとし。


 眠い。日が変わって更新してます、最近。

 さて、このページ、結構いろいろなところから
見ていただいているようで、
「椿屋四重奏」(ちょっと前の投稿参照)で検索して
辿り着いた人もいるみたいで。
さすがインターネットですね。
だから避けてきたわけではないのですが、
たまには合唱ネタも。
いろいろな人にまずこのブログ自体に
食いついてもらって、
その後、ここを通して合唱自体にも
興味を持ってもらえれば、
このブログの意味もあるし(後付け。。)。

 どうしようと考え、
いきなり核心から。


 柴田南雄「人間について」
知ってますか?


 多分、これ知っている新潟県民、
俺だけじゃないかな。。。

 
 柴田南雄は、1916年東京生まれの作曲家。
東大を2回卒業している博学で、
さまざまな音楽にも精通しており、
活発な作曲活動の傍ら、
評論活動も展開。
1996年没。

 この人、クラシック界では、
作曲よりむしろ、その文筆活動の方が有名。
合唱界に限っては、いろいろな事情で
その作品はなかなか演奏されないのだが
(後に書きます)、
なんといっても日本合唱史上、絶対外せない
記念碑的作品「追分節考」という代表作があり、
よく知られている(一部で)。

 なぜ、柴田南雄を取り上げたのか。
それは、僕の野望(プロジェクトという名の夢物語)の
中心をなすものだからである。

 眠い。。。。。。。。。。。。。。。
 
 続きは次回。
久しぶりにうすーい内容。ごめんなさい。



サンソン・フランソワ考

2005年11月08日 01時14分37秒 | クラシック
 フリーズ&エラーと格闘し、こんな時間に。
何とかしてくれ、うちのパソコン。

 さて、今日はピアノ。
僕の好きなピアニスト、
サンソン・フランソワについて。

 1924年生まれ、1970年没の
若くして亡くなった、フランスのピアニストです。

 正統派のピアノが好きな人は、
この名前を聞いただけで背筋に悪寒が走るのでは。
そう、この人は、非常に型破りというか、
自由なピアノを弾いて、フランスで愛された
人なのです。

 エピソードを聞くと、それが頷けます。
某音楽雑誌によると、ジャズに傾倒していて、
コンサート直前までステージの曲は弾かず、
ジャズばっかり弾いていたらしい。
あと、僕の先輩が言うには、
薬物中毒のうわさもあったらしいとのこと。

 でも、これ、ピアノを聴くと納得します。
言葉を選びますが、非常にアウトロー。
形式や様式を重んじる人ではないです。

 僕が大学3年の頃、
若干精神的にまずかった頃、
ストレスからCDを5枚くらい衝動買いしたのですが、
その時の1枚が、
ショパンのバラード&スケルツォ集でした。


 衝撃。


 落ちていた自分にぴったりで、
とにかく何度も聴きました。
古い録音で、ピアノの打鍵や
ペダルの踏む音まで入っているのですが、
それがまたリアルで、臨場感があって、
まるでライブで弾いているよう。
心に迫るのです。

 僕は、ショパンの作品って、全部じゃないけど、
男性的な面と、女性的な面が交錯する
ところがあって(僕のイメージ。
特にバラードやスケルツォやソナタ)、
その落差というか、入れ替わりというか、
錯綜した感じが好きなのです。
フランソワは、それを見事なまでに表現していて、
速いパッセージなど、ミスタッチお構いなしに
どんどん速く弾く。
それが、ギリギリの綱渡りの演奏。
その危なさ、危うさが、僕のショパンのイメージと
マッチしていて、心打ちぬかれたわけです。

 彼のCD、東芝EMIから沢山出ています。
専門家に言わせると、彼の録音は、
出来不出来の差が激しいとのこと。
確かに、気の入ってないような演奏もある。
お薦めはやはり「バラード&スケルツォ集」。
ソナタのCDもいい。
そして極めつけはラヴェルのCD(2枚組)。
多分、今までのラヴェル像が壊れます(笑)。
自由自在、というか自分勝手!?、
こんな弾き方でいいのか?と思いますが、
くせになるとやめられなくなるのです。

 天才肌、異端児、アウトロー。
そんなピアノに触れてみたい人、
お薦めです。