佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

演奏会に行ってきた(つもり)Vol.3

2005年11月06日 23時20分45秒 | クラシック
 今日は小出郷文化会館で、
オフェリー・ガイヤールという人の
チェロリサイタルだった。が、
ちょっと遠いので(下道で片道2時間30分)やめる。
セット券を買ってあるので、
金銭的に損はしないのだが、
行った気になるため、CDを探す。

 あった。

 「バッハ作曲:無伴奏チェロ組曲第3番、第4番、第5番」

 レンタルしてほっといたCD-R。
演奏はヨーヨー・マ。

 聴く。

 チェロに造詣は深くない。ので、
印象論になるが。

 渋い。上手く言えないが、渋い。
うん、演奏はこれっぽっちも渋くない。
作品が渋い。
メリハリある主張の強い演奏。
ヨーヨー・マが所々に顔を見せる演奏。
バッハがこういう演奏でいいのかは分からないが。

 第5番が個人的には分かりやすくて好み。
もう少し、いろいろ聴いてみないと、
何とも言えないな。
弦楽器は、正直弱いのだ。
演奏経験もない。
いかんいかん、なんでも聴かないと。

 それを聴きながら、掃除をする。
昨日、電子ピアノを弾きながら、
気づいたことがある。
周りを見る。


「のだめの部屋じゃねーか!」


 ピアノを弾く俺、汚い部屋。ゴミだらけ。
のだめについては後日ね。

 掃除はしばらく終わらなそうだ。


 つけたし。将棋の話。

 注目されていた、
瀬川晶司アマのプロ編入試験、
3勝2敗で見事編入を決めた。

 将棋界には厳密な規定があって、
まず、プロになるには奨励会に入らなくてはならない。
そこで成績を残す。
年間プロ(四段)になれるのはたった4人。
そして、26歳までに四段にならなけらば、
奨励会を強制退会させられる。
つまり、プロになれないのだ。
 
 今回は、瀬川アマの嘆願書によって実現した、
特別な試験だった。
アマチュアとして、プロにも大きく勝ち越している
実績が評価されてのこと。

 これ、話題づくりも狙ったのではと、
邪推してしまう。それくらい注目された。
気になるのは、年齢制限で退会した
元奨励会員の心境だ。
特例を許すということは、
どうすれば特例を認められるのか、
基準は何か、という話になる。

 思うが、奨励会同様、
厳密な規定を設けてはどうか。
例えば、連盟主催の全日本アマチュア名人戦、
3回獲得したら挑戦権が与えられるとか、
アマチュア竜王戦とあわせて3回とか。
そうすれば、アマのレベル向上にもなるし、
大会の位も上がる。どうだろう。

 今後瀬川さんは、フリークラスの棋士として
(名人戦以外の各期戦に出られる)、
活動する。頑張って欲しい。
そして、アマチュアへの門戸が増えるよう、
身をもって活動で示して欲しい。
彼の挑戦は、これから始まるのだ。



平川地一丁目ライブ in eco festa

2005年11月06日 00時33分26秒 | ポピュラー
 新潟市万代シティでのeco festaに行く。

 新潟県環境保全事業団などの主催
(それは僕にはどうでもいいのだが)。
FM-NIIGATAがかんでいることから
この催しを知る。
僕はFM-NIIGATAのリスナーなので。

 道路を封鎖して、フリマをしている。
並ぶテントの中では、エコ関係の体験ものが
行われている(マイバッグの作り方や、
マイ箸の作り方、電気を生み出す体験、等諸々)。
一通り目を通す。

 12:30から、広場のステージで、
平川地一丁目のミニライブ。
勿論無料。無料に釣られてやってきた僕。
MCはラジアンでおなじみのやまだひさし。
前にはファンが陣取り、
後ろでいろんな人が沢山見守っている。


 平川地一丁目は、兄・龍之介と弟・直次郎の
兄弟デュオ。兄が高校生、弟が中学生だ。
静岡出身だが、父の仕事の都合で佐渡へ移り住み、
今は佐渡から土日長期休みを利用し、
レコーディングやライブへ通っている。
平川地一丁目とは、静岡の地名からつけたらしい。
デビューした頃は中学生デュオということで騒がれた。
昔のフォークに傾倒していて、
彼らも2人ギターをもち、
弟がリードヴォーカル、兄がハモリ。

 笹川美和といい、平川地一丁目といい、
僕は新潟関係の人に弱いのか。


 そう、弱い。


 僕は小市民。
サッカー・アルビレックス新潟のサポーターだし、
今日始まったbjリーグの
新潟アルビレックス(バスケ)のファン。
背泳ぎの中村真衣が泳げば応援する。
県内関連には弱いのだ。

 やまだひさし登場。2人を迎える。
トーク、面白い。
平川地の2人は正直面白さはない。純朴だ。
そこが母性本能をくすぐるというか、多分。
女性のファンが圧倒的に多いのも頷ける。
そんな2人を相手に、ちゃんと笑いを取る。
お客をあっためる。
さすがやまだひさし。

 歌が始まる。
TVやラジオ以外で聴くのは初めて。

 弟、声が太くなった。

 そう、弟は、デビューしてから、
声変わりをしたのだ。
デビューした頃は、その中性的なマスク&声が
売りだった。
変声を迎え、高音は前より出なくなる。
しかし声に安定感は増した。
昔の曲は、キーを下げて対応する。

 昔より上手くなった。

 そう、ギターの技術は、
正直それほどと思っていた。
だが、上達している。
上手くはない。だが、それなりに弾けている。

 ギター2本の範囲で届けられる歌を
彼らは作っている。
決して背伸びはしない。等身大。
それが、若い女性に響く。
まさに「フォークデュオ」。

 曲間のフリートーク。


 下手だ。


 「頑張れ」と声をかけたくなる。
それも人気の秘密か。

 正味40分くらいのステージ終了。
思ったより良かった。
上手くはないけど、
もともとそれが売りではないし。
彼らがどう変化していくか。
同じデュオの「ゆず」は、
路上からスタートし、
いい意味で変化を受け入れて、
ただしその魂を残して大きくなっていった。
この2人はどうか。
楽しみだ。

 それにしても、俺、音楽の守備範囲広いな。
河埜と篠塚の二遊間くらい守備範囲が広い。


 その後、万代をうろつく。
今日は後ろの予定がないので、
気持ちにゆとりがある。
ウインドーショッピング。

 万代にあるビルボードプレイス。
オシャレな店が並ぶ。
僕はオシャレではない。
だから、感じる。

「ここはお前のようなものが
入れる店じゃないよ」オーラ。


 ないですか?こんな感じ。
俺のひがみかな?

 だから時計や雑貨を中心に見る。
楽しい。

 音楽に限らず、
いいものを見ることは楽しい。
自分の価値観を広げ、
美的感覚を養える。
勿論、楽しいから見ているだけなのだけど。

 家へ帰る。
録画しておいたサッカー、
ヤマザキナビスコカップ決勝
「G大阪vs.J千葉」を見る。

 両チームとも攻撃が売り。
序盤から120%の打ち合い。
展開がめまぐるしい。
ディフェンダーが高い位置を保ち、
ボールを奪うとゴールへスピードアップ。
人がボールを追い越す。

 うらやましい。

 わがアルビ。
弱いんだ、これが。
アルビのサッカーは典型的な
リアクションサッカー。
ディフェンダーがラインを低く保ち、
ボランチも下がってスペースを埋める。
向こうの攻撃を受けて、耐えて耐えて、
カウンター。速攻。
前のブラジル人トリオを中心にまかせる。

 簡単にサイドを崩されるし、
1対1に弱い。
だから中央を固める。
ポゼッション(ボール保持率)は相手に譲り、
少ないチャンスに賭ける。

 個の能力が劣るから、仕方ないけど、
やっぱり攻撃的なチームになって欲しい、と思う。
だから、この2チームはうらやましい。

 しかし、耐えて忍ぶ新潟県民の性質には
今のアルビのサッカーは合っているのかもしれない、
などと思いながら見る。

 結局PKで千葉が勝った。
この2チーム、これからビッグクラブへ変化できるか。


 最後に余談。
TBSブロードキャスターで、一瞬、
スティービー・ワンダーが歌っていた。

「かっちょいいーーーーー!」

 昨日のミュージックステーション、
録画すればよかった。見たかった。

 


肉体改造その1

2005年11月05日 02時01分35秒 | スポーツ
 泳いでいる。

 名目はダイエット・健康維持だが、
それはあくまで名目で、本当の理由ではない。
では何故、泳ぐのか?

 それは、、、、、


「そこに、水があるからさ」(whisper low voiceで)


 あながち冗談じゃないんだ、これが。
楽しいのだ、泳ぐのが。

 今は原則週3回、近くの室内プールへ。
1回につき約1時間半弱、
合計3,000m泳いでいる。
これ、一般客ではまあまあの距離だと思う。
因みに、アテネ金の柴田亜衣は
一日18,000m泳ぐらしい。。。

「魚かよ!」

 魚より泳いでるんじゃないか。すげー。
 
 小学生の頃、僕は全然泳げなかったが、
4年生の頃、意を決して、
学校主催の教室のようなものに参加。
その後、6年生まで参加し、泳げるようになったのだ。

 その頃は、速い人に混じって泳いでいて、
僕はもともと遅い。だから周回遅れなどザラ。
半ベソかきながら泳いでいたので、
正直苦しい思い出しかない。
でも、運動が苦手な僕が身体を動かす
きっかけになった出来事。
頑張っておいて良かったなーと思う。

 そうして泳ぐ日々の中、
TVである情報を目にする。

「アミノ酸で痩せる」

 「何っ?」

 食いついた食いついた俺の心。
ただし、ただアミノ酸を摂るのではなく、
運動30分前くらいに摂ると、脂肪がよく燃焼するらしい。

 「マジかよ!?よっしゃー!」 

 すぐさま近くの大型スーパーへ。ココロオドル。
「♪アミノ酸~アミノ酸~」(意味不明)

 あった。アミノ酸飲料。あれ、、、、、

「なんじゃこりゃー!」 (松田優作張りに)

 種類が多い。無茶苦茶多い。
流行っとるんやねー、こりゃ。

「○○系アミノ式」
「アミノ○○○」
「アミノ○○○ー」
「アミノ○○○○」

 何が違うんだ、おいっ!
思わずアミノ酸につっこむ。

 とりあえず某社のを1本買う。

 今日。仕事終わる。
早速飲む。飲む。飲む。。。

「飲めねーよ!そんなに!」

 今や秋だぞ。次は冬だぞ。
なんぼなんでもそんなにゴクゴクとは入らない。
しかも、今更書くが、

僕はアミノ酸飲料が好きではない(断言)。

 この甘さも酸っぱさも中途半端な味がちょっと。
否、痩せるためだ。脂肪燃焼脂肪燃焼。(念仏)
無理矢理250ml飲む。

 そしてプールへ。
いつものように3,000m泳ぐ。

 プールから上がり鏡の前。
ボディーチェック。

「あれっ?腹へこんだんじゃねー?」

 んなわきゃない。1回で痩せるくらいなら
警察も自衛隊も日本肥満学会もいらねー。
しかし、何だか、燃える。(脂肪じゃなくて、が)
張り合いが出る、というか。
よし、とりあえず、これを続けよう。

 今後私に合う人、
アミノ酸の真価が分かります。
身をもって示します。
アミノ酸が勝つか、
俺の食欲が勝つか。


笹川美和 Special Live in LOTS

2005年11月04日 00時50分43秒 | ポピュラー
 電車に乗る。

 何とも驚くべきことだが、
今、新潟市近郊からかなり広い範囲で、
自動改札機が導入されている。
僕の最寄り駅はほぼ無人駅なのだが、
同様に自動改札機がある。
そして、僕の実家の駅にも近いうちに
導入されるらしい。
さらに、新潟市近郊では、来年から
suicaが使えるようになるらしい。
隔世の感だ。

 今日は本当は、夜、
塩谷哲&小曽根真のピアノライブへ行きたかった。
よし、いつものように行ったつもりになろう。

「。。。。。。。ない。。。」

 そう、CDを持っていない。
クラシックではないので、代用品もない。
行ったつもりにはなれませんでした。
しかし今回は、この2人でのCDの発売を記念したツアー。
今度聴いてみよう。

 代わりではないが、
笹川美和のスペシャルライブへ行く。

 笹川美和は、新潟県旧・紫雲寺町の出身。
インディーズで活動後、
2003年、avexから「笑」でメジャーデビュー。
この「笑」をはじめ、数々の曲がタイアップに起用されている。
メジャーで活動する現在も出身地に住んでいる歌手だ。

  ♪笑い 笑え 泣き笑え

 多分、みんな聴いたことがあるはずだ。

 今回は新潟限定シングル「紫雲寺」発売記念のライブ。
このシングルを購入した人のみ入場整理券がもらえる。

 新潟LOTSは初めて行く。
FM-NIIGATAが移転した時に
会社の1階に作った新しいライブハウスだ。

 会場10分前。人が沢山並んでいる。
年齢層も結構幅広い。
中へ入る。思ったより広い。
スタンディングなら結構さばける広さだ。
前の方のイスが空いていた。座る。
立見も出る盛況ぶり。

 登場。今日の編成は、
Vo.&Pianoと、Perc.とエレアコの
アコースティックな3人編成。

 演奏が始まる。
すぐに彼女の独特な世界に、空間が染まる。
とても郷愁を誘う声。そこに
エレアコとパーカッションの音が絡む。
とても簡素だが、だからこそ彼女の声が生きる。

 彼女を良く知ったのは、実は
半年限定でパーソナリティーをしていた
オールナイトニッポンだった。
もちろん新潟出身とは知っていたが、
ある意味ぶっ飛んだキャラクターが
非常に面白く、録音して聞いていた。
そこで彼女の曲には接していた。

 今回のライブのメインである「紫雲寺」の演奏。
第一声。

 「おおーーっ」(僕の心の声)

 一瞬にして彼女の声が空気を掴んだ。
いいテイクだった。

 「紫雲寺」を語る時、避けて通れない話。
若くして亡くなった僕の同級生が紫雲寺出身。
同じ合唱団で歌っていた。皆に好かれる人だった。
お墓参りに、紫雲寺へ何度も足を運んでいるので、
その空気感がわかる。静かでゆったりとした時の流れ。

 この曲を聴く限り、否、彼女の歌に触れる度に、
これからも亡くなった彼女を思い出すだろう。
なぜなら、彼女の歌が、デビュー後の今も、
その紫雲寺で生み出されているから。
その作品には、確実にその地が反映されているから。

 そういう意味で、笹川美和は僕にとって”重い”歌手だ。
確かに、大ブレイクするタイプの歌手ではないかもしれないが、
彼女が紫雲寺に根ざして歌を歌っていく限り、
きっと応援し続ける人がいる。
そして僕も、彼女の歌を聴くたびに、
紫雲寺を、そして亡くなった彼女を思い出し続けるだろう。

 正味1時間だったが、本当にいいライブだった。


演奏会に行ってきた(つもりになりました)Vol.2

2005年11月03日 12時39分06秒 | クラシック
 昨日の話です。

 プロフィール直しました。
詳細に書きました。
いろいろな人が見てくれているので、
身分が少しでも分かるようにということです。
まだ手直ししますが。

 2日は、梯剛之さんのピアノリサイタルがあり、
行きたかった。。。CDを聴いて行ったつもりになろう。
が、、、

「。。。。。。ない。」

 彼のCD、持ってません。
止む無く別のCDを。

 今回のリサイタルはオールシューベルトプロ。
実は以前一度、リサイタルへ行った事がある。
モーツァルトが良かった。
ただ、彼の音、絵で言うと水墨画のようで、
若干色彩感に乏しい感じがした。
これ、安易に全盲と関連付けたくはないが。
でも、繊細な美しいタッチ。
シューベルトと絶対相性がいいはず!
だから行きたかったのだが。

 ソナタのCDはなかったが、
幸い、「楽興の時」op.94と
「4つの即興曲」op.90はあった。
ピアノは、Paul Badura-Skoda。著名なピアニスト。

 うーん、いいね。好きです。 
一言で言うと、シューベルトのピアノは素朴。
歌曲やピアノという小さな限られた世界こそ、
シューベルトの持ち味が発揮される。
彼のメロディー、本当に美しい。
華やかさはないが、昔のサロンとかの
規模にぴったりの作品。

 なんといっても好きなのが、
「4つの即興曲」のNo.3、Ges-dur。
美しいメロディーが、下パートの
さざ波のような動きで彩られ、そこにのって
紡ぎだされる。至福。

 やっぱり、梯さんのピアノで
シューベルト聴きたかったな。

 と聴いていると、報道ステーションの特集で、
全盲のピアニスト、辻井伸行さんが
取り上げられていた。タイムリー。

 全盲というのは、おそらく相当なハンデに
なったと思うが(楽譜が見えないって本当に大変だろう)、
聴き手にとってはそんなことが関係のないことだと
いうことが、彼らには分かっていたに違いない。
だから、彼らはたゆまぬ努力をしてきたのだろうし。
そういう意味では彼らに対し本当に敬意を表したいし、
これからの2人の活動に注目していきたいものだ。