ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧六郷町野中・六郷東根を往く(その6)

2019年10月12日 | 旧六郷町を往く

<「六郷」の「野中の一本杉」>

●歩いた日:2019年8月21日(水)

●歩いた所  

  ・六郷:馬場

  ・野中:沢田、宮崎、上村、押切、上明子

  ・六郷東根:押切、北紀の国、東紀の国、南細田、下関田、筑後屋敷

●歩いたログ(足跡)(道のり6.3km)

(以上の地図:国土地理院)

 📷014の地点から西に少し進むと、道端に神社がある。

📷015:「上村」の「上村神社」

 鳥居の扁額に「上村神社」とある。この辺りの地名も「上村」西隣に「下村」の地名もある)である。

 小さな神社であるが、管理が行き届いていて気持ちがいい。ただ、鳥居の両脇にそんなに古くない切り株がある。だいぶ太い杉だったようで、惜しい気がする。

 鳥居の前から南に延びる曲がりくねった道がある。昔からの道と思われる。こんな道はすぐ歩いて見たくなる。

 道なりに進んでいくと、前方に大きな杉の木がある。

📷016:「上村」にある「野中の一本杉」

 小さな公園として整備された広場の一角に巨大な一本の杉の木が聳え立つ。なかなか風格のある姿である。 すぐ南側と通る県道12号を東に歩いて行った時は、家並みの陰にあるこの杉に気付かなかった。

 根元に白い標柱と石碑がある。標柱には「天然記念物 一本杉」とだけ書いてあるが、その脇の石碑には「野中の一本杉」と刻まれている。「美郷町」の観光情報を調べると、「一丈木」の杉・松並木などとともに「美郷町」の名木・古木として紹介されている。また、「おかね」という不幸な死を遂げた女を手厚く葬った塚のそばに植えられたという言伝えも載せられている。

 一本杉から再び県道に出て、📷004の「宮崎」の十字路を突っ切り、📷003に写る細い道に入る。細い道を少し進んだところで行く手にカメラを向ける。

📷017:「沢田」の道

 今の県道12号が整備される前は、この道が「六郷東根」方面に向かう道であったと思われる。

 この辺りから「六郷」の街中に入る。両側にびっしり家々が建ち並ぶ、曲がりくねった細い道を少し進んで振り返る。

 📷018:「安楽寺」の道

 左側の側溝がまっすぐでないところに、昔の道をそのまま整備したことが伺える。

 道脇の青い朝顔が涼しげだ。軒下などに這わせるよりも、こんもりと蔓を絡ませる仕立て方がボリューム感があっていい気がする。

 県道11号、「角館・六郷線」を横断し、家並の中をさらに西に進むと、建ち並ぶ寺々のすぐ東を南北に走る広い道に出る。そこでもう一度振り返る。

📷019:「安楽寺」の道2

 微妙にカーブしているところに昔の風情が感じられる。車がスピードを出せないので、住宅街の道としてはこれもありかな、と思う。  

   道左手に「たばこ」と書いた赤い看板が立つ。古い道沿いにあった古い「店屋っこ」のようだ。

 「馬場」の十字路を南に横断して、「熊野神社」裏の道沿いに止めてある車に戻る。

(その7に続く)


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