木工には若い時から興味があり、また、父親が米作りのかたわら大工仕事をしていた道具があったことから、勤めを退職した後、我流で小物を作って楽しんでおりました。自分で作りたいもの、使いたいものを作る、という気まぐれに任せて、オーディオのラック、本棚、書見台、椅子に座った時に使う足載せ台、譜面台、椅子、釣り竿スタンド(これは釣り好きの人にもプレゼントしました。作ったもので趣味がだいたいわかってしまいます。)などを作ってきましたが、最近は、これといって作りたいと思うものがなく、しばらく中断しておりました。
そんな折、妻が、「自分の部屋で、椅子に座ってテレビでも見ながらリラックスする時に、すぐ手が届くところにコーヒーカップが置ける小さなテーブルがほしい」と言い出しました。「よし、作ってやるからどんな形のものがいい?」と問うと、紙に「コの字」を書いて、「こんな形なら下の台を椅子などの下に潜り込ませて、手元に引き寄せて使えるんじゃない」との答え。
その紙と妻の答えをもとに、方眼紙に簡単な設計図を描き、ホームセンターに行って一番安い木材を買ってきて作ったのが、写真の「ミニテーブル」です。
妻の希望通りコの字型に仕上げました。台を椅子やベッドの下に入れ込むことができるので、すぐ手元に引き寄せて使えます。
テーブルの広さは、コーヒーカップと小さな菓子皿が置ける程度です。淵にはこぼれ止めを付けました。台は、少しでも安定よくするため、テーブルより一回り大きくしました。木の肌を生かすため、塗料は透明ニスにし、2回塗りました。台の下の平面をきっちり出さなかったため、床に置くと少しカタカタするので、フェルトを小さく切って貼り付け調整しました。
妻に使い心地を聞くと訊くと、携帯電話も手の届くところに置きたいので、普段はその置き場所になっているとのこと。
「仙北平野」とはまったく関係のない、昨年の12月中頃の話でした。これからも、作りたいものが出てきたら木工を楽しみたいと思います。
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