ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧仙南村野荒町・金沢を往く⑤

2023年06月01日 | 旧仙南村を往く

<「狐森」の風景>

●歩いた日:2023年5月3日(水)

●歩いた所

 ・野荒町:伊豆林、前谷地、篭林、篭林後、町ノ内

 ・境 田:篭林

 ・金 沢:下野際、中野際、上野際、南明田地、碇、狐森、中谷地、味噌森、高畑、寺田

●歩いたログ(足跡)(道のり7.9km)


 

(以上の地図:国土地理院)

 (📷012から)さらに南に進むと「出川」にかかる橋に至る。

📸013:「狐森」の一角

 橋の上から「出川」の下流を除いたところ。左手の大きな家は「狐森」。

 川のほとりに字がかすれてしまった看板が立つ。拡大して目を凝らすと「砂防指定地 出川」と読める。上流の「東山」は土砂災害が起きやすい地形なのだろう。流れてくる土砂が川を塞いで溢れないようにするため、川底が舗装されているのだろうか。

 橋を渡って少し南に行くと十字路で、そこから西の方を望む。

(「狐森」の風景)

 「出川」と、そのすぐ南を川と並行して走る道の間には、「狐森」の家々が建ち並ぶ。

 右端に写る十字路脇の建物は集落会館で、近づいて入口上の看板を見ると「上野際会館」と書かれている。ここの地名は「狐森」であるが、川の北側の「上野際」、あるいは「南明田地」まであわせて「上野際集落」と称しているのだろう。農村にはよくあることである。

 奥の大きな家の前で、子供たちと若い親たちが賑やかにしている。こんな光景に出会うのは珍しい。

 ところで、会館脇のごみ集積所にこんな看板が立てられている。

(「上野際会館」の看板)

 前述したように、この辺りの「東山」は土砂災害が起こりやすいところで、警戒区域になっている。小さくてよく見えないが、示されている航空写真によると、ほとんどの沢が土石流の警戒区域である。地質によるのだろう。

 この日はここから引き返すことにする。「出川」の南側は集落がかなり離れたところにあるので、それらの集落には向かわず、川に沿って西に行くことにする。十字路から少し行くと水路?がある。

(「狐森」の一角2)

 かなり大きな水路である。奥に見える集落は、地図を見ると「石神」で、この水路は「石神」の東側の谷を源にし、「石神」を経て「出川」に注いでいる。水路と言うより河川のようだ。昔はかなり曲がりくねった流れであったのだろうか、古い航空写真で見てみたい。

 さらに進むと「出川」にかかる橋がある。橋を渡ると先ほど歩いて来た道に戻ってしまうので、橋は渡らず、袂から川南側沿いのあぜ道を行く。

📸014:「田沢疎水幹線用水路」の終点の落ち口

 「出川」に向けて口を開けている水路が「田沢疎水幹線用水路」である。先ほどは開口部の上に見える道を左から来て、水路に沿って奥に向かった。

 写る家々は、水路の左(西)側が「中野際」、右(東)側が「上野際」。川底が舗装されていて気持ちいい。

(⑥に続く)


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