●歩いた日:2018年7月18日(水)
●歩いた所
・六郷:古屋敷、宝門清水、本道町、馬町、西高方町
●歩いたログ(足跡)(道のり3.5km)
(以上の地図:国土地理院)
「キャペコ清水」である。
写真に写る立て看板の説明書きを読むと、「キャペコ」の「キャペ」は幼い子の「おちんちん」を意味する方言で、その末尾に秋田弁特有の「コ」をつけて愛敬ある呼称にした、とある。ちなみに、清水に立ち寄ってその形を見ると子供の「ちんちん」の形に見えなくもない。
ところで、秋田弁では、ある物に親しみあるいは愛着を込める時は何にでも「コ」を付ける。「犬っコ」、「猫ッコ」、「手ッコ」、「足ッコ」、「石ッコ」、「水ッコ」・・・・・・。さらに「犬の子」、「猫の子」は「犬の子ッコ」、「猫の子ッコ」と「子」にも「コ」を付け重ねて言う。
向かいの「山田家清水」には寄らないで東に少し進むと、「野菜直売」と書かれた白地ののぼりと清水の案内板(📷001に写っている)があるので、そこを左に曲がる。
(「御台所清水」)
道から奥まったところに広い清水がある。「御台所清水」で、その名称にふさわしく、水辺に下りる石段と石の足場が作られている。水切り用のトレーも置かれ、ここで野菜や食器などを洗う母さんたちの姿が見えるようである。
この清水を見て、昔は、台所(「水屋」)に外から水路を引き込んで洗い場にしていた家があったことを思い出す。さらに引き込んだ水路のすぐ下流には池を作り、そこで鯉を飼う場合もある。食器を洗うと食べ残しなどが池に流れ込み、それを鯉が餌として食べるという仕掛けである。先日、妻と「旧千畑町千屋」のラベンダー園を見に行った帰りに、昔の地主である「坂本東嶽邸」に立ち寄り、残っている家の内部を見学してきた。その古い家には、今は水は流れていなかったが、水路を引き入れた水屋がそのまま残っていた。
この清水の入口にのぼりがあったように、清水のほとりで野菜の販売を行っており、店番をしていると思われる母さんが、野菜を並べたそばで草取りをしている。
さらに奥の方に目をやると、そこにも清水の案内板があるのでそれに従って家の裏手を進んでいくと、鬱蒼とした木々の中に石で囲んだ小さな清水がある。「鷹匠清水」とある。
また、元の道に引き返し東に少し進むと寺の門前に至る。
📷002:「宝門清水」の「太桂寺」
道の脇にまだ新しい門柱が立ち、そこには「福田山」、「太桂寺」と刻まれている。奥に延びる道の両側には、まだそんなに樹齢は重ねていないが、端正な並木が続いており、参道らしい雰囲気を醸している。
さらに進むと、道の右脇にまた清水が現れる。「久米清水」で、小さな清水であるが休憩用のベンチが置かれている。
(その3に続く)
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