8月11日(土)/
生まれてこの方経験したことのない猛暑が続く今年の夏。暫く見なかったIKOI農園に出かけて見てその惨状に驚く。
思えば、この異常な暑さに辟易してIKOI農園での園芸作業はもとより庭に降り立つことすらほとんどなく、もっぱらクーラーをきかせた室内だけに閉じこもり時間を潰す怠惰な生活を続けていた。
今日の暑さも尋常ではないが、30度を少し超す程度には緩んだ気配もあるようなので、久し振りに作業衣をまとっって長らく放置していたIKOI農園にいってみたのである。
なんと畑一面がぼうぼうたる雑草に覆われ尽くしている。雑草の丈は膝頭を超え腰ちかくまで伸びている!
これまでほとんど雑草が生えることのなかった通路まで蔓延っており、歩くには草をかき分けて進まねばならない。
雑草の勢いにめげずになんとかその存在を示しているのは僅かにサツマイモの葉っぱの繁りだけで、あとは丈の高いトマト、ピーマン、ししとう、オクラぐらいが辛うじてその存在を知らせている。
この恐るべき雑草の繁りはここに農地を開墾してから30年近く経つというのに、かつて見たことがないすざまじいさ。
これでは農作業に入る気力も体力も失われる。雑草をかき分けトマト、ピーマン、ししとう、オクラを少しばかり収穫してほうほうの体で退散するほかなかった。
この異常な夏は今年だけのものなのか。これが来夏も訪れるとしたら……?!
この夏の日照りが僅かにもたらしてくれる恵みといえば、これまで滅多にみることがなかった西空を美しく染め上げる夕焼雲くらいのものか。