5/27
「皐月の空の下で新茶を摘むのは素晴らしい経験だった」とMrs. TKが言った。
青い空、茶畑に広がる緑、芽生えた新茶の柔らかな手触り。赤い襷や菅笠がなくてもその情景は容易に想像できる。
そんな経験をしたことはないが、新茶ならぬ「カモミール」の花をいまの時期に摘み採る作業も満更捨てたものではない。
淡い緑の葉に支えられた小さな白い可憐な花、その花を摘み採ると辺り一面に匂い立つほんのりした甘酸っぱい香り、新茶摘みとはいかないが、この作業もとても爽やかな気分にさせてくれる。
カモミールの幹は弱く、支柱を立ててやらないとすぐ地面に這ってしまう。(花言葉は「逆境のエネルギー」だそうだ。)今年は支柱を立てたお陰で花摘みが容易になり、こうした楽しみ方があることを再発見した。
我が家では朝食にコーヒーを1杯半飲む習慣があるが、こうして摘んだカモミール(「大地のリンゴ」と言うのだそうだ)をレモングラスと一緒にしてハーブティとして飲むようになって1杯のコヒーで足りるようになった。
花と葉にある甘酸っぱい香りは、薬草としては鎮静効果と消化を助ける効果があるとか。
浴剤にも使えるというが、まだ試したことはない。
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「皐月の空の下で新茶を摘むのは素晴らしい経験だった」とMrs. TKが言った。
青い空、茶畑に広がる緑、芽生えた新茶の柔らかな手触り。赤い襷や菅笠がなくてもその情景は容易に想像できる。
そんな経験をしたことはないが、新茶ならぬ「カモミール」の花をいまの時期に摘み採る作業も満更捨てたものではない。
淡い緑の葉に支えられた小さな白い可憐な花、その花を摘み採ると辺り一面に匂い立つほんのりした甘酸っぱい香り、新茶摘みとはいかないが、この作業もとても爽やかな気分にさせてくれる。
カモミールの幹は弱く、支柱を立ててやらないとすぐ地面に這ってしまう。(花言葉は「逆境のエネルギー」だそうだ。)今年は支柱を立てたお陰で花摘みが容易になり、こうした楽しみ方があることを再発見した。
我が家では朝食にコーヒーを1杯半飲む習慣があるが、こうして摘んだカモミール(「大地のリンゴ」と言うのだそうだ)をレモングラスと一緒にしてハーブティとして飲むようになって1杯のコヒーで足りるようになった。
花と葉にある甘酸っぱい香りは、薬草としては鎮静効果と消化を助ける効果があるとか。
浴剤にも使えるというが、まだ試したことはない。
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5/27
この原稿を「三金会雑記」に載せるのにも躊躇があったのに、さらにブログに載せていいものかどうか。
特に個人名もあるので迷ったが、これまでブログには「三金会雑記」原稿を載せてきた経緯もあり、「ままよ!」と載せることにした。
「最後の著書の刊行」
こんなテーマで三金会雑記の記事を書くのは少々気がひけるが、ここ数年の間、絶えず私の頭の片隅にどっかと居座り続けていた課題、人生の最後に位置づけた大仕事がなんとか完結し、変化に乏しい老後生活の中で滅多にない彩りを添えることになった自分なりのイベントなので敢えて書かせてもらうことにする。
文中にこころならずも自己宣伝めいたところがあったとすれば、なにとぞ平にご容赦願いたい。
平成一五年五月に矯正協会から執筆依頼を受け、今日まで丸六年を費やして、なんとか仕上がったものを見たら、その内容はともかくとして頁数だけは八〇〇頁に近いちょっとした事典並みの分厚い本になってしまっていた。
これだけの頁数になったのは、文章部分を増やしたというより、情報公開、行刑の透明化といった影響もあってこれまで門外不出だった行刑に関する珍しい画像を多数挿入したためである。
私としては文章を書くのにそれなりの苦労はあったものの、画像の処理というものは、各種の文献から気に入ったものを選び出し、そのサイズやその配置場所を考えながらゲラ刷り原稿に貼り付けていくという作業で、アルバムを作るようなものだったから結構楽しく、つい頁数を増やす結果になったのである。
当初に計画されていた頁数を大幅に超えてしまったことから、出版元が定価を五千円にしてしまったが、「行刑」という特殊な世界の専門書だけに、このような価格では人は簡単には買ってはくれないであろうと思われる。出来上がっただけで嬉しい私はいいとして、出版元に著しい損失がでないことを願うだけである。
それはそれとして、八〇歳を目前にして、この著書の完成が我が人生の大きな区切りとなるものであることは間違いない。
三金会雑記の前号では、長年にわたり所蔵し続けてきた法律関係・行刑関係の専門書をはじめ一切の関係文献を思い切って処分したことを書いたが、これに続く本の出版で、昭和三〇年に公務員となり「行刑」にかかわってから今日まで五〇余年にわたって頭の片隅から消えることがなかった「行刑問題」をきれいさっぱり消し去ることができた。
いまとなっては、淋しいというよりほっとした心境である。
この本の出版で、私が書いた単行本は、共著によるものを除けば都合四冊になる。
最初に刊行した単行本「矯正行政の理論と展開」はまだ公務員在職中のことでもあり、また博士論文の元にもなった少々理屈っぽい本だったから、本の装丁も地味なものであった。
しかし、その後、退職してから書いた行刑の歴史にかかわる本は、自分なりの好みを本の表装に反映させることができた。といっても特別に凝ったものではなく、ただ表紙のデザインを同じスタイルとし、色彩だけを「ブルー」「ブラウン」「グリーン」に変えたのである。この三冊は特に「シリーズ物」を意識したわけではないのだが、この色分け、特に今回の「グリーン」の色合いは気に入っている。
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この本が正式に出来上がり、印刷会社から出版元に納品されるのは五月二九日という連絡を受けており、実は私はまだ現物は見ていないのである。
現物を見ることはできないが、出版元からは既に刷りあがった「リーフレット」が手元に送られてきている。この本の主たる読者に想定されている現役の矯正職員に対して、新刊図書案内として配布される「チラシ」(リーフレット)である。
お断りしておくが、これは出版元である矯正協会文化事業部が作成したもので、私が作ったものではない。その文面には面映いところもあるが、リーフレットには図書の「目次」すべてが掲載されており、ある程度本の内容が分かるので文末に掲げることにした。
この本が販売ルートに乗るのは六月になってからかと思われる。
とにかく、これで私のやるべきことはすべて終わった。あとは勝手気ままに自由に過ごすことにする。
「散歩」と「パソコン弄り」と「園芸作業」がこれからの生活の軸になる。この三つにかかわりながら出来るだけ肉体的にも精神的にも毀損される部分がすくないよう頑張り、残る人生を平穏に過ごしていきたい。
この原稿を「三金会雑記」に載せるのにも躊躇があったのに、さらにブログに載せていいものかどうか。
特に個人名もあるので迷ったが、これまでブログには「三金会雑記」原稿を載せてきた経緯もあり、「ままよ!」と載せることにした。
「最後の著書の刊行」
こんなテーマで三金会雑記の記事を書くのは少々気がひけるが、ここ数年の間、絶えず私の頭の片隅にどっかと居座り続けていた課題、人生の最後に位置づけた大仕事がなんとか完結し、変化に乏しい老後生活の中で滅多にない彩りを添えることになった自分なりのイベントなので敢えて書かせてもらうことにする。
文中にこころならずも自己宣伝めいたところがあったとすれば、なにとぞ平にご容赦願いたい。
平成一五年五月に矯正協会から執筆依頼を受け、今日まで丸六年を費やして、なんとか仕上がったものを見たら、その内容はともかくとして頁数だけは八〇〇頁に近いちょっとした事典並みの分厚い本になってしまっていた。
これだけの頁数になったのは、文章部分を増やしたというより、情報公開、行刑の透明化といった影響もあってこれまで門外不出だった行刑に関する珍しい画像を多数挿入したためである。
私としては文章を書くのにそれなりの苦労はあったものの、画像の処理というものは、各種の文献から気に入ったものを選び出し、そのサイズやその配置場所を考えながらゲラ刷り原稿に貼り付けていくという作業で、アルバムを作るようなものだったから結構楽しく、つい頁数を増やす結果になったのである。
当初に計画されていた頁数を大幅に超えてしまったことから、出版元が定価を五千円にしてしまったが、「行刑」という特殊な世界の専門書だけに、このような価格では人は簡単には買ってはくれないであろうと思われる。出来上がっただけで嬉しい私はいいとして、出版元に著しい損失がでないことを願うだけである。
それはそれとして、八〇歳を目前にして、この著書の完成が我が人生の大きな区切りとなるものであることは間違いない。
三金会雑記の前号では、長年にわたり所蔵し続けてきた法律関係・行刑関係の専門書をはじめ一切の関係文献を思い切って処分したことを書いたが、これに続く本の出版で、昭和三〇年に公務員となり「行刑」にかかわってから今日まで五〇余年にわたって頭の片隅から消えることがなかった「行刑問題」をきれいさっぱり消し去ることができた。
いまとなっては、淋しいというよりほっとした心境である。
この本の出版で、私が書いた単行本は、共著によるものを除けば都合四冊になる。
最初に刊行した単行本「矯正行政の理論と展開」はまだ公務員在職中のことでもあり、また博士論文の元にもなった少々理屈っぽい本だったから、本の装丁も地味なものであった。
しかし、その後、退職してから書いた行刑の歴史にかかわる本は、自分なりの好みを本の表装に反映させることができた。といっても特別に凝ったものではなく、ただ表紙のデザインを同じスタイルとし、色彩だけを「ブルー」「ブラウン」「グリーン」に変えたのである。この三冊は特に「シリーズ物」を意識したわけではないのだが、この色分け、特に今回の「グリーン」の色合いは気に入っている。
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この本が正式に出来上がり、印刷会社から出版元に納品されるのは五月二九日という連絡を受けており、実は私はまだ現物は見ていないのである。
現物を見ることはできないが、出版元からは既に刷りあがった「リーフレット」が手元に送られてきている。この本の主たる読者に想定されている現役の矯正職員に対して、新刊図書案内として配布される「チラシ」(リーフレット)である。
お断りしておくが、これは出版元である矯正協会文化事業部が作成したもので、私が作ったものではない。その文面には面映いところもあるが、リーフレットには図書の「目次」すべてが掲載されており、ある程度本の内容が分かるので文末に掲げることにした。
この本が販売ルートに乗るのは六月になってからかと思われる。
とにかく、これで私のやるべきことはすべて終わった。あとは勝手気ままに自由に過ごすことにする。
「散歩」と「パソコン弄り」と「園芸作業」がこれからの生活の軸になる。この三つにかかわりながら出来るだけ肉体的にも精神的にも毀損される部分がすくないよう頑張り、残る人生を平穏に過ごしていきたい。
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5/12~5/14
三金会総会は新宿三井ビル「聘珍楼」で。年々人数が減る。今回は13名。新宿京王プラザホテル宿泊。
5/13
房総ツアーに向け貸切バスで出発。同行11名。東京湾アクアラインをはじめて通る。
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「海ほたる」
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「太海フラワーセンター」(伊豆高原界隈で花を見慣れているせいか、ここはたいしたことなし)
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鯛の浦と誕生寺(遊覧船で鯛が深海から浮かび上がってくるとの触れ込みだが、海面に黒い魚が群れてくるだけのお粗末)
犬吠埼灯台
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一人を除き99段ある階段を一気に上る。around 80 なれど、まだまだみんな元気
5/14
宿(「暁鶏館」ここでは毎年本因坊戦が行われるとか)からみる朝日。
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(残念ながらオーシャンビューが売り物の海から登る朝日は雲でみることが出来なかった。)
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香取神宮(これまでここまで足を伸ばしたことがなかった。初めての参拝)
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伊能忠敬旧居前
鹿島神宮奥宮まで
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水戸偕楽園好文亭
それから益子へ。最後は駆け足。6:00にようやく東京駅に着く。
三金会総会は新宿三井ビル「聘珍楼」で。年々人数が減る。今回は13名。新宿京王プラザホテル宿泊。
5/13
房総ツアーに向け貸切バスで出発。同行11名。東京湾アクアラインをはじめて通る。
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「海ほたる」
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「太海フラワーセンター」(伊豆高原界隈で花を見慣れているせいか、ここはたいしたことなし)
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鯛の浦と誕生寺(遊覧船で鯛が深海から浮かび上がってくるとの触れ込みだが、海面に黒い魚が群れてくるだけのお粗末)
犬吠埼灯台
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一人を除き99段ある階段を一気に上る。around 80 なれど、まだまだみんな元気
5/14
宿(「暁鶏館」ここでは毎年本因坊戦が行われるとか)からみる朝日。
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(残念ながらオーシャンビューが売り物の海から登る朝日は雲でみることが出来なかった。)
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香取神宮(これまでここまで足を伸ばしたことがなかった。初めての参拝)
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伊能忠敬旧居前
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鹿島神宮奥宮まで
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水戸偕楽園好文亭
それから益子へ。最後は駆け足。6:00にようやく東京駅に着く。
4/26
Mr & Mrs.TKのお誘いで東急ハーベストクラブ「山中湖マウント富士」に一泊の花めぐりトリップに出発。
空は青く澄み、山々の稜線はくっきりと浮かび、新緑の林は眼に鮮やか、絶好の行楽日和となった。
途中、箱根湖畔の小田急「山のホテル」でコーヒーと軽いケーキ。このホテルで名高いつつじはまだだが手入れされた庭園内をしばし散策。
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乙女峠を通り、御殿場から東富士五湖道路に向かう途中の蕎麦屋「喬林」で昼食してから山中湖ほとりの「花の都公園」に向かう。
チューリップが見頃というがさほどのことはない。今出来の公園らしい。矢張り公園にもそれなりの歴史が必要なのであろう。少々期待はずれ。
ただ、借景の富士と咲き誇る富士桜がこれを補う。
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「マウント富士」に到着して同ホテルの「自然遊歩道」を暫時歩く。宿泊。
この日、いずこから見ても富士の雄姿は見事。東には白銀の南アルプスの峰々も遠く望まれる。
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この日の歩行総数11200歩
Mr & Mrs.TKのお誘いで東急ハーベストクラブ「山中湖マウント富士」に一泊の花めぐりトリップに出発。
空は青く澄み、山々の稜線はくっきりと浮かび、新緑の林は眼に鮮やか、絶好の行楽日和となった。
途中、箱根湖畔の小田急「山のホテル」でコーヒーと軽いケーキ。このホテルで名高いつつじはまだだが手入れされた庭園内をしばし散策。
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乙女峠を通り、御殿場から東富士五湖道路に向かう途中の蕎麦屋「喬林」で昼食してから山中湖ほとりの「花の都公園」に向かう。
チューリップが見頃というがさほどのことはない。今出来の公園らしい。矢張り公園にもそれなりの歴史が必要なのであろう。少々期待はずれ。
ただ、借景の富士と咲き誇る富士桜がこれを補う。
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「マウント富士」に到着して同ホテルの「自然遊歩道」を暫時歩く。宿泊。
この日、いずこから見ても富士の雄姿は見事。東には白銀の南アルプスの峰々も遠く望まれる。
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この日の歩行総数11200歩