「枕草子」に出てくる「ななくりの湯」とは、この別所だと言われる歴史ある温泉地です。
国宝「安楽寺 八角三重塔」や重要文化財「常楽寺」があり、
文化の香り高い温泉入口をくぐると、さくらが出迎えてくれます。
「湯川」にかかる「大湯橋(おおゆばし)」を渡り、歩を進めると、
右側に桜を散らした「愛染橋(あいぞめばし)」が見えてきます。
川も橋も温泉にちなんだ名を楽しみながら、坂道をトコトコ上がっていきます。
右側に大きな白壁の蔵、「旅館 花屋」が見えてきました。
大正6年創業の純和風建築の大正ロマン薫るお宿です。
旅館に向かう小さな橋をわたり、入ってみることにします。
女将に無理を言い、旅館の中を拝見させてもらいます。
振る舞い対応の良さ、実に感じのいいお宿です。
外観や庭の渡り廊下は、奥深い風情があり、
ロビー・食堂・ダイニングは洗練された作りです。 大正時代に戻ったようです。
礼を言い、坂道を上がっていくと、正面に外湯のひとつ「大湯(おおゆ)」が見えてきました。
ひとっ風呂つかりことにします。 150円を払い入ります。
大ぶりの長方形の浴槽で、外には小さい露天風呂があります。
(単純硫黄泉/泉温50.9℃/放流循環併用式/加水なし)
「共同湯」を出て、趣きのある小道を上がっていきます。
カフェやギャラリー、旅館街を通り過ぎると、湯川にかかる石造りの橋が見えてきます。
ここを渡ると土産物屋が並ぶ「北向観音参道」があります。
左にもう一つの外湯「大師湯」を見ながら、旅館街の奥に建つ木造四階建ての旅館
「臨泉楼 柏屋別荘」、別所温泉のシンボルです。存在感があります。
「臨泉楼 柏屋別荘」の隣りにある、もう一つの外湯、真田幸村の隠し湯「石湯」にも入ってみます。
脱衣所は、入口から下に降りたところにあり、天然の岩間をそのまま浴槽にした湯は、さらに数段の階段の下にあります。
湯は滑らかで、かすかに硫黄のにおいがします。
「石湯」の入口には、「池波正太郎」の直筆で彫り込まれた石碑があります。
信州の至る所に、池波正太郎の面影があります。
ぶらりすると気になるマンホールの絵柄
別所温泉のマンホールは「岳の幟(たけののぼり)」の可愛いい絵柄が、
1504年の雨乞いが起源とされ、地元小学生の女の子による、ささら踊りが、型どられています。
温泉街の中心地には、趣きある参道が、階段を登ると「北向観音堂」が見えてきます。
厄除観音として知られ、「長野市善光寺」と向かい合うように、本堂が北を向いている珍しい「北向観音堂」です。
境内には樹齢1200年といわれる立派なカツラの木が「愛染かつらの木」があります。
そろそろお昼時です、信州蕎麦の店は多くて迷うところですが、「石臼挽き 美田村(みたむら)」をめざします。
途中、のどかに別所線が走っています。
着きました、緑のれんも鮮やかに、「真田蕎麦」を賞味します。
あぁ~ 「おしぼりうどん」も食べたかったけど、別所温泉駅から上田駅に戻ります。
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今日は、300人以上の武者行列が練り歩く「上田真田まつり」で、街が賑わっています。
街の中央では、赤い甲冑に身を包み戦国時代絵巻が繰り広げられています。
北に歩を進めると、柳町から伸びる「旧北国街道」があります。
昔ながらの街が並び、格子造りや蔵造りの家々が軒を連ねています。
街道を歩いていると、岡崎酒造さんから「振る舞あま酒」をいただきます。
ここには、六文銭が型どられたマンホール
上田城跡公園にも寄ってみます。
けやき並木遊歩道にかかる「二の丸橋の標柱」、顔のように見えますが、「2のマルハシ(二の丸橋)」と書かれています。
「東虎口櫓門(やぐらもん)」、虎口とは、城の出入口のこと。 右側の石垣には、直径3mの「真田石」があります。
奥に進むと「真田神社」が見えてきました。
今は、本丸の城もなく寂しい気もしますが、当時は堅牢な城郭だったのではと、思いをはせます。
そろそろ帰る時間です。
お土産にみすず飴本店に寄って、「みすず飴」を買っていきます。
中身は「あんず・ぶどう・りんご・もも・三宝柑」フルーツ味のゼリー菓子です。
かえりもE7系に乗車して、上野駅まで。
上田駅で、お取り置きした駅弁「真田御膳」を持って帰ります。
日帰りの久しい旅、新たな新幹線、お湯、お蕎麦に触れて ゆる~り出来ました。
秋に来れば 山あいに建つ「松茸小屋」で
松茸三昧
落ちついた町並みは
信州の鎌倉と言われるのもうなづけます。
今度たずねる時は
3つの外湯を
浴衣で流したいものです。
お付き合い ありがとうかざいます。
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