ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

天皇陛下 高御座 御帳台 東京国立博物館公開

 

前々から見に行こうと計画していた

上野「東京国立博物館」で公開する「高御座と御帳台」

まだ動けないのでカメラを託します。

 

 

前日の寒い雨の日も行列が続き断念します。

 

今日は、開館時間に合わせて行きます。

 

それでも、早い時間から並んでいます。

 

天皇陛下が昇られた玉座「高御座(たかみくら)」と皇后さまの御座「御帳台(みちょうだい)」が、東京と京都で一般公開されます。

 

 

【即位礼正殿の儀】

令和元年2019)1022日から1110日までの間、御即位に伴う国の儀式が、挙行されました。

 

天皇陛下が即位を公に宣明(せんめい)し、その即位を内外の代表がことほぐ儀式として、皇居の宮殿において、10月22日午後1時から行われました。

 

当日は、時折激しく雨が降り、儀式の直前には雨が上がり一時青空も見え、東京の街には「七色の虹」がかかりました。

 

御即位を披露され、祝福を受けられるための「饗宴の儀」が10月22日、25日、29日、31日に宮殿において行われました。

 

「祝賀御列の儀」は、当初、即位礼正殿の儀の当日、10月22日に行われる予定でしたが、11月10日に延期され、午後3時から3時30分までの間、皇居から赤坂御所までの間において国の儀式として行われました。

 

ブログ「天皇陛下即位パレード  祝賀御列の儀」こちらをクリック!

 

ブログ「大嘗宮一般参観」こちらをクリック!

 

天皇陛下が御束帯(ごそくたい)(黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう))をお召しになって、宮殿の正殿松の間に置かれた「高御座」にお昇りになり、

 

皇后陛下が御五衣(おんいつつぎぬ)・御唐衣(おんからぎぬ)・御裳(おんも)をお召しになって、高御座の隣に置かれた「御帳台」にお昇りになり、天皇陛下からおことばがありました。

 

 

次いで内閣総理大臣が寿詞(よごと)(お祝いの言葉)を述べ、

「御即位を祝し、天皇陛下、万歳」と万歳を三唱すると、

参列者が唱和し、これに合わせて21発の礼砲が鳴り響きました。

 

 

当日は、皇族各殿下、立法・行政・司法の三権の長、地方公共団体の代表者、その他各界の代表者、外国元首・祝賀使節など、内外の代表者約2,000名が 参列し、天皇陛下の御即位をお祝いしました。

 

 

宮殿中庭には萬歳旛(ばんざいばん)をはじめ、色とりどりの26旒(りゅう)の旛(ばん)や桙(ほこ)が立てられました。

 

伝統的な装束を着けた78名の威儀(いぎの者や威儀物捧持着などが、宮殿中庭の左右に並ぶ予定でしたが、雨儀となったため宮殿の回廊等に人数を絞り25名が並びました。

 

 

 

 

 

【高御座(たかみくら)】

総高6.48m  6.06m  奥行5.45m (基壇部

 

【御帳台(みちょうだい)】

総高5.67m  5.30m  奥行4.77m (基壇部

 

 

【高御座・御帳台】

高御座は、古代より、天皇の即位の儀式に御座として用いられてきた調度品です。

御帳台は、近代以降、皇后の御座として、即位の儀式に用いられるようになったものです。

 

現在の高御座と御帳台は大正天皇即位に際して製作されたもので、京都御所の紫宸殿(ししんでん)に置かれていますが、今回は平成度と同様に皇居の宮殿において用いられました。

 

高御座は、朱塗りの高欄(こうらん)をめぐらせた黒漆塗りの方形の継壇(つぎだん)を基壇とし、八角形の床板を2段に重ね、8本の円柱が八角形の蓋(きぬがさ)(屋根)を支えるつくりになっています。

蓋の頂上の露盤(ろばん)には大鳳(たいほう)1羽を、 蓋の各角の蕨手(わらびで)には小鳳8羽を、すなわち大小合わせて9羽の鳳凰の像を載せています。

そして全体にわたって、白玉(はくぎよく)を嵌入(かんにゅう)した 華形、銀鍍金(ぎんめっき)の鏡光、瓔珞、その他の飾り金具で装飾されています。

 

内部には御倚子があり、その左右に剣璽と国璽及び御璽を置く案(小卓)があります。

 

御帳台のつくりは、高御座とほぼ同じですが、蓋には鸞(らん)という瑞鳥(ずいちょう)の像を飾り、 また高御座に比べると少し小振りになっています。

 

【威儀物(いぎもの)】

威儀物とは、即位の礼に当たって、儀式の威厳を整えるために捧持する、太刀・弓・胡籙・样・楣のことをいい、これらの各威儀物は、それぞれ8名の捧持者が左右4名ずつ2列に並んで捧持します。

 

太刀は直刀造で、紅地両面錦の袋に入れられます。

 

 

には練絹の弦が張られ、紅綾地(べにあやじ)の袋に入れられます。 

 

 

胡籙(やなぐい)には白鳥の羽根を用いた矢をさし、紫小葵紋綾地の袋に入れられます。

 

 

天皇陛下から見て、桙(ほこ)は 下を朱塗りに金飾り、上を黒塗りに銀飾りとします。

 

 

楯(たて)は右方を朱塗り、左方を黒塗りとし、中央には巴文様が表わされています。

楯:高各90.1cm

 

 

鉦と鼓は円形窓を開けた朱塗りの火焰台(かえんだい)に取り付けられます。

鉦:総高182.0cm (火焰台部)鼓:総高182.0cm (火焰台部)

 

司鉦司鼓(ししょうしこ)が鉦鼓の係員に合図を出すと、 鉦鼓の係員は、その合図を受け、鉦と鼓を打ちます。

 

【即位礼正殿のにおける服装】

即位礼正殿の儀では、宮殿の正殿松の間において、天皇陛下は御束帯(黄櫨染御袍)に御立纓の御冠をお召しになって御檜扇をお持ちになり、皇后陛下は御衣・御唐衣・御裳をお召しになっ て御檜扇をお持ちになりました。 

 

皇嗣殿下は束帯(黄丹抱)に帯剣され垂纓(ずいえい)の冠をお召しになり、 常陸宮殿下は燕尾服をお召しになり大勲位菊花大絞章を佩用しました。

 

女性皇族は五衣・唐衣・裳をお召しになりました。

 

【文官】

【女官】

 

 

【即位の儀式の沿革】

即位の儀式は、平安時代初期に確立され、以来、今日まで行われるようになりました。

儀式の行われる場所については、大極殿、太政官庁、紫宸殿といった変遷があり、大正・昭和の両度の即位の儀式は、京都御所の紫宸殿に天皇の御座の高御座を、その東方に皇后の御座の御帳台を置いて挙行されました。

平成の即位の儀式は、皇居・宮殿の正殿に高御座と御帳台を置いて挙行され、今回の即位の儀式もそれを踏襲して行われています。

 

 東京は、1月19日まで、京都御所は3月1〜22日まで公開します。

 

 

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