五月晴れの日、オレンジ色のJR中央線に乗って
武蔵小金井駅へ向かいます。
今日訪れるのは、「江戸東京たてもの園」です。
両国にある「江戸東京博物館」の分館として作られ、
東京の歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示された文化遺産の施設です。
20年も前から、行ってみたいねと言いつつ、やっと気持ちが向い始めました。
歩けば2キロもあるので、バスで行きます。
さて、バス停はどこでしょう。
探していると、通りすがりの方が、親切に教えてくれます。
別れ際、「小金井公園の樹木マップ」まで頂きます。
この御方も、季節季節の木花を見に行かれるのでしょ~うね。
小金井公園西口バス停に到着、
「江戸東京たてもの園」は、80haの広大な公園の中にあります。
新緑の中を歩きます。
50種類、1700本のさくらが咲く頃は、凄いことになるのでしょうね。
7haの敷地の中に、山の手・下町の復元建造物が、30戸あります。
山の手の品川上大崎にあった、切妻屋根の「前川國男邸」
山の手の新宿信濃町にあった「デ・ラランデ邸」
今は、邸内やテラスでお茶を「武蔵野茶房」
東京都営のボンネットバス
下町の千代田区神田須田町にあった、「武居三省堂(文具店)」
下町の足立区千住元町にあった「子宝湯」
この立派な唐破風の銭湯、私がよく通う
「キングオブ縁側 タカラ湯」の近くにあったとは驚きです。
子宝湯の番台
お風呂場で富士山を見ていると、
隣りの男湯から聞こえてきます。
「壁のペンキ絵」のお山を見たからでしょうか、
少年が「ヤッホー」と声をかけています。
つれあいは、こだまのように「ヤッホー」と返します。
少年は、ビックリしたのか !
母親に「やまびこが聞こえた ! 聞こえた !」と
何度も言い続けています。
昭和56年当時の「子宝湯」の写真を見つけました。
路地の奥にあったんですね。
下町の神田神保町にあった「丸ニ商店(荒物屋)」、
銅板が緑青色になり、当時の路地裏も再現されています。
「高橋是清邸」のお庭に、シャクナゲの花が咲いています。
都電7500形、今も家の近くの荒川線を走っています。
幸運カラーの都電。
2時間ほどいたでしょうか、
広い敷地に数々の遺構が保存され、見応えがある施設です。
広~い公園では、お弁当を持ってきて、遅咲きの桜、藤の花の下で花見をしています。
お昼も過ぎました、荻窪まで戻って一度は行きたかった
「本むら庵 本店」に行きます。
創業は大正13年、荻窪の駅から歩いて10分、
店の前につくと あれあれ 外まで並んでいます。
テーブルにつくまで40分、そば打ちを見ながら時間をつぶします。
つれあいが好きな、「蕎麦がき」をとります。
熱い湯の中に柔らかい蕎麦がき、大根おろしが入った蕎麦つゆに
ちょこっと付けて。
「せいろ蕎麦に田舎蕎麦」、日本酒のあてに「玉子厚焼と磯揚」をもらいます。
多くの方が並ぶのも納得します、
蕎麦のかども立ち、
味も香りも喉越しも申し分ないお蕎麦です。
家から電車で60分、
中央線に乗ってここまで来たのも8年ぶり、
つれあいは25年ぶりになるでしょうか。
電車の車窓を見ながら、若い時、通勤で通った思い出に
とっぷりつかります。
お付き合い ありがとうございました。
◯「初版 healing photo」 こちら ポチッとクリック❣️❣️
◯「初版 ひとり ときどき ふたり散歩」 こちら ポチッとクリック❣️❣️
下記リンクは、terra「ピクスタ」アカウントです。
販売中の写真を見ることが出来ます。