ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

島原鉄道 かんざらし 銀水 銀座食堂 具雑煮

 

「城北小学校の同窓会」で訪れたふるさと熊本

翌日は有明海をわたり、島原半島を巡ってみます。


この旅にお得に使うには「楽々島原・雲仙キップ」を交通センターで買い求めます。

 

※「楽々島原・雲仙キップ」2500円   

交通センター〜熊本港の往復バス、オーシャンアローでの熊本港〜島原外港の往復乗船券のセットです。
  

 

「花畑ひろば」から

熊本交通センター〜熊本新港まで、バスで40分たどり着きます。

 

ボーデンブリッジをつたって多くの人が乗り込みます。

 

カーフェリーの「オーシャンアロー」で行けば30分。 ゆっくり船旅するならフェリーで1時間かかります。

 

オーシャンアローは、岸壁からゆっくりと離れます。

 

今日は波も穏やかで 、多くの家族連れが乗船しています。

 

「熊本新港」から「島原外港」までフェリーでわたります。

雲間からあの噴火災害があった「普賢岳」が見え隠れします。

 

青い空にみどりの頂き、有明海を見下ろすその雄は堂々としたものです。

天狗山・眉山・七面山、この後ろに雲仙岳の「平成新山」がそびえています。


この山から授かる清流の恩恵は、島原の街を潤します。

 

始発!終点! 島原外港駅。

 

夢中にシャッターを切ります。

 

4駅先の「島原駅行き」停まりです。

 

黄色のかわいい1両列車に乗ってのゆるり旅、「諫早駅」まで24駅。

 

単線軌道の風景は、旅情を誘います。

 

意外と大きな島原駅舎が見えてきました。

 

あっという間に島原駅に着きました。

 

お城を見ながら、「島原の子守唄」の像

♫おどみゃ 島原の  おどみゃ 島原の  梨の木 育ちよ ♫

 何の梨やら 何の梨やら  色気なしばよ しょうかいな

 はよ寝ろ 泣かんで オロロンバイ♫

 

「島原駅」は、お城とあいしてこのような佇まいに。

 

近くには黒塀が建ち、堀には清流がいたるところに流れ城下町を彩っています。

 

白い城壁と立派な石垣、島原城がこれほどまでのお姿とは驚きました。

 

ハスの葉は、お掘りをかこい、「秋のレンコン掘り大会」まであと1日。

 

石垣の重なりの妙、美しすぎます。

 

三つ連なる石垣の立派さ。

 

城の石垣は美しく、みどりとのコントラストに映えます。

 

炎天下の中、お城の前で「飲むかんざらし」をいただきます。

 

のどごしよく冷たく、汗がひいていきます。

 

お城横の「武家屋敷」の中央には、清らかな水路が流れ当時の面影を残しています。

 

アーケードは閑散としてますが、懐かしい雰囲気があります。

 

アーケードの中ほどにある「ゆとろぎの湯」に寄ってみましよ。

 

湯上がりに一杯飲みたかったけど、地元の方が多くて座る席もなし、お昼まで我慢します。

 

アーケードの中ほどにある、地元の人もよく訪れる 「銀座食堂」

「吉永さゆり」主演の「まぼろしの邪馬台国」で映画ロケに使われたお店です。

 

昭和レトロ感を漂わせる座敷、こちらで食べるなら島原名物「具雑煮」がおすすめです。

 

島原の乱の時、天草四郎の一揆軍が籠城の際に食べたとされる「具雑煮」。 

 

食べてビックリ! 

アゴだしのやさしいつゆに10種の具、美味しすぎて美味しすぎてこれはおすすめです。

 

鯉の泳ぐまち「清流亭」でいっぷくします。

 

ゆったりと泳ぐ色鮮やかな錦鯉、島原は水の都、50センチも掘ると湧き水が出てきます。

 

「銀水」を探す道すがら、透きとおる川と「梅花藻(ばいかも)」のみどりの美しさがいたるところに。

 

「浜の川湧水」に建つ「銀水」。 

道に迷いながらやっと見つけました。

 

大正4年に入江ギンさんが始めた元祖かんざらしのお店が「銀水」。

 

 

昭和30年に田中ハツヨシさんがお店を引き継ぎ、平成9年頃まで「銀水」がありました。

 

平成28年8月6日、20年近い時を経て、かんざらしの名店「銀水」が復活。

お店の方の親切な対応に旅の情緒が増していきます。

 

白玉粉で作っただんごを湧水で冷やし、小鉢に取り分けます。

 

蜂蜜、砂糖の特製の蜜をかけ入れます。

 

蜜を入れると白玉が浮かびます。これが銀水のかんざらしです。

口の中でとろけそうな上品な甘さと、喉越しのよさがたまりません。  

 

※かんざらし
原料となる餅米を、大寒の日に水にさらすことから「かん(寒)ざらし」と呼ばれています。

 

 

道に迷いつつ着きました、島原鉄道「南島原驛」。

 

そろそろ熊本に帰る時間、30分に一本の電車を待って「島原外港駅」に戻ります。

 

青空に黄いろの車体が映えます。

 

「島原外港ターミナル」に到着

乗船まで時間があるので、喫茶店の方と島原のいろいろなお話しで盛り上がります。

具雑煮や里帰りする息子さんの話しやら。

 

有明海に刺さるのは、「海苔の養殖」で、立てられている多くの竹竿。

この海では上質の海苔が育ちます。

 

熊本の町からしか見たことのない、標高665mの「金峰山」を海側から見てみます。

 

   
日帰りの島原旅、2年越しの計画が叶えられました。

 

ふるさとの近くに歴史ある街、次回は雲仙岳の先の小浜温泉に行きたいですね。

思い出に残るいい旅になりました。

 

次回は、つれあいと「海に一番近い駅 大三東駅」で眺め

「がんば」「がねだき」「そうめんの地獄煮」「てっさ」でも食べましょうか。  

 



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