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消費税の減税でラーメンを守れ

2025年03月05日 18時31分52秒 | 一言

 この食べ物にまつわる主な日本の起源話は三つです。初めて食したのは水戸黄門だった。黒船来航による開港で中国人商人から伝わった。尾崎貫一が浅草に開いた来々軒が一大ブームを巻き起こした―。

 いまや国民食となったラーメンです。関東大震災で東京や横浜のラーメン店が散らばり全国に広がった。戦争による物資不足や統制で多くが閉店。戦後は闇市で復活とこの国の歴史を映し出してきました。

 安く腹持ちもして、早く食べられる。インスタントの普及もあり、お年寄りから子どもまで庶民の味方として親しまれてきました。そのラーメンが1杯千円の壁をこえる事態に。食材の高騰に人手不足も相まってラーメン店の倒産や休廃業は過去最多にのぼります。

 食品の値上げラッシュは今年に入ってからも収まらず、その品数は昨年の倍近くにも。主食のコメの値上がりも続き、生きる糧さえ削る日々です。

 さらに負担を重くしているのが10%の消費税です。低所得者ほど重くのしかかる不公平さは拡大するばかり。それを国会で明快に示した共産党の田村智子委員長のパネルが話題になっています。いまやるべきは消費税の減税ではないかと。

 生活費や教育、医療・介護。窮迫したくらしを支えるどころか、軍事費だけを突出させた予算をよしとするのか。日本に根づいたラーメン文化は戦争や輸入小麦の高騰によって危機にもさらされてきました。一つの歴史を顧みても、新たな戦前につながる無謀な予算を押し通す道理はありません。


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