8月13日 アルマティでビザ待ち・・・
今はカザフスタンのアルマティにいます。
アルマティはカザフでカザフで一番か二番に大きな都市です。
石油マネーで潤っているせいか、発展しています。あと、ガソリンが1リットル約50円でとっても安いです。
・8日 ビシュケク~アルマティ
朝おきて、準備。思ったより時間がかかった。
ここから先は久しぶりの一人。
かずさん、みきさん、オリヴィエに挨拶をして宿を出る。
まず、お金がないので銀行でトラベラーズチェックを切りに行く。
トラベラーズチェックは平たく言うと小切手で、僕がサインしたらお金になります。
サインしない限り、なくしたり、盗まれたりしても再発行ができます。海外旅行には便利です。手数料が全部で4~5%かかります。
500ドル分使った!
なぜか手続きに1時間半もかかった。10ドルと20ドル紙幣でもらったので札束ができた。リッチな気分。
アルマティ行きのバスは12人乗りのミニバス。
人数が揃ったら出発。
国境まではすぐについた。国境で一度バスを下ろされる。
ドイツ人のトーマスと出会う。
彼は同じバスに乗っていて、あまりに荷物がたくさんあり持ちきれなさそうだったので、「英語しゃべれる?荷物多いね。手伝うよ!」と声をかけて手伝った。バスまではどうやって持ってきたのだろうか。ほんとにすごい量。
トーマスはロシア語ができるらしい。ほかには英語、ドイツ語、フランス語。すげー!
国境では列が出来ていて待とうかなと思っていると、トーマスが係員に「ドイツ人と日本人なんだけど」と言う。するとなぜか出国スタンプをもらわずに国境を通過。
おいおい・・・キルギスしっかりしてよ。
カザフスタン側の国境に着く。少し待つが、難なく通過。
トーマスいわく「こんな早く国境を通過したのは初めてだ!ここはいつも時間がかかるんだ。」
バスを待つ。待っていると、ほかの乗客も到着。
カザフの高校生にパンを粉々にして水と混ぜた飲み物をちょっともらう。飲んだあと、その何とも言えない味に「わお。(棒読み)」と言ってしまった。トーマスもこの味は好きでないみたいだ。
アルマティまでは2時間ぐらいかかって、その間はトーマスとカザフの高校生二人と写真を見せあったり、ロシア語の会話帳とかでちょっとロシア語を習ったり。
到着!別れを告げて、宿探しに。
お目当ては、バスターミナル近く一泊10ドルのシジモーニ・ニェーバ。道を聞くが、みんなそっけない。
けど、一応教えてくれる。
終いには、ここはスターリンがどうのとか、そっけなく解説が始まる。
宿に着く。英語は通じないのかーと思っていると、宿のおばちゃんが2階のコンピューター会社のオフィスから英語がしゃべれる人を連れてきてくれた。
部屋はシングルルーム!(久しぶり!)シャワーなし。けど、洗面台があるのでそこで頑張って毎日、頭と体を洗ってます。
・ウズベキスタンビザ申請
まず、オヴィールに行って滞在登録をする。滞在登録に関してガイドブックにはなかったが、トーマスが教えてくれた。入国から5日以内にしないといけない。
オヴィールに行くと、「今日はやってない、また明日来て」と言われる。えーと思ってると、「やっぱ今日でもいいよ。ちょっと待ってて。」と言われ、ちょっと待つと手続きが終わった。
路面電車(都電荒川線みたい)に乗ってウズベキスタン大使館へ。11時にいって、順番の紙に名前を書く。僕は6番目。14時にまた来てと言われたのでバザールを見に行く。バザールは大きい。中は肉臭い。外でストロベリーシェークを買った。美味しかった。
さて、大使館に戻る。待っていると、日本人は珍しいのか声をかけられる。14時に受付が始まって、10分後に僕の番になった。ビザは3営業日後に発給と聞くと聞こえはいいが、要は一週間かかるということだ。木曜日に申請に行って、なんとか頼んで来週の水曜日に発給してもらえるようにした。
・目標は一日20ドル
カザフスタンは中央アジアで最も物価が高い。ビシュケクでは1日8ドルで生活できていたのに・・・
宿泊費が10ドル(1500テンゲ)なので、一日の食費やもろもろに使えるのは残り10ドル分の1500テンゲだ。レストランが高すぎるので、ナンとかスーパーのお惣菜(これも高い)で頑張るがきつい。というか、旧ソ連圏はレストランがまずいくせに高い。その点、中国はよかったなー。
アルマティ三日目の朝起きて決意する。
「自炊しよう」
バザールに行って、鍋(1500テンゲ)と電気コンロ(1500テンゲ)を買う。油と塩とスパゲッティーと野菜をたくさん買う。トマト3個、じゃがいも2個、ナス2個、玉ねぎ2個、ピーマン1個買って全部で100テンゲ(50円)。安い!
自炊は暇つぶしになるし、何より一食100テンゲ以下でお腹いっぱいになるので嬉しい。
おかげで、一日の食費が400テンゲほどに収まった。これは嬉しい。自炊する前は食費1500テンゲかかっていた。コンロと鍋のもとが3日で取れるだろう。
荷物が増えてしまったけど、これから先を考えるといい買い物をしたと思う。
・市内観光
色々あったけど面白いものはあんまりない。国立博物館にも行った。公園で寝てる時が一番充実してるかも。
スターリン時代にここもシベリアと同じくその手の収容所がたくさんあった。それで、日本人のご先祖さまの墓地を探しに行く。中央墓地は広大なくせに森の中に所狭しとお墓が乱立している。
さまよったけど見つけられなかった。
何もしない日があったり、なにかやっても一日ひとつが限界だ。
そういえばアルマティは暑い暑いと思ってたけど、涼しい。扇風機も冷房もいらない快適なところだ。でも、ウズベキスタンは暑いらしい。やだな。
水曜日にはウズベキスタンビザがもらえるので、そしたらすぐに行こうと思う。カザフスタンは見所もないし、宿は高いし。
ウズベキスタンはシルクロードらしい見所がたくさん。楽しみだ!
旅に出て二ヶ月半。最近、やっと日本が恋しくなってきた。ミラノ風ドリアとペペロンチーノとドリンクバーがほしい。トンカツ定食が食べたい。冷たいカルピスが飲みたい。親子丼が食べたい。ハイスピードでインターネットがしたい。夜に走って湯船に入りたい。小説が読みたい。勉強はしたくない。寿司が食べたい。たこ焼きパーティーがしたい。梅酒が飲みたい。飲み会に行きたい。どっか遊びに行きたい。
スーパーでキッコーマンの醤油を見つけた。KIKKOMANの文字に感動した。買おうかなと思ったけど2100テンゲ(1050円)。日本より高いよ!
ここまでが前回頑張って用意したやつ。
最近のも付け加えます。
・8月14日
なんにもしてない。でも、自炊した。具だくさんトマトスパゲッティーからレパートリーが増えない。
あと、7日目にして宿にシャワーがあることを知った。
300テンゲかかるけど、そんなもの払っちゃうよ。
シャワー室は広くて一度に3人浴びられる。
お金払って鍵を貰って行くので、僕しかいない。
一週間ぶりにまともにシャワーを浴びたので嬉しさのあまりはしゃぎまくってしまった。
・8月15日 水曜日
さて前回ウズベキスタン大使館に行って申請した時に、「来週の水曜日のAM11時に来て。そのときにビザ渡すよ。」と言われた。
大使館は水曜日休みなのに、えっ?
「大使館水曜日休みだよね?いいの?」と二回確認して、「いいよ!」と言われてた。
というわけで、朝バスターミナルでシュムケント行き(ウズベキの近く)の夜行バスの切符を買う。
で、昼にビザをもらって夜行で出発。完璧だろう!
と思っていた。
ウズベキスタンの大使館に行って、ビザもらいに来ましたー入れてください!というと、「今日はやってない!」と門番に言われる。
「そんなこと知ってるよ。でも、先週に申請に来た時に水曜日に来てって言われたんだ。中の人ならわかるから話を通してよ。」
と言うが取り合ってくれない。というか英語はちょっとしか通じなかった。
打開策はないか考えてみるがどうしようもない。
「日本大使館に電話してよ!」というが、「電話がない」と言われる。
思わず日本語で「そこにあるじゃん!」と言ってしまった。
大使館に自分で行けといい、バスチケット(今日、ウズに向かうと示すために見せた)の裏に色々ロシア語を書かれた。(※)
住所だと思うけどさっぱりわからない。
ここには、怒ってるふうに書いてないけど結構怒った。僕は2年ぶりぐらいに怒鳴ったと思う。
ガイドブックによると日本大使館がすぐそこなので、とりあえず行く。
「Can you ・・・あー日本語でいいですか?」
久しぶりに日本語を喋った。
門番が取り合ってくれないので、ウズベキスタン大使館に電話してください。中の人はわかると思います。と言って電話してもらう。
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・・・・・・・・
・・・
なんか本国からビザの許可が下りてないらしくて、明日の朝にならできてると思われますとのことだ。
なら、しょうがないか・・・・
明日、取りに行こう。
バスのチケット払い戻して、ホテルに戻るぞ。
サイランバスターミナルで窓口をたらい回されてやっと払い戻し窓口につく。
どうも様子がおかしい。
チケット(ただのレシート)の裏にあの門番が書いたメモがあり、そのせいで払い戻しはできないとのこと。
ビザは持ってないから先に進んでも意味ないし、なんとかお願いしてみるがそれでもダメ。
ホテルに戻って休憩。
もう一回出直して、お願いする。けどダメ。
転売していいか聞くけど、もちろんダメ。
途方にくれる。
窓口の人が交代するのを待つか、英語か日本語が通じるバックパッカーを見つけて買ってもらうかなと思う。
前者は替わっても結果は同じだろうし、後者はほとんど来ないのとレシートの裏のメモのせいで使用すらもできなくなっていたら買った人に迷惑がかかってしまう。
もうやめよう。
ただ、ちょっと運が悪かっただけだ。
金額の問題じゃないと思う。
誰も悪気はないし、そういうものだと思ったら仕方ない。
払い戻し窓口のおばちゃんに、「これ、もういらない」といってチケットを渡す。
無駄になったチケットを持っていたくないし、自己満足だけどそうしたかった。
さあ、スーパー行って今日は美味しいものでも作って食べよう!
ブルーハワイカクテルを買ってしまった。
この旅で初めて自分ひとりでお酒が飲みたいと思った。
ホテルに帰って、今度は近くの八百屋に野菜を買いに行く。
近くの八百屋が閉まってたので、少し歩いて小バザールに行く。
おじいちゃんにこれとこれちょうだいと言うと、もっと買ってけとたくさん詰められる。
しまいには、買うつもりがないものまで詰めて渡される。
こんなにいらないよ。こんなに買うつもりないし、食べれないよ。
なんとかほしいものだけにして、「いくら?」って聞くと、
「お金はいらない」という。
おじいちゃんの目に僕がどう写ったのだろうか。
ただ、「ありがとう。」と言う事しかできなかった。
たくさん野菜を売りつけたかったわけではなかったんだ。
おじいちゃんの善意を悪意だと思ったのが、申し訳なかった。
今日は散々だったけど、良かったなと思った。
捨てる神がいれば拾う神もいる。
金額の問題じゃないんだと思った。
・8月16日
ウズベキスタンビザはもらえた。
順番飛ばされて嫌な予感しかしなかったけど、大使館の中に入ったら「おお!君かー」みたいになってすぐにビザをもらえた。
アルマティたぶんもう来ないと思うし退屈だったけど、いざ出ると思うと少し寂しいもんだなと思う。
夜行でシュムケントに行って、そこから国境まですぐで、国境からウズの首都タシケントはすぐなので明日の昼過ぎには着くと思う。
シルクロードも、もう後半に入ってる。
ウズベキスタンにはシルクロードらしい見所がたくさんあるみたいで楽しみだ。
のんびり見物しよう。
次はたぶんタシケントで更新します!
それでは、また!
カザフスタン物価
1ドル=150tenge
1円 = 2tenge (100tenge=50円)
宿 1500tenge
500ml飲料 100tenge
バス 80tenge
ナン1枚 50tenge
国立博物館 100tenge
ソフトクリーム 70tenge
屋台のジュース 30tenge
思ったより安い。テンゲの札は結構カラフル。