【視えないものを、信じてく】
何が正しいかなんて、わからない。
だから、自分の感覚を信じられることが大切。
だから、自分の感覚を育ててゆくことが大切。
眠ろうとしたときのこと。
背中から、何か伝わってきた。
わたしは草原のような、芝生のような場所に寝ていて、短い草が頬のそばで揺れている。
植物たちのネットワーク。
植物たちとの交信。
植物たちからの情報収集。
あえて言葉にすれば、Wi-Fiのマークのように、扇状の波紋の形をしている。
それが、流れ、届き、伝わってくる。
緑に触れた背中から、波のように伝わる、何か。
その「何か」を言語化できずとも、身体に、魂に、入ってくる「何か」を感じていた。
これから眠ろうとする間際のこと。
この感覚が心地よく、気持ちよいことだけは確かだった。
新しい根を、伸ばしてゆく。
細く、白く、少しずつ。
しっかりと養分を吸い上げてゆくために。
グリーンマン。
植生の相乗作用。
『視えない物、信じてゆく』銀色の空/redballoon