朝から冷たい雨。楽器の音は天気に大きく左右される。
弦楽器は湿気で弦が伸びたり、管楽器は温度の高低差で音の出具合が変わる。だから演奏する人間は常に温度と湿度を肌で感じ、耳を澄ませてチューニングをする必要がある。全員でA"(ラ)の音でチューニングをする。でも音は自分で回りの音を聞いて合わせるしかないのだ。どの楽器も押さえる箇所を指で押さえても自動的に正しい音が出るわけではない。チューニングの元の単語、”tune"には「調和」という意味がある。weblio英和辞典で検索すると、”She is out of tune with her colleagues." (彼女は同僚たちとうまくいっていない)という例文がある。つまり、"out of tune"とは、音が外れているというだけではなく、メンバーともうまくいかないということ。だからチューニングはとても大事!!
さて、今月29日は我々がいつも練習会場でお世話になっている北部公民館の”サークル発表会”。日頃の練習の成果、そして地域を盛り上げるためにできることをしましょう!
1.音階練習 C-dur , A-moll ウォーミングアップというだけでなく、一音一音全員で合わせることを意識する。
2.”ラ・クンパルシータ” : 朝一の練習にしては全員の音が良く出ていると先生。”ヤッター!褒められるともっと頑張れる、私たち!” 初めて譜面を見た時は委縮気味だったが、最近はこの曲が好きになってきた。
3.”コンドルは飛んで行く” : 1曲目のテンポの速い曲からの切り替えを意識。
4.”川の流れのように” : 曲のスタート、エンディングはとても大事。途中ももちろん大事だが、観客を惹きつけ、余韻を持って終わらせる。最後はフェードアウトするように。
5.”メモリー” : 楽譜は音符を追うのでなく、先のメロディを頭に入れてストーリーを描きながら演奏する。この曲は導入部分からメロディに入るつなぎ目が大切なのだが、管楽器は導入部分で息を使い果たすとせっかくのメロディがポシャってしまう。息は計画的に。
6.”クリスマスメドレー” : 今日はⒻの”ホワイトクリスマス”から”赤鼻のトナカイ”までスイングの感覚を掴む練習。4分音符は譜面通り、8部音符はスィングして。跳ねてる感じで楽しく演奏。
ところで、”スィング”とは何かというと、”3連符の最初と最後のタイミングで弾く”という説明もあるが、ハッキリした定義はなく、あくまで感覚的なものらしい。
お時間のある方は下記サイトで詳しく書いてあるのでご参考までにお読みいただきたい。
↓ ↓ ↓
https://ontomo-mag.com/article/column/play-jazz-2-20200615/
7.”ラデツキー行進曲” : 先週のおさらい。サッと通す。
今日は盛りだくさんで結構ハードだったが、充実した練習になった。
少々不安はあるものの、29日に向けてそれぞれ練習に励もう。
【独り言】
今朝、NHK連続ドラマ”ブギウギ”の最後のシーンで大和玲子演じる蒼井優のセリフが妙に心に刺さった。
”焦っちゃだめ。個性みたいなものはね、続けていれば必ず見つかる。でもね、続けていくのが一番難しいんだけどね。”
このドラマのモデル笠置シヅ子は子供の頃に見たのど自慢番組の審査員のおばさんのイメージしかないが、”東京ブギウギ”って今聴くと楽しくて良い曲! いつか演奏できるといいな。
10月29日は北部公民館サークル発表会
14時 男性は第4会議室、女性は和室に集合
楽譜は演奏順に並べ替えておくこと!