つながる つなげる

✨🌈I can fly with you🌈✨

入札1

2024-10-10 18:50:00 | シングルマザー
今から十数年前の話です。

当時モラハラ夫の暴言暴力に耐えかねて、3人の子を連れて家を飛び出し、アパート暮らしを始めました…。

車に載せれるだけの荷物を詰め込んで、部活の車出し等もあるので、8人乗りの大きなファミリーカーは、私が保持。

自分に不利益な事は徹底的に責めてくるのに、元夫は社用車があるからか、この件に関しては何も言ってきませんでした…
まぁ、私名義の車なので当然、、か。

車を持ち出したはいいけれど、ナンバープレートが語呂合わせの認識されやすい番号。

あ、あの車は〇〇さんだ!
近所を走っていても、スーパーに駐車していても、直ぐに判別できちゃうやつです。

元夫に見つからない様に、ひっそり暮らしていくはずなのに、同じ生活圏、車がそれでは直ぐにバレてしまう…
でも子供の諸々の送迎や実家に行くにも車は必需品。
という事で、アパートに移ってまずやらなければならない事として、車を買い替える事にしました。

とはいえ、車の買い替えなんてそう度々経験するものではありません。しかも私1人で…

アパート暮らしのこれから先の生活費、裁判費用、何かと物入りな中、せいぜい家族4人が乗れる車、大きさよりも、目立たず、どこにでも走っている言わばカモフラージュできる車にしなくては。

時は東日本大震災の直後、日本の車市場が異常事態となっていました。
泣く泣く廃棄される車たち。
中古車を求める人が殺到、そして、新車においても工場がストップし、車を買おうにも物が無い。そんな時でした。

まずは今乗っている車の下取りよね、、、
いくらぐらいで売れるのかな…
よくCMや広告で目にする中古車サイトを検索して色々と調べてみました。

同じ車種で同じ年式、走行距離も同じぐらいの車がいくらくらいで売られているのか…
そして、下取り価格の相場を確認したところで、"査定する"を押すか?押さぬかを心の中で何度か繰り返し、金曜日の朝の出勤時、電車の中で何気なくポチッと…押してしまった…。

だって「無料でスピード査定」って買いてあるんですもの。

その日のお昼休み、スマホを見てびっくり!
凄まじい着信歴とショートメールの数。

えっ?どういう事?
留守電を聞くと、査定に伺います、日程の打ち合わせを…と数社から同様の内容でメッセージが入っていました。

査定っておおよその情報でネットで簡単にできるんじゃないの?
査定のルールがよくわからず、このリアクションの早さに面くらいながら、行動が早かった1社に折り返すと、

「今日ご都合いかがですか?」

「えっ?今日ですか?」

なんというスピード感。
営業マンの鏡だわ、なんて思いながら、まぁ早いに越した事はないのですが、仕事があると伝えると、帰宅後でも良いとの事で、21時に約束。

「他何社来られます?」

先方の言葉に一瞬戸惑いつつ、
「相見積もりの話ですか?」と尋ねると、

「うちはよそよりしっかり査定させてもらいます!」とやる気マンマンなお返事。

なんとなく、競合他社が同じ空間に居合わせてはまずいのかな?と思い、3社に30分ずつずらして時間指定し、夜遅いと言う事で、念の為実家の父に来てもらい、子供達を見てもらっていました。

最初の1社目が到着し、早速車の周りをグルグル見て回っています。

夜の暗がりでわかるのかしら?と思いながら見ていると、細かいところは小さなペンライトを当てながらチェック。

「バンパー変えてますね」

あ、パンバーごと変えたのそんなすぐわかっちゃうのね。。。
遡る事数ヶ月前、ホームセンターの駐車場内で接触事故を起こした事がありました。

修理に出している間は代車を借りていましたが、元夫とは冷戦中だったので何も伝えず。

ある日、
「車なんで?(代車なのか)」
冷めた口調で聞かれ、

「点検」
単語で返す私。

この時、車も、保険も、私名義だったので、元夫に連絡が行くこともなく、ディーラー、保険会社、その他警察とのやり取りふまえ、なんと、私1人で対処できたんです。

元夫の出番なし。

この事は、アパート暮らしを始める事について、私の中で不安から自信に変わったポイントとなる印象的な出来事でした。

さて、話を戻しまして、
1番目に査定に来られた方が査定終わる頃2社目が到着。

「何社来られるんですか?時間ずらさなくて大丈夫ですよ?」

最後の3社目に早めに来るように連絡したら的に促され、私の車の周りを3人の男性がぐるりぐるり。

一体どういうシステムなの?
この先の成り行きがわからずにいると、

「封筒かなんかありますかね?それに各社査定額を書いたメモを入れるので、お客様で確認して決めていただき、合意すれば今日車を持ち帰るという流れで…」

ちょ、ちょっと待って、、、
今日この車とサヨナラする心積もりは出来ていないし、三社揃い組の中で決定通知を告知する勇気もないわ。。。

心の中がざわざわしている側で、3名の皆さん各々名刺の裏やちぎったメモ等に金額を書いて順番に封入完了。

これは、、まさしく、世に言う、、入札!!

その封筒をハイっと渡され、早く確認してくれという圧を感じつつも、

「暗いのでちょっと自宅で確認してきても良いですか?」と一言ことわって急いでアパートへ。

はたして、愛車の査定額やいかに⁈

少し長くなったので、分けて書きますね。

見出し画像は今日の南の空。
今夜は星が綺麗な夜になりそうです。

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社風

2024-10-05 20:14:00 | 日記
先日22歳になったばかりのあーちゃんこと我が家の末っ子。

大学生であると同時にアスリートでもあります。…ありました、、が正しい言い方かな。

高校から親元を離れ、強豪校で寮生活を送り、専攻した競技を極めるべく、大学もその道へと進み、東京五輪、パリ五輪を目標に掲げていました。

「今年の全日本、出るか迷ってる…」

そんな事を言い出したのは五輪代表が決まりだした初夏の頃。

「迷ってるって、もう決めたんでしょ」

きっと私の期待を感じて、いきなり落とさず、ワンクッションおいたつもりなのでしょう。

4年生になり、副キャプテンとしても俄然張り切っていたのに…

そっか、最後にもう一度試合見たかったなぁと思いつつ、かける言葉をグッと飲み込む。

「ママのためにやってるわけじゃないから!」

そう吐き捨てる事もありました。
わかってるよ、わかってるけど、、、

例え試合に負けても、やはり親の目には眩しくて、輝いてる娘を応援したいのよ。

とは言え、娘の人生。
決めるのは本人です。

あーちゃん、競技からの引退を決め、遅まきながら就活を始めました。

行進の育成も視野に入れて教職課程を取り、
スポーツで恩返ししたいという思いは変わりません。

リクルートスーツを購入し、ヘアカラーもネイルも就活仕様に変身して、いざ出陣。

地元福岡に帰る事を前提に何社かエントリーし、第一志望の最終面接までこぎつけました。

本人受かる気満々で、入社後のあれやこれやを想像して余裕かましてます。

ところが、、、世の中そう甘くないですよね。
一から出直しです。

本人少し焦りも出てきました。
この時期決まってないって何の理由なの?
勘繰られても仕方がありません。

「ワーホリ行こうかな…」
おやおや、初耳ですぞ。電話の向こうで思いついたまま口にしています。

とりあえずまた数社エントリーし、

「明日面接〜」

「頑張れ〜」

短いやり取りでお互い多くを語らず。

そして、今日の面接どうだったかな…そんな事を思いながらの午後、あーちゃんからのLINE。

「落ちたかも」

げっ
何やらかしたん⁉︎

そう思ったのも束の間、
続けて投稿されたLINEを見ると、

「質問内容難しくてなかなか答えられんかった」

「どんな質問だったん?」

①「他社と比べてどのようなところが良いと思ったのか、それをどういう風にどのような場面で活かすのか教えてください」

ん?それくらいの質問は想定内じゃないか?回答は準備してなかったのか?
と思ったら、、

②「競技を続けてきたのになぜプロを目指さなかったのか?」

③「社員は全員何かしらの資格を持っているのに、何もないのは勉強不足じゃないのか?ゆうたら学生は時間あるでしょ。何してたのか?」

④「言葉に詰まるようじゃ一対一の対話は無理ですね。あなたのウィークポイントですよ。初対面の人とも関わるので今後ストレスになるのでは?」

⑤「あなたがキャプテンになれなかった理由はなんだと思うのか、その時どう感じたのか?」

はぁーーーーー?????

とりあえず②のリプに
「大きなお世話たい!って言ってやらんね!」と送り、仕事中だったので、

「とりあえず家帰ってから電話する!!」
"なんやて?"の怒りのスタンプつけて返信しました。

プロになったら五輪は出場できません。
五輪を目指すとはそういう事です。

"入社後の研修制度が充実しているので、資格が無くても安心してご応募ください"ってうたってますよね?

朝練、部活、合宿と競技に打ち込んでた日々で遊んでいたわけじゃありません。

入社試験の面接の緊張度と普段の初対面の人との会話が同じレベルな訳ないやろ。自分は最初から出来たんか?

そして最後の⑤のクソみたいな質問(言葉が悪くてすみません)
キャプテンと副キャプテンの役割をどうお考えですか?って逆に聞いてやれ!!

って言うか…
総じて…

願い下げじゃ!!!フンっ

何より、約1時間もリモート面接受けてたらしく、

「なんか、自己アピールの場なのに、どんどん自分を自分で落としていかないかんってなんかさ、モヤモヤしてさ、、」

すっかり意気消沈している。

私「そんなさぁ、ここまで言われてさぁ、受かる気せんやん?途中でこれ受からんなって思うやん?"すみません、面接受けてる途中ですが御社の社風がちょっと認識と違っていたのでエントリー取り下げさせてください"って面接中断すればよかったやん」

「そんな事言える訳ないやん」

「言えるやろ!まぁ、、言えんか…
でも不合格って、はなっからわかってるのにネチネチ痛めつけるの質の悪いハラスメントよ。そんな人に人事を任せてる会社なんて行かんで良い!万が一受かっても辞退しなさい!」

可愛い娘を非難されたからの怒りも勿論ありますが、そんな無神経な質問に何の意味があるのか。
目標を途中で投げ出すようなタイプと認定したいのか?
人生100年時代、どのタイミングで何の目標を達成するかは人それぞれです。

あ「もういいよ、ママ。忘れよっ!明日もう一社最終面接やけん」

えっ、あ、うん

さすが切り替え早いのはアスリート気質だね。

そして翌日の面接の感想はというと、

「今日は落ち着いてちゃんと話せたよ。
面接官の方優しかった〜。めちゃ良い人やった。」

ホッ
いや、ほんと、安心感ってコミュニケーションの基本ですからね。

社風って大事です。

前日の経験があったからこそ手にする事ができた内定でしょう。
そういう意味ではあのネチネチ面接官にも感謝です。

はぁーこれで私のお役御免も間近!
卒業式の袴の手配に着手しなくては…

写真は今日のランチ
子育て、部活の応援、車だしに明け暮れた日々からはとても想像つかない1人でカフェランチ✨


やっと秋風が心地良い季節になりましたね。
コメント (4)
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